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紅茶国C村の日々

ジャパン・デイ、 7月17日(木)

この記事 に書いた予告記事一覧によれば、次は7月17日(木)の出来事に飛ぶ。
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写真は、早朝8時20分ごろのウイードン道路という私の通勤路。天気がいいとどうしてもカメラを向けたくなってしまう景色です。夏も本番という感じになってきました。この週は北国のイギリスでも、気温が28度から30度近く上がって、みんなが暑い、暑い、とこぼしあう日が続いていました。

G男子校の隣のH女子校は毎年7月に、ジャパン・デイという行事をしています。7年生(12歳)から13年生(18歳)までいるこの学校で、8年生(13歳)の学年全員180人が、一日すっかり授業をせずに日本文化を体験するという行事です。今年は、剣道、柔道、太鼓、煎茶、日本語、そして 寿司づくりの6つのアクティビティーがあり、それぞれの部門の講師は1クラス30人を相手に45分のセッションを一日6回担当して、実演、実践、指導をしました。

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かなり費用もかさむらしいのですが、学内の先生たちみんなに好評で、学校中の支持を得て毎年実行されています。私はこれで、7回目の参加。毎年書いてきたので、過去ログをリンクさせるべきでしょう。(これはあとで、追加することにして。)

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さて、この日はどちらの学校(G男子校、H女子校)とも学年最終日の一日前でした。すごく忙しかった。
とっても忙しい日でした。準備ばっちりのつもりでしたが、二つほどミスがありました。その一つは、前の日にG男子校の印刷室で、使う予定の用紙を用意していた時、肝心のカラー色紙を置き忘れてしまい、朝一番でそれを取りに行かねばならなかったこと。ま、それは 朝早く家を出ればいいことなので、無事解決。これは、日本語のおためし45分のセッションのあいまに、かんたんな折り紙をさせたらいい、というアドバイスを友人からもらったので、ネットで調べて簡単なネコの折り方を教えて、ポートフォリオに挟み込ませるというプランでした。
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ポートフォリオの使用は今年で2回目。これは去年フランスのアルザスで欧州日本語教師研修会のとき得た知識。ポートフォリオは、ここでは学習者の外国語・学習記録ですが、学習前、学習中、学習後の本人の学習言語に対する意識を記録化するという意味で、とてもいい方法だと思います。今年は2回目なので、多少の変更も加えて、準備万端。生徒全員の氏名のカタカナ表記もプリントして、用意しました。

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今回は、
(0)各自の名前をカタカナで書きこむ。
(1) 自分の知っている日本語をなんでもいくつでも書かせる。たくさん書いた子にはシールのごほうび。kimono, juudou, kendou, taiko, ichi, ni, san, shi, go, toyota, honda, nissan, yamaha, manga, tsunami, tokyo, kyouto, sushi, okonomiyaki, yakitori etc.
(2)挨拶の言葉三つ。こんにちは、ありがとう、さようならを教える。
(3) 数字を1から10、そして、31ぐらいまで、教える。
(4) 日付のいい方、(  ) がつ と (  )にち を教えて、「きょうは7がつ17にちです。」の文章をあたえる。
(5) たんじょうびという言葉をおしえて、「わたしのたんじょうびは〇がつ〇にちです。」の文章を書かせる。一部の人に、言わせる。 
(6) 日本語には、ひらがなと、カタカナと漢字があることを説明して、 
(7) 漢字に挑戦。好きな意味の漢字を一字(またはいくつか)、選んで写し書きさせる。愛、幸福、家族、平和、世界平和、友情、勇気、健康 などの言葉を例として与えてあると、その中から漢字を選んで、自分の学習帳に書き込む。けっこう、じょうずに 形をまねしてかいてました。もちろん、書き順などはここではまったく考慮しない。 
(8) これからの日本語学習をどうしたいかメモさせる。

あいまを見て、四角いカラー用紙を与えて、猫を折らせる。けっこうみんな楽しんでました。でも、クラスによっては時間がなくて、折り紙を割愛したクラスもありました。とにかく、上の全部の項目を45分で30人全員に完了させるのは、とてもたいへんなことです。でもみんながセッションに参加していること、やりたくない子でも、やりやすいし、やれること、そして終わりまで書きこむと達成感をあじわえることなど、がよかったこと。反省するのは、せっかく折り紙を取り入れたけど、これが日本語の勉強にもっと直結したらよかったかも。ただ「ねこ」という言葉を教えただけで、猫の折り紙をしたかったわけじゃないし。

寿司セッション
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今年珍しくて、びっくりしたのは、 ↑ のようなお寿司のセッションが開かれたこと。これは、いつもの年なら墨絵の先生が来られてたけど、スケジュールが合わなくて、できないと。それで、このH女子校には、ほんとうにすばらしいシェフがいて、どんな国の料理でも作れるようなシェフで、彼がこの日、お寿司づくりを担当されたことでした。

私は日本語の教室に釘づけだったので、実際のお寿司づくりのセッションを見ることはできなかったのですが、昼休み時間に食堂へ行ったら、上の写真のようなテーブルが食堂半分のスペースを使ってディスプレイしてあったので、しっかりと撮影させてもらいました。残念ながら味見もする機会はありませんでした。生徒たちは巻き寿司(太巻き)を一人一本ぐらいずつ持ち帰っていたようでした。ただし、海苔のようなものを普段見たことのない子、白いご飯をふだん食べ付けない子など、だれもが全員よろこんでこれを食べるかどうか、大きな疑問なのです。せいぜい、残飯が少ないこと、食べずに捨ててしまう子が少ないことを祈るのみ。

これは、隣の教室でお煎茶道をお点前されていた敦子先生の場合も同じで、敦子先生は毎年人数分の大福餅を手作りで用意されてこの日に望まれるのですが、いつも大福の中に餡と生クリームを半分ずつ入れているのに、この餡を食わず嫌いの子たちは、食べずに捨ててしまう、何と言うもったいないことか、と小豆餡の大好きな同じ8年生のサマンサちゃんが、あとでぶうぶう文句を言ってるのを耳にしました。

二つミスをしたと書きましたが、二つ目は、連絡ミス。 この日は木曜日で、私は本務校(G男子校)で、11時半から1時間の授業がある予定でした。この生徒4人は、この時間にH女子校に来るように、と言っておいたのですが、彼らはG男子校の正面玄関で迎えの誰かがくるとおもって待ってたと。H女子校の正面玄関では、前もってお願いしていたエイミー先輩が、4人を迎えて日本語の教室に連れてくる予定で待ち構えていたのに、なかなかこの4人が現れない。おそらく30分ぐらい時間をロスしてしまいました。痛恨の連絡ミスでした。来年は口頭で説明せずに、かならずメモ用紙を渡して、生徒の移動がスムースにできるように、気を付けよう⇒私。


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次は(6)ミュージカル「エヴィタ」のお話です。
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Commented by konatum at 2014-07-30 12:56
30度近くで、暑い。。。今ね、外気温見たら、37度になってます、羨ましいー。

太巻きの芯が、真ん中に有りますね。この方、とっても、お上手ですよ。
で、餡子が嫌い!? 勿体無いなぁー、ねぇ。
Commented by agsmatters05 at 2014-08-01 08:05
ひええ、37度!? それでは熱中症もありえますね。
今年はイギリスはあたたかい方です。半袖や短いスカートが着たくなるのは、ほんの1か月あるかないか。なにしろ北国ですからねえ。
上の太巻き、芯の位置まで見てなかったけど、おそらく、これはシェフが見本に作ったものだと思う。これを180人の生徒らに教えるほどに準備して、説明するって、どんなにたいへんなことか、と思います。今度機会があったら、このシェフがどんな人か、観察(!?)してみたい(笑)。おそらく隣の女子校はこのシェフのおかげで学校の食事が革命的に変わった!と思ってるんじゃないかしら。なにしろ、紅茶国の料理事情はついちょっと前まで本当に限られていましたからねえ。できたら サインしてもらっちゃおうかな。(笑)
by agsmatters05 | 2014-07-27 08:35 | Trackback | Comments(2)

紅茶国で(元)日本語教師(今もちょっとだけ)。身の回りのいろんなことを気ままにつづっていきます。日本語教育のほかに、イギリス風景、たまには映画や料理や本やニュースや旅や、家族のことなど。
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