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紅茶国C村の日々

写真でつづるトルコ紀行(13)ハマム

タクシーツアーのあと、いったん宿に戻った。

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サフランボル旧市内の中心地の近くに上の写真のようなハマーム(公衆浴場)がある。
トルコ風エステはハマムにあり。
フランスのタラソテラピー、韓国の垢すり、タイの古式マッサージ、ときたら、トルコのハマムを体験していただかないわけには行きません。ほのかに温かい大理石の上で至福の垢すりとマッサージを。
というのが「地球の歩き方、イスタンブールとトルコの大地」の46ページ。この本をくまなく読んでいるメグが、2,3度「ハマームへ行きたい」と言っていた。
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サフランボル二日目、いろいろ一通り観光をしたあとで、この夜、メグがこう言った。
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「ずうっとお母さんと一緒だから、ハマムは私一人で行きたい。」だと。
一瞬、ウへッ、そう来るか、と思った私。

ちょっとだけ異議を唱えかけてはみたが、別々の時間帯に私一人でいくほどの気持ちも起こらなかったので、思い直して、メグ一人で行かせることにした。

「フン、いかなくたって、いいモン」と言ってみた。ちょっとだけ「悲哀」をおぼえたような気がした。

この夜の晩ご飯は二人ともあんまりしゃべらず、だんまりごっこみたいにして、広場の近くのレストランで食べた。私はビールを飲んだ。

そしてまた宿に帰って、いささか私のことが気になるらしいメグに「いいよ、いいよ、また風呂場で倒れたりしたら困るから私は行かないでおくわ。」と言い張って、メグだけ一人をハマムに行かせた。

その昔、伊予の国松山でメグと二人で大きな温泉に入ったとき、熱い風呂と冷たい風呂をはしごして、気が遠くなりかけて救急車のお世話になったことがあったので。

「うん、そうだね。」とメグも納得。
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2時間もかからなかったろうか。宿からハマムは歩いて5分ぐらいの距離だったから、夜でもあまり心配になることもなかった。その間、私はビールの眠気と付き合いながら、この記事 を書いていた。

母娘二人の12日間の旅行で、一番大きなすれ違いは、このハマムだった。
ふむ、こういうこともあるんだ、ね。

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古い民家の見学をしたとき、お風呂はこんな風(↑)だった、という説明があって、人形がいた。


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Commented by marri at 2013-01-31 10:16 x
貴女の本音がシーンと心にしみる文章だった!
こんなにもあなたの心が分かる、年中一人ぽっちの私が分かるほどに、貴女のメグちゃんは頼れる、国心優しき、心憎き娘なのですね!
たった一人にされたって思うのは、これまでの二人旅を当たり前に受け止めて歩いてきたから。
アッ、いやいや、貴女の本音は見えず?私流の解釈で貴女の可愛らしさを発見した日でした!
Commented by 異邦人 at 2013-01-31 18:08 x
~☆ dekobokoミチ さんへ ☆~
娘さんはお母さんを思ってのハマーム行きだったのでしょうね。異国の地で前と同じ事があっては大変だと気を使ったのだと思います。せっかくの楽しい旅そう思えば気も和みますね。

Commented by agsmatters05 at 2013-02-02 02:51
marriさんへ、
二人連れの旅行には(どんな関係の二人であれ)、それなりの楽しさと、それなりの気苦労がつきものだということなのでしょうか?なにもかも二人ともハッピー、ルンルンってわけにはいかなかったのは、私はメグの年齢、というか若さ故だろうと思うことにしたんです。それに、二人で一緒に行くべきと主張することも出来たけど、わたしはちょっと気弱になっていたかも、です。私も若いとき親を悲しませたことがあるのを思い出したんです。ま、親子のすれ違いはほんの一過性の出来事で済むことが多いですよね。

ウーン、ハマームへ行きたかったかどうか、今でも私は半々の気持ち、かな。^-^
Commented by agsmatters05 at 2013-02-02 03:10
異邦人さん、
娘はちょっと自分勝手(わがまま)だったと思うのですよ。年寄りと一緒のお風呂はいやだ、なんて。「異国の地で前と同じ事があっては」と言い出したのは、私だったのです(口実半分、本音半分!?)。親子(親娘)というのは、この年の差をどうやって受け止めるかが微妙なところですね。「老いては子に従え」の段階に近づいているかもしれないdekoboko・・・・(!?)。メグが何も言い出さなければきっと私もハマム体験をしていたとおもいます。でも行かなくても別に後悔はしてませんし、それにメグも帰ってきたらとってもさっぱりした、と言って喜んでいましたから、コメディーのようなものだったかも、です。ああ、複雑。^-^
by agsmatters05 | 2013-01-31 10:02 | Comments(4)

紅茶国で(元)日本語教師(今もちょっとだけ)。身の回りのいろんなことを気ままにつづっていきます。日本語教育のほかに、イギリス風景、たまには映画や料理や本やニュースや旅や、家族のことなど。

by dekobokoミチ