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紅茶国C村の日々

14(日)そうだ、逆に書いてみよう。(追加しました。)

14(日)
闘病中です。とはいっても紅茶の国の病院事情では入院なんてことはゼイタク中のゼイタクです。そして別に入院するほど重い病気でもないのです。インフルエンザと単なる風邪の区別を素人がどうやってつけるのかは知りませんが、そのどちらかにかかってしまいました。まったく予想外のことでした。なにしろこの秋2度目なので・・・。今日は一日ほぼ平熱にもどっていましたが、一日中寝ていました。今もこれを寝床で仰向けに寝転んで書いています。枕を高くして、片足を立ててそこにPCをのっけて。

13(土)
昨日の土曜日は一日中PCもオフにしたままでした。前の夜から、華氏102度、摂氏39度以上の熱が続き、一日中寝床から起き上がれませんでした。

親元を離れて一人暮らしをしていたころ(つまり若い頃)、風邪を引いたというと。、ミチの大好きだったお父ちゃんは電話で「油断したな」といって生活態度にゆるみがあったのだろうという解釈をしたことがありました。そのことを思い出しながら、ううん天国のお父ちゃん、今度はそうじゃないよ。ミチだって社会的な存在だってこと、こういう病気は周りから移されたもの。なんもアタシ悪いことなんかしてないのに、これは「天下のまわりもの」なんよ。とひとりで自分を納得させていました。ちょうどウイークエンドやし、ゆっくり骨休みしたらいいじゃん、って。

ふだん全く飲んだことがない薬、誰もが知っている解熱剤アスピリンというのを2錠ずつ4時間おきに5回ほど飲みました。病の床で考えていたことはGCSEの日本語試験を受ける生徒たちに読ませるつぎのような文章でした。

せんしゅうのしゅうまつ、わたしはびょうきでした。ねつがありました。ねつはかしで102ど、せっしで39どでした。いちにちじゅうねていました。アスピリンをのんだり、みずをたくさんのみました。すこしたいくつでしたから、本をよみました。本のタイトルは「The way of the wanderer 旅人道」でした。さくしゃはデイビッド・イエドンさんです。その本のxviiページに次のぶんがありました。
We have to be alone to touch our inner selves. And if we cannot touch ourselves, how can we ever truly touch anyone else? わたしたちは(じぶんの)こころのなかのたましいにふれるためにはひとりにならなければなりません。そして、もしわたしたちがじぶんじしんにふれることができなければ、どうやってほかのひとのこころにふれることができるでしょうか。


私は特にこの言葉をG校の13年生に伝えたいとおもいました。かれらは授業中の態度があまりよくないのです。というか、日本語を勉強する気はあるのですが、ほかの人の言っていることを聞かずに、自分本位の勉強をしようとするので、クラスでまとまった授業ができにくいのです。さっき説明したばかりのことを、「先生XXはどういう意味ですか。」とか平気ですぐ後から聞いてきたり、ほかの子がミチの質問に答えようとすると最後の言葉を待って答えの文のあとに「か」をすかさずくっつけて、からかったりするのです。一人一人は悪い子ではない、というミチの思い込みがどうもよくないようです。ティーチャーミチの説明を聞くべきときに聞かないで、友達と私語をし合うので、吸収すべきときに吸収することができないクラス。これがミチの悩みの種でした。どうしてあなた達はもっと授業に集中できないの?と何度かいいました。そこは13年生、大人の17歳です。ソーリーというか、友達を指して、おまえが悪いぞ、とか言い合ったりします。

来週はこの生徒らに、「千の風」か、「島唄」を聞かせて、風とか、海とか、森、波、愛、秋、春、夏といった漢字を教えようと思っているのですが、せっかくのチャンスを無駄なおしゃべりでロスしたくないので、上の言葉を生徒に聞かせて、勉強するときは一人になって自分の魂と向き合って勉強することが最高の学び(Learning)なのよ、といってやろうと(寝床で)おもったことでした。はたしてそううまく行くかどうか・・・

そうそう、それから大崎サンタ繁子さんからうれしいクリスマスプレゼントが届いたのは、39度の熱で朦朧としていたこの日のことでした。まだ写真はとれてませんが、繁子サンタさん、本当に、本当に、ありがとうございました。次のクラブで生徒らとこの喜びを分かち合いたいと思っています。それに、メグはエビに目がないんです!親ばかミチですが、クラブとメグとでちょっとゆれています。


12(金)

寒い一日でした。午前中、麗秋さんのお宅に伺い、おいしいお茶をいただき、リサちゃんのプレスクール(就学前教育)のクリスマス会の様子をCDで見せていただきました。それから麗秋さんのお家の玄関のドアの開け方、閉め方のレッスンをとっくりと受けました。とってもむずかしかったけどなんとかパス(合格!)できた。

そのあと、G校で二人の11年生の2009年のリスニングの採点をしました。そして試験部長と1月はじめのGCSEの受験生用模擬試験のことを打ち合わせしました。全員出席すると、今までで最多の13人がこの模擬試験を受けることになります。それに女子校の4人を加えると、ワーオ、17人!つらつら数えてみるに最初の年の受験生がジェラルド君一人、そして、4人,6人、去年が10人だったから、何と過去の合計受験者数の総和を来年のGCSEでは1年で受験、となるじゃないですか。スピーキングテストも同じことを17回せんといかんことになりますねえ。ま、うれしい悲鳴。オットとんだ脱線でした。

ただし、5,6時間目に来たのは二人の11年生と一人の13年生の3人だけ。これには愕然。だから、このクラスはまっすぐの教案が作れないんだ、あたしを責めないでね、と言いたい。いつも重いカバンを三つも四つもかかえて教室を移動する人、(最近噂話を聞かされてから、取りやめにしたけど、いつもスーツケースを引きずって学内を歩く人、それがティーチャー・ミチだということでちょっと有名(?)だったらしい。あれ依頼、スーツケースを引きずるのはやめにした。けれども、学校貸与のラップトップ(ケーブルがくっついてこのケースがやけに重い。ただしこれは教員全員毎時間出席をとることが法律で義務付けられているので、どうしても必要。)それに、GCSE用の数々の印刷物、クラスによって出席する子としない子がいるので、いつも全員分持ちあるくと、へたしたらカバン1個でも足りない。しかも、オッ君は漢字のフラッシュカードをいつも見たがるし、リスニングテストも何年度の分を次にするのか、いちがいに限定しきれないので、生徒の集まり具合をみて、年度を調整する。それに、お弁当や水筒や、ホワイトマーカーケースなどを一つのカバンに入れるとなると、どうしたって、4っつぐらいの荷物はいつももちあるかんといかんことになってしまう。ときどき生徒や先生たちが同情して、お手伝いしましょうか、といってくれるけれど、ありがとう、これ私のエクササイズなんです、とか、自業自得ですから、とってなるべくお申し出を遠慮したりしている。でもこの日は、特別寒いし、体調もよくないし、カバンにふりまわされる気力もなくなりかけていたので、遠くで教室に向かうマイT君を大声で呼んで、Help me!のSOSを出した。もちろん、こういうとき、こちらの生徒は何年生でも頭が下がる思いがするほど、紳士的で親切で、心をこめて助けてくれる。
ただ、この頃から、もう体調はどんどん下り坂になっていたと思う。
まわりくどい話を続けているのだけれど、この日の3人の授業で、来年1月の初めに行われるGCSEの模擬試験のあらましをほぼ最終決定することができた。せいとらは試験の内容について先生から意見を聞かれるなんて思っても見ないことだったのだろう。大雑把に言うと、スピーキングテストの1分間スピーチを原稿用紙に書き出すこと。これが40%、スピーキングテストの五つのトピックからそれぞれ2文ずつ質問の文章をぬきだして、その意味を英語で書け、というのが30%。五つのトピックといってもそれぞれのトピックに25前後の質問文があるのだから、各トピックから2文ずつ出すよ、といってもテストを受けるほうは楽じゃなかろう。最後に、漢字のテストを30%。これは絵をみせて漢字を書かせるもの(GCSEの過去問からとったもの)10題。漢字を見せて英語で意味を書かせるもの10題。そして、日本語の文章の中に漢字を埋め込んでいくもの10題。たとえば、へやのなかさんにんおんながいます。というような文をあたえて、中、三人、女、子とかけたら、ばんばんざい。というような、問題。

昼休み。しんどかったけど、なんか食べないといけん、と思って(実は出掛けに用意しておいたランチ、コーヒーとツナサンドを忘れてきてしまった。)食堂に行き、ピザ一切れとポテトチップスを買った。1.5ポンド=200円足らずだった。でも食堂で食べるのはちょっとゆっくりできないなあと思って、スタッフルームまで皿ごと持っていき、そこで食べた。チップスはおいしかったけど、量が多くて食べ切れなかったので、ふだんこういうことはめったにしないのだけれど、半分ぐらいゴミ箱に捨てさせてもらった。

午後の授業は12年生の4人がそろって、今何時ですか?きょうは何年、何月、何日、何曜日、午後、午前何時何分ですか。というような質問に答えさせた。このクラスは2回授業がキャンセルになったのがひびいている。来週はカタカナのフラッシュカードの読みテスト、だといっておいたので、その練習もちょっとした。それからカタカナの小さなカードを机の上にいっぱい広げて、ミチがランダムに読み上げるカタカナをカルタ取り風にとりっこさせた。AL君が46枚、JR君(あの、ロンドンで朝も帰りもみんなを待たせたやさしいJR君。)が41枚。AH君が36枚だったかな。OB君が19枚とか。それで、しっぺ返しのバツゲームをしたんだけど、今回は他の子の動作がすばやくて、AL君は2回ともテーブルを叩く羽目になってしまった。

そのあとで、どこからとった教材か出典がわからなくなってしまったのだけれど、A4の紙両面におもにひらがなで、日付けと曜日と天気についての質問を集めた教材を与えてみた。

前提として次のような文が与えられている。
きょうは17にちです。
きょうはきんようびです。
きのうはあめでした。
きょうははれです。
おとといはくもりでした。

以上のことをもとにして、以下の20の質問に答えなさい。というもの。
きのうははれでしたか?
おとといはなんにちでしたか?
あしたはなんようびですか?
13にちはなんようびですか?
おとといはどようびでしたか。?
にちようびはなんにちですか?等々。

ちょっと難しそうだったのは、9月からひらがなを習い始めて、合計10回そこそこのレッスンをうけたばかりの生徒たちにとって、上のひらがなだけの文をよむだけでも時間がかかるのに、その上、その意味を質問文として理解し、それに答えをださなければならない、ということで、ちょっとハイジャンプを期待してしまったようだ。二人、三人はかなりのところまで、文の仕組みというものに、薄ら明かりがさしてきたようだった。後は語彙の問題で、はれ、あめ、くもり、とか、きのう、きょう、おととい、とか、げつ、か、すい、もく、きん、ど、にちという言葉をテキスト(JBP)の35ページからさがしださないとこたえられない、ということがある。

ちょっと熱が戻ってきたようなので、ここでいったん送信してしまおう。別に、無理はしてませんから、ご心配なく。今は紅茶国の12月14日(日曜日)夜8時20分ばいばい。


11(木)
異変を最初に感じたのは木曜日の朝、起きた時でした。そのわけは、下の10日(水)の項に。

さて、ふん、この日、木曜日はというと。
ああ、そうそう。昼休みに宮崎アニメ「隣のトトロ」の上映会、2回目でした。これはちょっとしたうれしい出来事でしたよ。大きな階段教室に生徒らがいっぱい集まって、みん大喜び、大乗り気でトトロを鑑賞してくれました。別に宮崎アニメのまわしものでもなんでもないけど、トトロを紅茶の国の中高生とシェアできるっていうのは、誇らしくもあり、その機会を作った仕掛け人として、やってよかったと思ったことでした。全体が90分ぐらいの作品なので、30分ずつ3回に分けてみようと言う計算で、この週の火、木、来週の木の3日分、階段教室を予約したのですが、時間いっぱい見たら、2回で終わりまでいってしまった。次回どうしようか。まだ決めてない。ナウシカは長いし、千と千尋はビデオだし・・・。

午後13年生。二人欠席。全員にグリーンブック(下の項に説明があります。)を渡した。そして、もろもろのワークシート、過去問、テスト等の印刷物をわんさと渡したので、どうやら生徒のほうでも漢字の勉強のテンションを上げないといけないのかなあ、という暗黙のメッセージがとどいたような。かなり漢字の練習をあれこれやったあとで、GCSEのスピーキングの最後のトピック、メディア、エンターテインメント、ユースカルチャーというところの問答を、プロジェクターに移した答えの例文をみんなに読ませながら、さっとながした。ああ、ここでネイサン、バツゲームは実名だぞ。なんでみんなが声を出してスクリーンの日本語を読んでいるときによそを向いているのだ?何を考えているのかどうもわからんときが彼には、ある。


10(水)
水曜日の夜、プリボロでクリスマス祝会をかねたコントラクトブリッジに参加したのが原因だと、今にして思えばはっきりとおもいあたる。いつもより早めに会場に行くと、ミチが1年ほど通い続けたコントラクトブリッジの先生ジャンがクリスマスパーティーの準備をしていた。クリスマスカラーの赤と薄緑のすてきな上着に白い襟をみせて、もうクリスマスがかなり近づいているような服装だった。ところがこのジャン先生、目をウルウルさせ、鼻を赤くして、見るからに風邪のピーク状態だった。これで、ハムを並べたり、キッシュを切ったり、サラダを並べたりしていた上に、ゲームが始まってからも同じティッシュで何度も鼻をかんでいる気配がありありと。食事はおいしくて、モルドワイン(果物入りの温めた赤ワイン)もいただき、40人のメンバーは20回の組み手でゲームをした。この夜は始めてペアを組むことになったのっぽのトニーMおじさんと努力はしたものの、マイナス2000点以上の負け越しで、散々だった。慎重に運転して帰宅し、何ということもなく早めに床についたのに、なんでまた次の朝突然喉が痛くなるのだ?!(影の声、うがいをせんかったミチ、ちゃんと外から帰って石鹸で手を洗ったのかミチ?)

それに先立つ水曜日の昼過ぎ。ここ数日来細切れの時間で作り続けた漢字の練習帳をなんとか完成までこぎつけたのだった。これはLilywhiteさんのサイトからもらってきたGCSEに必須の150の漢字をすべて、読み、意味、用法、書き順、そして、練習用のボックス10個をくっつけて、小冊子にしたもの。いままでいろんなバラバラな漢字ワークシートは作ってきたけど、これだけそろった練習帳はなかったようだ。アンさん(?)の100題漢字テストのEverything you need to know云々の本も、練習用のスペースと一緒ではないので、参考書でとどまってしまいがち。とにかく生徒に漢字を書いて覚えてもらわねばならない。そのためにどういう教材がいちばんいいか、まだまだ試行錯誤。これらの教案はもちろん、漢字を教えるのに何時間費やすことができるかによる。週1回75分の授業で1年半そこそこで、150の漢字を、読解、書き取り、会話、聞き取りの能力試験とあわせて教えんならんって、もうかなり最初からプレッシャーがかかっている。とにかく、この本が出来上がったので、(一番疲れたのは、筆ペンで一字一字、書き順を手書きしないといけなかったところだ。ほかは全部パソコン上のしごとだったから。)表紙は薄緑色とし、この本はグリーンブックと呼ぶことにした。ちなみに、レッドブック(赤本)はGCSEに必要とされている語彙を網羅したもの。いわゆるSpecification を載せたもの。

あ、そうだ、この日校長に手紙を渡した。Visaの件。依頼状。来年の7月で最初の労働許可証が切れるのだが、それを更新してもらうための手紙。でもその前にIndefinite Leave to Remain がもらえれば、Work Permit は更新しなくてもいいはずなのだが。ここら辺はまだ微妙。

9(火)8(月)7(日)6(土)

いくらなんでも、ながすぎますよね。この記事。でもってすこしカットすることにします。
以下は、MOREに。




9(火)
火曜日にはJ君の日本語能力検定試験4級のヘルプ。(4時間目)

今、ここで、とっても変なことを考えてしまいました。J君の勉強はもちろんミチはボランティアで学校の時間割にないエキストラのヘルプをしてあげているわけです。隣のトトロのDVDも自腹でアマゾンで購入して生徒らに見せました。こういうことで、献身的に勤務先に尽くしている、という思い込みをするのは、もしかしたら、すごく危険な考えかもしれない、ということです。

というよりも、そんなことよりも、もっと大事なことがあるのを、違反している。それではいい教師なんかにはなれっこないということ。それは、収入を得ている職務先の、職務上知りえた事柄を、無断でインターネットに載せてはならないという決まり、つまり、守秘義務というものを、このブログは明らかに踏み外している(だろう)ということ。これがもし、悪意を持った人の目や手に入って、悪用されたとして、職務先からミチはどれだけ自己弁明できるか、ひとたまりもなく、クビになるのではないか、たとえ、訓告、懲戒、警告を受けてそれで済んだとしても、このブログはそれっきり、先をかくことはできなくなるだろう、ということ。これは大問題ですよね。死活問題といってもいいほどの。

たまたまこれが日本語で書かれているから、なんとかこの厳しい監視フィルターからこぼれているだけのことかもしれない?したがって、この記事も数日後に没にしないといけない?

昼休みのクラブはほんの15人ほどしか階段教室にこなかったのです。なぜかというと、この日は学校中で、クリスマスランチの祝会があり、生徒らは食堂でフルミールを食べていたからでした。午後の授業は11年生6人。楽しくていい授業でした。
例のミチのおとくいの、恒例の「番町皿屋敷」をまたやってしまいました。
短く切り上げましたが、生徒らはよろこんで、ほかに日本の怪談はないか、もっと話してくれ、ですって。ミチはただ、皿や紙やタオルやドアや、平らで薄いものを数える時は「まい」という言葉を使う、ということを覚えてもらいたい一心で声を震わせてお菊さんを演じるのですが、生徒らはとても興じてくれました。

放課後女子校のGCSEクラスは3人だけで、全員そろわなかったので、2000年の古い聞き取りテストをミチの朗読で大急ぎでやってみました。まあまあというところかな。今の段階でとても全問正解なんかのぞめません。間違ったところを覚えるために、過去問はテキストなり。これが時間のない試験科目の唯一のポリシーなのですから。(とはいえ、もっと点を多くとってほしい子はいつだっていますけどね。)

8(月)
さて、ここまで日付けを溯って書いてきた一番の「こだわり」はこの日のことなのです。
授業はいつもどおり女子校で4クラス。問題なくこなしたので、これについてはあえてなにもメモしておかなくてもいいのです。

この日。日本ではハリーポッターの和訳本が発売になったのだそうですね。めでたい日になってよかった。

十二月八日静かな鳥の胸。
松山市の宮内佐代子さんという方の句で、松山市長賞に輝いた句だそうです。
いったい宮内さんという方は十二月八日とどんなかかわりがあって、こういう句を作られたのでしょうか?いつもそのことを聞いてみたいような気がしています。

ジョンレノンが殺されて、ハワイの真珠湾を日本軍が攻撃し、カトリックの大きな(無原罪の聖母マリアさまのなんとか?という)祝祭日で、そして、そして、そして。

去年は特別でした。家主がいなかった、貸切の一軒家で、一人住まいでしたし、なんといっても12年に1回しかまわってこない年女でしたから、つまりはっきり言えばカンレキでしたから、みんなに知らせて、おおきなパーティーを開きました。オクスフォード、ブリストル、ロンドン、遠くから大勢に来てもらって、自分から祝わせてもらいました、マイバースデイ。でも、やっぱりこれは自分から人に知らせることじゃないような気がします。プレゼントを配りたいから知らせるならともかく、言えば、まるで「おめでとう」のことばを期待してるみたいになってしまうじゃないですか。

すると、今年は、松山のイイナちゃん(猫ちゃん)の飼い主の和美さんが楽天バースデーグリーティングカードを送ってくださり、それからなんとなんと、驚きモモの木、9月から新しくG校の校長に就任したフィル・ヒックリー先生から
Many happy returns. I hope you had a very good day!
というカードがメールボックスの中にはいっていた。

それだけ。

二人の子供?

一人(daughter)は携帯にクリスマス休暇の日程を書いてきたけど、誕生日のたの字もなく、もう一人(son)は、これもミチの別件問い合わせのミクシーメッセージに、それこそ3行半、ごめん忙しくてまだ何もやってないよ。と書いてきただけ。だれもだれもミチが生まれた日のことなんか意識してない。わあ、これって、ちょっと寂しくないですかねえ。一人で赤ワインを飲みながらインターネットして、ちょっと早めに寝床に入りました。こういうときは、ことを荒立てず、さりげなく過ごすのが一番いいのだと、しっかり自分にいい聞かせながら。なんかのたたりかなとチラッと思ったりもしながら。

十二月八日さびしいミチの胸。

十二月八日いつものふつうの日。

十二月八日生きてること感謝。

十二月八日それでも元気です。

十二月八日もうすぐ冬休み。

十二月八日やるべきことをやらなくちゃ。

十二月八日前世のたたりかも。

十二月八日never mind, it's all right.


ここまで長々お付き合いくださった読者さま。
どう思われます?自分の誕生日って、自分から発表するものなんですか?
それとも、せめて子供たちぐらいには母親の誕生日を忘れなさんな、なんて、しつけをすべきなんでしょうか?まったくアンケートをとりたくなってしまいます。


あ、それから、次の日(つまり9日の火曜日)ですが、日付けの勉強をしていた11年生の授業でちょっとこのことをこぼしたら、授業のあと、帰りがけに一人の生徒がわざわざミチのところに戻ってきて、How do you say 'Happy Birthday' in japanese? と聞いてきた。
「たんじょうび、おめでとう、っていうのよ。
ほら、あなたもクリスマスカードに、クリスマスおめでとう、ってかいたでしょ。あれと同じ。」
といったら、たどたどしく
タンジョービ、オメデトー
とニコニコ顔をして祝ってくれた。
心の底から日本語でありがとう、と返事しておいた。

7(日)
6(土)
Commented by henry66 at 2008-12-15 10:09
絶対、絶対にミチさんは風邪をこじらせるぞ、と心配していたんです。駄目ですよ、働き過ぎです! どうかお大事に。クリスマスまでにはどうか元気になって下さいね。このコメントにお返事はいりませんからね!ゆっくり休養なさって下さい。

(17歳はやっぱり生意気というか、たいへんですね)
Commented by marri at 2008-12-15 19:44 x
風邪を引いていたんですか。
一人で、寝ていると、心細いですね。ワタクスも一回だけ有ります。
事も有ろうに・・・カンボジアのホテルでした。添乗員は一日中観光。
ベッドで39度5分でウンウン唸っていました。何も喉を受け付けません。孤独でした。
でも、あのクニの薬は「飲むまい」と頑張りました。ひたすら水道水で冷やしました。
誰か飛んで来てくれるでしょうか。どこに居ても自分との戦いだと思いました。
こうして、長い文章が打てるまでに快復されたのですね。良かった。ただひたすら、休養をとって下さいね。
Commented by konatum at 2008-12-15 21:24
更新がないな~と思っていたら、そうだったんですね。

緑茶国のCMでは、一に栄養、二に休養、三にストナ(薬の名前)というのがあります。
栄養と休養、いっぱいとってください。どうぞ、ごゆっくり。
(もう治ったから、更新できたのかな~。)
そちらでは、インフルエンザの予防注射は どうなんですか?
Commented by りす美 at 2008-12-16 01:31 x
ブログ更新が止まっているから、お忙しいんだろうな、と思ってたんですが、臥せっておられたんですね・・・。高熱、消耗しますよね、これが良い機会だと腹を据えて、ゆっくり養生してください!体が「大切にして。」って悲鳴を出してるのかも。マクロの見方だと、発熱(咳とかも、何でも)は「排毒がおきている」と捉えて、薬で無理に熱を下げるのではなく、穏やかに排毒をさせるような手当てをするんですが、、近くだと看病に駆けつけるのにな・・・。

とにかく、暖かくして、お大事に!
Commented by kaneniwa at 2008-12-16 11:47
今の日本ではepidemicやpandemicへの恐怖を
マスコミなどから煽られすぎなのですが、
逆に病院には余程でないと行かないという
英国も心配です。
(気質だけでなく保険システムなどの違いもありますが)

日本ではインフルエンザに Oseltamivir
(スイスのロシェ社の薬で、日本名は中外製薬のタミフル)
を処方するケースが増えてきています。

これは強い幻覚症状があることと、会社の筆頭株主が
合衆国のあのラムズフェルド氏だというのが
気に入らないのですが、
今の日本の都道府県は
この薬の備蓄に余念がありません。

幸い、高熱は続いていないようなので
少し安心していますが、
回復に向かわなかったり、
もしもこの冬に3回目ということがあれば
病院に行った方が
いいと思います。

Oseltamivirが処方された場合には、
幻覚症状がありますので、
一人では決して服用しないでください。

回復時には、拙ブログで今年の8月12日に
紹介させていただいた
合衆国のヘンリーちゃんの
ホームランスープが免疫力UPにいいです。
お大事に。

BYマーヒー
Commented by agsmatters05 at 2008-12-19 06:53
henry66さん、お言葉をかえすようですが、コメントありがとうございました。henry66さんの記事もいつもRSSに載ったらかならず真っ先に拝見してます。大きな転換期を迎えておられますね。ちょうど合衆国の政権が交代するみたいに?あ、わたしおかげさまで、徐々に元気を取り戻してます。あと、あした一日で、休みに入ります。一生のんびりできないタイプというのがあるのかもしれませんよ。暇になったらまたなんかいらんことを見つけてきてやり過ぎてしまう、悲しい性(サガ)かもです、といいつつもまだ笑っていられるほうですが。
Commented by agsmatters05 at 2008-12-19 06:55
marriさん、コメントありがとう。少しずつ元気になっています。本当にタチの悪い風邪がはやってるようです。お天気が悪いですからねえ、こちらは。またMarriさんのほうへもこれからおじゃまいたしますね。
Commented by agsmatters05 at 2008-12-19 07:01
小夏さんへ、インフルエンザの予防注射は、学校で3000円ぐらいだせば受けさせてくれる、という日に風邪(1回目)をひいてて、ことわられてしまいました。2度も悪質の風邪に見まわれて、ついてないです。
ストナって効き目はどうですか?
あのね、かなり患ったあと、体重計に乗ったら、あまり変ってなかったです。真ん中の赤い線が8ストーン=50KGの目盛りより、左側にグーンとうつっててほしかったです。2日間何にも食べなくてもそう激減することはないのですね。ざんねんでした。
Commented by agsmatters05 at 2008-12-19 07:06
りす美さんへ、熱が引いた後、咳、痰がまだ残ってるんですが、排毒、排毒と考えて、自然治癒をめざしてます。りす美さんのかわいいサンタのポテトサラダとか、私もそのうちに作って遊べるようになりたいです。クリスマスはまたルイちゃんたちの料理人をして過ごしますから。
Commented by agsmatters05 at 2008-12-19 07:11
マーヒーさん、タミフルって怖いですよね。備蓄しないといけないようなものなんですか?
ブロッコリーのスープは前から作りたかったんですが、まだ時間がなくて、買出しができてないんです。あ、でもね、マーヒーさん、マーヒーさんの温泉卵を作ってみましたよ。とちゅうで出かけなければならず、適当にやりましたけど、おいしかった。味はね、手抜きの手抜き、味ポンにしたんです。いけますよ、これも。それからhenryさんの人参スープも試してみるつもりです。野菜をいっぱい食べたい気分ですから。
Commented by marri at 2008-12-22 18:03 x
もう一度、引き直しましたか。
ワタクスも十二分に気をつけています。
でも、人との接触が多いので・・・。危ういです。
Commented by 月子 at 2008-12-23 18:43 x
せっかく学校も休みに入ったし、ゆっくりミチさんのブログでも見よう、、、と思ってあけたら!!!

そんな大変なことになっていたなんて、、、。日ごろの疲れがどっとでたのでしょうか。普段、色々な雑菌が集う場所=学校においでなので直るものも直りませんよね。それにしてもしっかり休養をとってどうか良いクリスマスを!

元気になったよコメントを待っていますよ~。お大事に!

ちなみに私のまわりでもここ2週間同僚がばったばったとダウンしていたので「次は私か」と思ってたら今学期は生き残りました。特別気をつけていたわけでもないのに。進化したんでしょうか(笑)
Commented by agsmatters05 at 2008-12-26 08:39
marriさん、健康のありがたみを味わいました。今はもう臥せってはいないのですが、学校が休みになり、余計いそがしくなり、ブログも書きにくくなりました。Marriさんもご旅行ですね。お気をつけて、いってらっしゃい。
Commented by agsmatters05 at 2008-12-26 08:43
月子さん、おいでいただきうれしいです。どんなクリスマス、どんなお正月でしょうか?しばらく休養して、またすぐ始まる1月からの英気を養うことにしましょう。月子さんは風邪を引かなかったんですね。よかったですね。
by agsmatters05 | 2008-12-15 05:06 | Comments(14)

紅茶国で(元)日本語教師(今もちょっとだけ)。身の回りのいろんなことを気ままにつづっていきます。日本語教育のほかに、イギリス風景、たまには映画や料理や本やニュースや旅や、家族のことなど。

by dekobokoミチ