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紅茶国C村の日々

筆記試験終了

今年のGCSE日本語の筆記試験が終わりました。これで一通り今年のテストはすべて終了です。やれやれ。

大きなディザスター(災害)は起こらなかった模様です。ふう。

J 君がまず、テスト終わってすぐにメールくれました。

「センセイ、うまくいきましたよ。タリタリ表現も使ったし、~から表現も使ったし、漢字もいっぱい書いたし、カタカナもできるだけ間違わずに書けた(と思うし)。いろいろ助けてくれてありがとう。」
って書いてきました。

「おめでとう。よくがんばったね。知らせてくれてありがとう。8月の結果発表が待ち遠しいね。夏休み、いっぱい楽しんでね。」と返事しました。ホッ。よかった。ほかの子より日本語の勉強のスタートが遅かったというか、ほかの子たちは1年早く始めてたけど、J 君は正味2年しか日本語を勉強してなかったので、ハンディがあったのでした。「頭が下がる・・・」というか、やっぱりうれしい。よかった。

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もう一人、昨夜テキストで電子辞書を使ってもいいんですか?と聞いてきたA君。「いいはずだけど、試験監督の人がそのルールを知らない場合は、許可をもらえないかもしれないよ。それがOKという証拠文献を持っていくか、念のために本になってる辞書も持って行くほうがいいと思う。」と返事しておきました。

そのあと続けて、「ぼくが準備している作文の文章をチェックしてもらえますか?」 と書いてきたので、
「もちろん。いつでもどうぞ。」と返事したら、

「趣味は日常生活の苦労を忘れさせてくれる。 Does it make sense? これは意味が通じますか?」
「Yes, it does. 通じますよ。 いい文ですよ。It is a good statement.」と私。

「私たちが火星に旅行する日がやがてくるだろう。Does that one make sense. これは意味が通じますか。 Or should I change だろう to でしょう。 だろう を でしょう に変えるべきですか」

私の返事は、「だろう でも でしょう でもどっちもOK.大事なことは、ほかの文と同じ文体を使うこと。全体のスタイルを統一させること(コンシスタントであること)ですよ。」

そうして今日になって、私:「A君、今日結局電子辞書使えたの?」
A君「ダメでした。ちょっと時間がなくて、許可もらう時間もなくて、説明もできなくて。」
私「それであなたの作文はなにか困ったことがありましたか? Did it affect your writing?」
A君「いいえ、ぜんぜん。テストうまく行ったとおもいます。  ・・ 漢字もいっぱい使ったし、あの二つの複雑な文も使いましたよ。 (I) used a lot of kanji and those two complicated sentences.」
私「えええ?あの二つの文を使ったの?どういうテーマのところにあの文を使ったの?」
A君 「短い作文の問題のほうで、スポーツが毎日の問題を忘れさせてくれるってところにつかいました。 In the sport one for the shorter writing I talked about how sports help to forget about everyday problems.  それから長いほうの作文では、ホリデーのテーマで  I just used it at the end to look to the future of my traveling 最後に将来の旅行のことにふれて書きました。」

私「そうだったの。それはよかった。 Wonderful.]

とまあ、やりとりの全部ではないのですが、一部を抜粋、省略しつつここに載せさせてもらいました。

GCSE日本語の筆記試験(ライティング)というのは、問題があらかじめわかっているわけではないのですが、大きなテーマ(スポーツ、メディア、趣味、旅行、音楽、・・・というようなトピック)は、あらかじめ設定されていて、しかも過去の試験問題の事例があるので、前もって作文練習をしておくことはできるわけです。それからGCSE日本語の筆記試験というのは、辞書持ち込み可で長短2つのエッセイ(作文)を書くだけということもあらかじめわかっています。1時間ぐらいの間に、短いのは180字以内、長いのは300字以内となっています。

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それから、さいごにもう一人、例の、悩みの種の、サイ君。
メールをしてもうんともすんとも言ってこない(やる気のない)子。
辞書も持ってなくて、私の辞書を一冊かしてあげなければならなかった。ちゃんと返してねと言って。
よっぽど前の日、家に電話して、ご両親からハッパをかけてもらおうかとおもっていたサイ君。
結局、私はあきらめムードになってしまい、すべてを本人に任せることにして、だめならだめでいいやとさえ思っていたサイ君。試験の後、午後の3時半過ぎ、ばったりと正面玄関で出会ってしまったのでした。
一番気がかりだったサイ君に、私:「どうだった?」
サイ君: 「なんとか書けた。模擬試験の時よりはよくできたとおもう。」だって。

まあ、これだけ聞いて、今年のGCSEはディザスターではないと思うことにしました。

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by agsmatters05 | 2015-06-12 09:48 | Comments(0)

紅茶国で(元)日本語教師(今もちょっとだけ)。身の回りのいろんなことを気ままにつづっていきます。日本語教育のほかに、イギリス風景、たまには映画や料理や本やニュースや旅や、家族のことなど。

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