あられちゃんが送ってくれたこの本を読了しました。
とてもいい本でした。初めて読んだこの若い作家。テーマがいいし、興味深いことがたくさんありました。
政治も芸術もセプテンバーイレブンもマスコミも含めてピカソの絵画一編について、これほどの小説を書きあげられるってすごい構想力だと思いました。
一口感想文集のページは
こちら(上)。
アラレちゃんのメールにあったように、スペインへ行って、実際にこの絵の前に立ってみたい、と確かに(何度も)思いました。
いけるかなあ??? 思いがあればいつの日か・・・・(最初からあきらめてる必要はない、よね。)
例によって引用を。
その一。
ーーー自由になりたいの。
そう言って、別れを切りだしたのはドラのほうだった。
ーーー私は、これ以上、自分の気持ちをあなたに束縛されながらいきていくのはいや。そしてあなたを束縛しようとする自分の気持ちもいやなの。(P.464)
ピカソの女性関係(女性遍歴)はそれだけで何冊もの小説に値する、たぶん実際はそれ以上にすごいということを少しずつ知るようになってきたのですが、このドラ・マールという女性は、ゲルニカという作品とちょうど重なっていた時期の愛人。人間関係って長引くとなれ合いが膠着してうまくかみ合わなくなることがあり、それでも我慢するか、どこかで踏ん切りをつけて思い切るか。
日頃優柔不断で決断力のない私、デコボコが、この本の中でドラ・マールという女性が別れを切り出したというところにページの折れ目をつけたのでした。決断力!その一点でドラを評価しようとししたら、実は、いまウイキペディアで教えられたことですが、ピカソに別れ(絶縁状)をたたきつけた女性はたった一人、ドラの後の第7の女性だったそうです。
その二。
会場がふたたびしんと静まり返った。瑤子背筋を伸ばして官庁のスピーチに耳を傾けた。
「今回、どんなことよりも私が皆様方と一緒に喜びたいのは、当館のキュレーター、ヨーコ・ヤガミが不屈の精神でこの企画を実現させたことです。・・・・・(p。488、新潮文庫)
やっぱりここ、ウルルっと来てしまいました。ネタバレだったらすみません。
ヨーコとドラと最後に出てくるマイテ、3人とも共通する語り口で、作者の分身的な位置づけ。
でも、そういう文体の問題をこの本であれこれ求めたくない。
このテーマでこれだけの迫真性をもってほとんど現実のストーリーのように読ませてくれて、
私としては「ウエル・ダン」と言いたいです。
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