6月24日金曜日。ミチは毎日学校には行かない。つまりパートタイマーなんだけど、今日はちょっとした用事で登校した。というのは、11年生 (つまり日本でいえば中3か高1にあたる学年の生徒達)が久しぶりに全員登校してくる日だからだ。それを昨日偶然、事務室の壁の張り紙で見てしまった。この人たちが3ヵ月後の9月から12年生になる。その中からミチの日本語の授業を何人選択してくれるか、これがけっこうあなどれない問題だ。もしも、一人も日本語を選んでくれなかったらミチは飢え死に、つまり収入源を断たれてしまう、という恐れがあるからである。そうと分かっていたら、新12年生になる人たちに日本語のチラシでも配って「呼び込み」もしくは「勧誘」をせねばなるまい。なんたって、全校生徒の何人が日本語の授業があることを知っているか、又知っていたとしても何人が日本語を学びたいと思ってくれるか、ほとんど100人に2-3人いればいいほう、というぐらいの、ここは異国なんである。日本の高校生が何割アラビア語を習いたがるか、という比喩にあたらずとも遠からず。
日本語ってこんなに役にたつんだよ。日本てこんな国なんだよ。日本語を勉強すると将来いいこといっぱいあるよ、ということを
A5の紙に英語で書いて、急いでチラシを作った。コピーして、カッターでA4を半分に切り、180枚にした。講堂の入り口に行くと、副校長のCJW先生がガードマン風に待ち構えておられた。あんまり知られたくないなあ、と思いながら、結局、しょうがないと覚悟して、W先生に近づき、わけを話すと、「今日は(配り物をするのには)いい日ではないが、そういうことなら、いい考えがある、私がこれから行くところでみんなに配らせましょう。それが一番簡単だから私にそれを預けなさい。」とのたまわれた。ほっ、助かった。
この結果は9月までお預け、のはず。
来週からは12年生の授業が再開される。といってもほんの2-3週間ぐらいで夏休み、だけど。