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紅茶国C村+E街の日々

カテゴリ:本を読んで( 41 )

この頃まとめ(2) リーディング


私は読むのが遅いんですけど、下の2冊、最近読み終わりました。


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これ(↑)は最後にウルっと来ました。

そういう感じの話じゃなくて、かなり滑稽な、農業の跡取りが都会での広告デザイナーの仕事とどっちを択ぶか迷う話なんですけど、私の実家の甲州弁にかなり近い静岡の方言がいっぱい出てきて、もうそれだけでよむのがくすぐったくて、くすぐったくて、、、でした。




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これはびっくり、ミステリーでも話は将棋界の殺人事件。

私のジンセーで、将棋とマージャンは縁がなくて、まったくの門外漢なのですが、それでも面白く読めました。

ところどころ、将棋の勝負の詳細は、読んでもわからなくて、飛ばし読みしました。

捜査にあたる佐野という人物の視点はよくわかるけど、肝心の上条桂介の心の中がいまいち私の心に入ってこなかったのが、残念でした。

でも、すごく立派に書けてる(なんてエラそうにいわせてもらいます)と思いました。

堪能できるミステリーです。本屋大賞って、やっぱり読みごたえがあって、楽しい!

今年、2019年の分も読書リストに入れてあります。(ね、四女のよっちゃん、よろしくね。)



by agsmatters05 | 2019-05-14 10:23 | 本を読んで | Trackback | Comments(0)

「かがみの狐城」 辻村深月 を読んで。



ようやく読み終えました。

かなり長いことかかってしまいました。

いい本だったけど、なぜか帯に書いてあるような

「読み始めたら止まらず、どんどん引き込まれて二日間で読んでしまいました。しばらく感動で放心状態でした。本でこんな気持ちははじめてでした。」

というようなわけにはいかなかったのが、残念でしたけど。



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学校に行かない(または行けない)子供たちの話です。
ファンタジーともいえるかもしれないけど、とてもリアルに現在形でも書かれていますね。

鏡を超えると異次元の世界に入れるという、設定がかなり不自然でなく、違和感もなく、読めました。


こんな(↓)サイトとか、
                             
こんな(↓)サイトとか、


参考になりますでしょうか。


長いですけど、こんな(↓)のもありました。


やっぱり最後の方が圧巻で、アキがルール違反でアウトになってしまうあたりから、読むのが止められなくなりました。

それでは恒例の、印象的な場面の引用だけしておこうと思います。(あまりふかく考えずに最後の方から選んだ場面ですが。)

『七ひきの子やぎ』で、隠れた末っ子のいる大時計の蓋をお母さんやぎが開ける場面を思い出した。
アキ、出てきて。
願いながら、こころは扉の向こうに手を伸ばす。
「逃げないで!こっちに来て!手を伸ばして!お願い!アキ!」
声を限りに叫ぶ。
「アキ、生きて!大丈夫だよ!アキ!私たちは助け合える!会えるよ!会える!だから生きなきゃダメ!頑張って、大人になって!アキ、お願い。私ー、未来にいるの。アキの生きた、大人になった、その先にいるの!」
手の先に、柔らかく、温かいものが、触れる。
誰かが、こころの手を振り返す。
その感触が伝わってきた瞬間、こころはきゅっと目を閉じた。しっかりとその手を握る。絶対に離すもんか、と思う。
ーーーこころ。
「そうだよ、こころだよ!」
涙で顔がぐしゃぐしゃになる。アキの手。絶対に離さない。
「迎えに来たよ。


by agsmatters05 | 2019-03-06 10:17 | 本を読んで | Trackback | Comments(0)

今年(2018)のアルバムから、落穂ひろいその二。

このブログは日本語オンリーなので、なんとなく日本にいる友人向けに書いている気がしています。
日本は今元日の10時45分ごろ。紅茶国のC村は,大みそか恒例の花火が終わって、午前1時45分ごろ。

この頃全然テレビを見なくなったけど、5分ほどテレビをつけて、ロンドンはテームズ川沿いのロンドンアイの花火をテレビ画面越しにアイフォンにおさめてみました。はるばる一日かけて出かけて行って、現場で花火を見ている人たちが大勢いるようですが、とてもそこまではできませんね。

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花火を見ると、ビンボー症の私はついついあれでお金がどれだけ使われているのかと、気になってしまいます。
そういう価値があるのか、と。きれいだけど、きれいだねえ、で済ませていいのかどうかわかりません。

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何を楽しめばいいのでしょう?その色合い?音?一瞬の美とすぐに消えてしまうはかなさを味わえだと?

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それはともかく、今日の大晦日、レイトンバザードの郵便局へ行って日本の身内と沖縄の友人に小荷物を送ったほかは、なにもろくなことはしてませんでした。冷凍しておいた寿司を解凍して蒸して食べたり、オンラインのブリッジゲームで乱打(!?)をし2018最後の垢落としの入浴をしたりした合間に、今日読み終わった本一冊。

メグが送ってくれた下巻。
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かなり読みごたえがありました。見事な筆づかいにもうならされました。
ずいぶん頭のいい人だったんでしょうね、高峰秀子さんって。
決して決して自慢をしない、あくまでも自分のことを悪く、低く、落とし、人(他人)のことは上手にほめる。
ただし身内のいざこざ、育ての母との確執は、それはそれはすさまじいもののようでした。
ことあるごとに「金くれ、金くれ」といわれ続けたようでした。
それにも負けず、潔く、度胸よく、きれいさっぱりと身辺をまとめ上げる力量って、本当に沢木耕太郎さんの名解説にあるように「メスライオン」のような存在だと思われました。
写真もいっぱいあって、あらためてこの人の映画をもっと見てみたいと思いました。YouTUbeに行こう。




というところで、以下は昨夜用意した、今年の総まとめ。落穂ひろいその二、です。



これは前にも載せましたけど、今年(2018)を振り返ってアルバムを眺めていると、やっぱり引っかかりました。
ううチャンが通っている学校(カトリック系)のモットーで、
「神はおまえに誰であれと求めているか?」
「どういう人間であることがおまえにもとめられているか?」
「誰になれ、何になれと、求められているか?」
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ううチャンのおかげで、このトシになってグランマ役をさせてもらうことができた私は、人並みであるという立ち位置(!?、identity?)が急にふってきたことに、かなり幸せを見つけ出せる気がしています。もちろん、いろいろ我慢したり、困ったり、悔しい思いをすることもあるのですが、小さいことは水に流して、とりあえず年が越せるめでたさをおぼえます。


これ(↓)は山梨の長姉からもらってきた本。読み終わったけど、あんまり楽しくなかった。この人(作者)の諧謔というのか、毒舌というのか、に共感できなかったから。まだ佐藤愛子さんの「90歳、何がめでたい」の方がもっと同じ作者の本を読みたいという気持ちにさせられたのでした。
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2018年のエピソードということで、下(↓)の2枚の写真のことを取り上げてみます。

これは2018年3月から4月にかけて沖縄に行って、ワークキャンプ仲間と50周年記念会をやったときのことです。

私らはみんな古希で、年金暮らしをしているわけですが、それでも経済状態は一人一人みんな違って、豊かな人も貧しい人もいるわけです。私などは紅茶国の教師年金が家賃にそのまま消えてしまうので、あと何年生きられるかわからないけど、貯金を下ろして必要な支出をまかなうほかは、とにかく極力、節約と倹約につとめる毎日を送っています。つまり私は貧しい。ひたすら貧しい。というわけで、古ぼけた時計の皮バンドが破れそうになっているのに、セロテープでそれを貼り付けてもなおその時計の皮バンドを使っている、という私のつましさ、あるいはケチぶりを、ワークキャンプ仲間の一人(ニックネームは厚生大臣)が、いたく感銘を受けたのだそうです。

古いものを大事にするのはイギリス流で、なんでも壊して新しく買いなおす、というようなことは日本人の特技。そういう話を聞いたことがありませんか?あるときスーツケースのキャスターが壊れてそれを修理する店を探していたら、日本に住んでいるイギリス人から、「あなたはイギリス人になってきたね」と言われました。

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セロテープで貼り付けた時計の皮バンドがあまりにもよれよれになってきたとき、10月のボーンマスのブリッジホリデーで、ちょっとおしゃれして上の写真の左のような時計をはめることにしました。これを沖縄でキャンパーたちに見せたら、何と言ったことでしょう。ミチさんはケチだってことになるのかな。貰い物の時計をタンスにしまい込んだまま使わなかったのを見つけ出したのでした。



まだ借金はしてないのですが、もうちょっと貯金の残高に気を配らないといけないような気がしています。
とはいえ、この経済状態は来年(2019年)もそのまま続くことでしょう。節約、倹約を第一にして、あとは野となれ、山となれ、です。


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これ(↑)も前に載せたことがある写真だと思います。
まるごと虹、って珍しい写真じゃないでしょうか。
パノラマ機能で撮りました。

2019年がどうかいい年になりますように。
すべての人にご多幸を祈ります。




by agsmatters05 | 2019-01-01 21:22 | 本を読んで | Trackback | Comments(2)

「崩れる脳を抱きしめて」知念実希人著 を読んだ。

なぜか今年(2018年)の本屋大賞ノミネート作品は、ミステリーものが多い(と思いませんか?)



とはいってもまだ2冊目をようやく読み終えたところですが。

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ちょっと怖いところは、夜、寝どこで読むのをためらいました。
だけど、悲劇じゃなくてよかった。

そんな話、本当にあり得るの?と思わされるほどに、リアルに信じられないようなことを次々と展開していく話。
まさかそんなことありえないよ、と思わせるようなリアリティーのある書きっぷりでした。現在形で進むのがミソかも。

テンポ(スピード)が速いのが好感もてました。次の節、章に移る移動の仕方が気に入りました。

種明かしなんかしません。もちろん。
で、いつものように、引用させてもらいます。 とはいえ、

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「本書の一部あるいは全部を無断で複写・複製(コピー、スキャン、デジタル化等)・転載することは、法律で定められた場合を除き、禁じられています。・・・」などと書いてあるのです。ほんの数行の引用でもいけないのでしょうか?

とりあえず、引用しておきたいところは初版第一刷の、118、119ページなんですが、主人公研修医の碓氷蒼馬(うすいそうま)が実家に帰るところ。物語全体の筋書きの中でどれほど重要なのか、どうでもいいようなことと言えばそうとも言えそうですが、ちょっと長いけど、タイプ打ちさせてもらいますね。

リュックを背負いケーキ箱を片手に降りた僕は、『福山駅』と記された駅名標を見上げながら背中を反らす。新幹線の狭い自由席に三時間以上も座っていたので、全身の筋肉が硬くなっていた。

 ホームの外を眺めると、駅のすぐわきにライトアップされた福山城が見える。千六百二十二年に水野勝成によって築城され、その後に再建したものだった。その奥には、市街地の夜景が広がっている。福山市、四十七万人の人口を擁し、広島県では広島市に次いで第二の規模を誇る都市だ。五月には、市のイメージフラワーである薔薇をテーマにした『福山ばら祭』が開かれ、全国から多くの観光客が訪れる。
 「もうこんな時間か。急がないとな」
時刻は午後七時を過ぎていた。ここから実家のある鞆の浦までも、それなりの距離があるので、もっと早く着きたかった。しかし、午前の回診が長引いてしまい、こんな時間になっていた。
 駅を出てロータリーに向かうと、タイミングよく鞆港行きのバスが出るところだった。僕はバスに飛び乗ると窓際の席に腰掛ける。すぐにエンジン音が響き渡り、バスは出発した。
 三十分ほど揺られていると、左手に暗い海が見えてきた。小さな造船所がちらほらと建っていて、港には漁船が何艘もつないである。同じ海沿いでも、ハイソな別荘やお洒落なカフェが散在する葉山とは雰囲気が異なっている。あちらの方が洗練されてはいるのだろうが、僕にはこの生活感に溢れた情景の方が落ち着いた。慣れ親しんだ景色に口元が緩む。
 やがて沖合に二つの島が見えてきた。手前が弁天島、そしてその奥の闇の中にこんもりと浮かび上がるのが観光名所の仙酔島だ。
 空を飛んでいた仙人が鞆の浦周辺の美しい景観に酔いしれ、そのまま海に落ちて島になったという伝説が残るその島には、フェリーで渡ることができる。最近では西日本屈指のパワースポットとして注目されているらしく、多くの観光客が島に渡り、ハイキングなどを楽しんでいた。
 バスが終点である鞆港停留所に到着する。バスを降りた僕は、夜の冷えた空気を大きく吸い込む。葉山よりも濃密な潮の香りに、実家に戻ってきたことを実感する。
 小さな入り江の向こう側に、鞆の浦のシンボルである石造りの巨大な常夜燈がライトアップされ、闇の中、壮麗に浮かび上がっていた。
(以上、118,119ページ)
なんだかもう懐かしくて、懐かしくて、全部引用させてもらいました。

そう、今年(2018年)の4月7日と8日のこのブログ記事(↓)にちょっとだけ書いたのですが。

https://agsmatters.exblog.jp/27185088/
https://agsmatters.exblog.jp/27187115/

幸さん、そして 次の日は Marri さんとそのお友達の方々(Aさん、Cさん)にたいへんお世話になりました。感謝、感謝です。
本当に楽しい出来事でした。その福山その鞆の浦に、この本でまた出会えたのがうれしくて、ついつい長々と引用させてもらった次第。


by agsmatters05 | 2018-12-29 09:23 | 本を読んで | Trackback | Comments(4)

楽園のカンヴァス

この本を読みました。第25回山本周五郎賞受賞。
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途中で何度もピカソやルソーの絵をグーグルイメージで見ながら、読み進みました。
スイスのバーゼルが急に近づいてきて、グーグルマップで見たりしてしまいました。
チューリッヒから電車で1時間ぐらいの距離らしいです。(正確には53分とか)


この本(↓)

蜜蜂と遠雷  恩田陸 / 著 第156回直木三十五賞を受賞



を読んでいるときは、本に出てくる音楽をユーチューブで聞きながら読み進めたのですが、同じように上の原田マハの本はグーグルイメージでピカソやルソーの絵をたびたび見ることになりました。


ミステリーとはいえ、誰も死なない、殺されない!これがいいです。

そして、長年著者が温めていた題材だそうで、それだけに筋書きがよく練ってあって、慣れるまでちょっと時間がかかりました。
でも、十分な読みごたえがありました。力作。それに女主人公に当たる人の名前が早川織絵 オリエ・ハヤカワというんですって!(旧姓だよ。笑)

いつもなら引用をするんだけど、今回はパス。なぜかというと、一番引用したいところはやっぱり、この作品のミステリーの答えになってしまいそうだから。

上の記事は昨夜書いたのですが、翌日の今日も心の中はなんだかずうっとルソーやピカソの絵とともに過ごしていたような気がします。

今夜は辺野古の署名(We, the People)は 16万筆以上になっていました。

by agsmatters05 | 2018-12-24 10:23 | 本を読んで | Trackback | Comments(0)

「義母と娘のブルース」桜沢鈴

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これもメグからの差し入れです。面白く読めました。
そういうの、ありかなあ、と思うところもあるにはありましたが、
細かいことはさておいて、よく書けてると思いました。
最後まで完結してるところがよかったです。


by agsmatters05 | 2018-12-08 05:22 | 本を読んで | Trackback | Comments(6)

矢部太郎 「大家さんと僕」

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を読みました。メグが贈ってくれました。
楽しかったよメグ。ありがとう。
「日本中、みんな、ほっこり」と裏帯に書いてありました。

素敵な上品なおばあさまが大家さんで、お笑い芸人の作者。
二人が仲良くお付き合いする様子が書かれていて、
ほのぼのとしたやさしさが伝わってきます。
派手じゃない。そして「しがない」けれど、めげない。
漫画だからすぐ読める(笑)。



by agsmatters05 | 2018-11-27 10:23 | 本を読んで | Trackback | Comments(0)

原田マハ「暗幕のゲルニカ」

あられちゃんが送ってくれたこの本を読了しました。

とてもいい本でした。初めて読んだこの若い作家。テーマがいいし、興味深いことがたくさんありました。
政治も芸術もセプテンバーイレブンもマスコミも含めてピカソの絵画一編について、これほどの小説を書きあげられるってすごい構想力だと思いました。

一口感想文集のページは
こちら(上)。

アラレちゃんのメールにあったように、スペインへ行って、実際にこの絵の前に立ってみたい、と確かに(何度も)思いました。
いけるかなあ??? 思いがあればいつの日か・・・・(最初からあきらめてる必要はない、よね。)




例によって引用を。
その一。
ーーー自由になりたいの。
そう言って、別れを切りだしたのはドラのほうだった。
ーーー私は、これ以上、自分の気持ちをあなたに束縛されながらいきていくのはいや。そしてあなたを束縛しようとする自分の気持ちもいやなの。(P.464)
ピカソの女性関係(女性遍歴)はそれだけで何冊もの小説に値する、たぶん実際はそれ以上にすごいということを少しずつ知るようになってきたのですが、このドラ・マールという女性は、ゲルニカという作品とちょうど重なっていた時期の愛人。人間関係って長引くとなれ合いが膠着してうまくかみ合わなくなることがあり、それでも我慢するか、どこかで踏ん切りをつけて思い切るか。

日頃優柔不断で決断力のない私、デコボコが、この本の中でドラ・マールという女性が別れを切り出したというところにページの折れ目をつけたのでした。決断力!その一点でドラを評価しようとししたら、実は、いまウイキペディアで教えられたことですが、ピカソに別れ(絶縁状)をたたきつけた女性はたった一人、ドラの後の第7の女性だったそうです。






その二。

会場がふたたびしんと静まり返った。瑤子背筋を伸ばして官庁のスピーチに耳を傾けた。
「今回、どんなことよりも私が皆様方と一緒に喜びたいのは、当館のキュレーター、ヨーコ・ヤガミが不屈の精神でこの企画を実現させたことです。・・・・・(p。488、新潮文庫)

やっぱりここ、ウルルっと来てしまいました。ネタバレだったらすみません。

ヨーコとドラと最後に出てくるマイテ、3人とも共通する語り口で、作者の分身的な位置づけ。
でも、そういう文体の問題をこの本であれこれ求めたくない。
このテーマでこれだけの迫真性をもってほとんど現実のストーリーのように読ませてくれて、
私としては「ウエル・ダン」と言いたいです。




by agsmatters05 | 2018-11-26 10:24 | 本を読んで | Trackback | Comments(0)

AX という本


実はラップトップトラブルはまだ続いています。
これはアイパッドで一本指で書いています。
トーシバサテライトちゃん、Mr.PCに
月曜日(11月5日)から木曜日(8日)まであずけて、ハードディスクをアップグレードしてくれることになったけど、残念ながらまだ日本語が書けない。涙。


ブログが書けなかったこの一週間、毎日いろんな事があり、ここに書きたいこともいくつかあったけど、大部分は日常的なもので、ううちゃんとブリッジと運転と食べ物の話ばかり。過ぎてしまえば、なんのニュースにもなりやしない。

昨夜ちょっと苦労して、アイパッド上で写真を編集しようとして見ました。イメージサイズという無料アプリをダウンロードして、それで小さくしたはいいけど、ピクセル数の感覚もつかめず、やたらと小さくなってしまってうまくいかなかったです。結局ラップトップに戻して編集して、アップ。だからこの記事はラップトップとアイパッドの合作です。

この記事といっても、読書ノートのみ。
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アラレちゃんが大量に供給してくれた今年の本屋大賞、なぜかミステリーが多くて、読む前から ビビってしまいましたが、ようやく一冊読み終えました。

伊坂幸太郎という東北大法学部出身の作者。
「最強の殺し屋はー恐妻家」というキャッチフレーズ。
ミステリーですから、あまり突っ込めませんが、不可解な部分は 残ったものの、そんなに片目で読まなければならないほど怖い話じゃなくて、
リアルな作者の(とおぼしき)日常がふんだんに描かれていて、面白かったです。

今回は引用はできない(手元に本がない、E街においてきちゃった)けど、感想その1。
最後の方で出てくる不動産屋さんの名前が布藤(フドウ)さんというのには笑わされました。その2、各章の間に印鑑で、主人公(語り手でもある)の名前が押されているのですが、最初はずっと、「兜」で、後半は「克己」となり、最後の章にはその両方の名前の印鑑が押してあります。一度で全体を発表してない作品のようで、バラバラに発表した短編の集まりにしては、よくこれだけまとめたと思いました。

いずれにしても、殺し屋という物騒なトピックと、日常生活とのミックスが、リアリティーがあってない!?その辺も謎(ミステリー)でした。


by agsmatters05 | 2018-11-11 18:44 | 本を読んで | Trackback | Comments(0)

西出 郁代さんの 「また会える、きっと」編集工房ノア


昭和17年(1942年)生まれの、神戸大学名誉教授の作者が、同窓会に寄贈してくださった本ということで、読ませていただきました。
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2007年から同人誌「蛙面水(あめんすい)」の同人と書いてありました。

生涯の一コマ、一コマを短文にまとめられて、それを全体につなぎ合わせて、自伝ではないけれど、作者の生涯がある程度俯瞰できるような、そういう本にまとめてありました。もっと旦那様のこととか、二人の息子さんのことなども、書いて欲しかったような気がしますが、それは生々しすぎるのか、プライバシーにふれるのか、あまり描かれていませんでした。でも、こういう人生のまとめかた、半自伝的な短文のアンソロジーのような、本もありなのだと、とても興味深く読ませていただきました。

例によって、一番グッときたところを引用させていただきます。

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UCLA(カリフォルニア大学、ロスアンジェルス校)で博士論文を書き上げられた時、献辞をお母さまに書かれたときのことです。

「博士論文が完成したのは、1993年の年明けだった。春の学位授与式には母も招待して、ガウン姿で家族そろってレセプションに出たいとおもっていたのだが・・・・。前年春先に、母は持病が悪化して入院、その後も体調が回復しないまま、父の元に旅立ってしまった。稲穂が黄金色に耀よう栃波野を、秋風が渡り始めるころだった。論文の提出期限が迫っていた。あとは収集したデータを整理し、書きためた原稿をまとめればいいのだが、つい母のことを思い出してしまう。とにかく集中して書き上げるしかないと自分で自分を戒めた。それからは、昼も夜もなかった。時おり母もガーデナの家にやってきて、励ましてくれているように感じながら、無我夢中で書き上げた。
To my mother, Kino Nishide,
who inspired me with a love of learning
throughout her life

学位論文の冒頭に、母への献辞の言葉を記してペンを置いた時、ふと外を見ると、冬空の雲間から光の子が舞い降りるのが見えた。」(P.58-59)

それから、この本を読んでいて、うれしい発見がありました。
発見と言ったら大げさかもしれませんが、時々このブログにコメントをくださる繁子さんが学んでいらっしゃる兵庫県の「いなみ野学園」について書かれていたのでした。「高齢者教育の先進的モデル」として、作者の博士論文の研究テーマ(高齢者の教育機会の比較研究)の取材にここを訪れたのだそうです。(1986年、昭和61年の夏休み)。

その箇所も引用させていただきますね。


「1969年に創設された高齢者大学「いなみ野学園」は、七十年代にユネスコの成人教育長を務めたポール・ラングランの来訪を受け、日本における高齢者教育のメッカとも呼ばれるようになったという。事前に調べて多少の予備知識は持っていたが、学園長や関係者から直接話を聞くと、ひとつひとつなるほどと頷ける。創設者の熱い思いや、受け継がれ発展してきた学園の歴史が感じられて、貴重な経験となった。(p.49)

大講堂では、午前の教養講座が行われていた。受講生は六十歳以上と聞いたが、三百名のマンモスクラスの厳粛な雰囲気に圧倒されて、思わず姿勢を正したほどだった。昼食をはさんで午後は、園芸、健康福祉、文化、陶芸などの専門の講座があり、課外活動なども盛んだと言う。(p.50)」


by agsmatters05 | 2018-10-25 08:02 | 本を読んで | Trackback | Comments(0)

紅茶国で(元)日本語教師(今もちょっとだけ)。身の回りのいろんなことを気ままにつづっていきます。日本語教育のほかに、イギリス風景、たまには映画や料理や本やニュースや旅や、家族のことなど。
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