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紅茶国C村の日々

シックス・フォーム・ジャパン・デー〈11月9日〉

ロンドンには日本関連の大きな「団体」または「組織」が三つあるらしく、一つはもちろん大使館、もう一つはよく研修会で出かけるジャパンファウンデーション(日本交流基金)、そしてもう一つが ジャパン・ソサイエティー (日英協会)(左をクリックすると、おもな出資団体のリストのページに飛びます。)

毎年この時期に、ジャパンソサイエティーが日本やイギリスの大学などと共催で、高校生(イギリスでは、シックスフォーマーという)のための日本紹介イベントを開いています。今年も立命館大学との共催で、このイベントがありました。9月はじめからいろいろと準備をして、ようやくこの日にこぎつけました。

生徒を引率してスクールトリップに出かけるのは本当に大変です。フウ。
完全にボランティアで持ち出し(もちろん、旅費も自前)で、学校の援助ナシなので、生徒のためになっていると思うか、母国、日本という国のためになっていると思うか、自分の楽しみのためになっていると思うか、とにかく何がなんでも無駄なことはしてない、と自分を納得させなければならないのが、いちばん大変です。

1)主催者への申し込み。希望プログラムの届出。生徒から希望を聞く。
2)学校への旅行許可願い。保険の関係があるので、旅程を詳しく届けなければいけない。しかも何人行くかが分からないといけない。これは「いたちごっこ」になっていて、学校の許可がおりなければ公式に生徒に旅行の発表をしてはならない、という。それなのに、誰が、何人行けるか、という予想を立てて学校へ旅行許可願いを出さなければならない。ま、実際には生徒に最初に伝えます、がね。
3)生徒の親から旅行承諾書(コンセント・フォーム)をもらわなければならない。
4)当日持参する救急箱や、緊急連絡先が書いてある書類をオフィスからもらう。
5)今回はG男子校とH女子校の両方の学校にこの手続きをとらなければならなかった。


等々、9月以来準備を続けて、ようやくこの日に至りました。いそいそとお弁当を作ってでかけてきました。

参加者は合計6人でした。これがちょっとがっくり。シックスフォーマー(高校生)というからには、7人いる13年生も参加して欲しかった。かれらはGCSEの受験学年だから。でもなぜか、ほかの科目(主要、大学受験科目)の勉強があったり、ほかのトリップとかさなったり、いそがしいとかで、今回13年生はだれも行かないって。

結局、男子校、女子校それぞれから3人ずつ(主に、12年生)が参加して6人+引率(私)の7人でロンドンのキングス・クロスにあるロンドン大学アジアアフリカ研究所(SOAS)の校舎に行ってきました。金曜日丸一日かけて、でした。

以下、その日の写真を どうぞ。たくさん撮ってきましたから。

参加する生徒達は、あらかじめ7つのプログラムから優先順位をつけて参加したいプログラムを選ぶように、と言われていました。漫画、料理、刺し子、墨絵、茶道、日本語初級、日本語中級の七つ。

ところが行ってみて分かったことは、生徒の希望通りではなくて、あらかじめグループ分けされていて、それにしたがって一日に3つのプログラム(ワークショップ)に出ることになっていました。「漫画」をNo.1に選んだ子達がマンガのセッションに入れなくて、かわいそうでした。教室や準備の関係もあり、あらかじめ人数調整も必要だったのでしょうが、それなら希望を聞くさいに、希望通りにはいかないかもともっとはっきり書いておいてもらいたかった、とおもいました。7つのセッションから迷わず1,2,3と順番をつけた生徒と、いろいろ考えて苦渋の決断をした子もいて、前もってこのオプションの届けを出すのにも、一人一人の希望を聞くのが大変だったのに、行ってみたら、それは必ずしも希望通りにはなってなくて、ちょっと残念でした。

というわけで、マンガの部に行きたかったのに、行けなくなった生徒達のために、引率者の身軽さで、まず漫画のセッションにいきました。
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Chie Kutsuwada さんという漫画家が講師でした。
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漫画の歴史とか、マンガの書き方とか。そして実際に紙と鉛筆を支給して「あなたも書いてみたら」という時間もありました。この絵(↑)は、参加者の中からモデルをつのって、その生徒を描いたものでした。ハンサムに描けてますよね。そして一部たしかにモデルの面影がしっかりと絵に出ていました。
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あとから個人的にうかがったら、名刺をくださいました。 彼女のウエブサイトは こちら
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シェークスピアの「お気に召すまま」を英語は原作からのみ使って英国人作者と共同で、漫画本にしたのや、↑ の葉隠れの漫画本などを出版されているとのことでした。

つぎは「茶道」の部。
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あとから帰りの電車の中で生徒らが感想アンケートを仕上げてくれたのですが、二人の生徒がこの「茶道」が一番よかったといっていました。これはちょっと意外でした。
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ていねいにご用意されて、本来の茶道に近い形でのおもてなしをしてくださり、かつ英語でいろいろと説明をしたり、質問に答えたり、してくださいました。お菓子も、お抹茶もおいしくいただきました。
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刺し子 - 私はこれに出る時間はなかったのですが、わが生徒らが数人、作りかけの「しおり」の一部を見せてくれました。男の子達も、おそらく「針」で「縫う」というようなことをこれまでしたことがないことでしょう。「面白かった」と言ってました。
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つぎは、墨絵。これも二人の女生徒が昼休み時間に作品を見せてくれました。ルースちゃんの感想に「モノを持ち帰ることができてよかった。」とありました。
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ランチタイムは全員集合の講堂で。
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午後は全体講演がありました。立命館の教授が日本のポップカルチャーについて英語で話をされました。
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生徒にはなつかしい、うれしい、たのしい数々の漫画のシーンをスクリーン上で見せられて、紅茶国の高校生も大喜びでした。
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ワンピース、ナルト、マリオ、手塚治、その他いろいろ見るだけで楽しい画面。
これ(↓)は コミケと呼ばれるイベントだそうで、コミック・マーケットのこと。十万人規模の大きなイベントだとか?
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アストロ・ボーイ
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そして午後の分科会はクッキングの部屋におじゃまさせていただきました。引率者なのに、ちゃっかりと材料を分けていただき、お寿司を作る立場にたたせていただきました。
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このセッションの担当は、わがH女子校で毎年ジャパンデーに茶道やお料理で助けてくださるCあっこ先生、でした。念入りなご準備で、寿司米はもちろん、具材も一つ一つ、整えてくださいました。サーモンの上に載せる卵の黄身のつぶしたのまで、そろえてくださいました。
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生徒らは、サランラップの外側で御飯の形を作るので、手を洗わなくてもお寿司ができるというわけでした!
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一人一つの巻き簾。サランラップの上からご飯をのせるので、手がよごれません。
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もちろんお味もグーでした。でも、参加者がみんなこのお寿司を残さずちゃんと食べたかどうか、そこは大いに???です。わが生徒もちょっとだけ食べて残りを私に分けてくれちゃったり、でした。

帰りはマリルボーンから チルタン鉄道でA市まで。
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帰りの電車の中で、アンケートを書いてもらいました。
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6人ともせっせといっぱい感想を書いてくれました。
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6時ちょっとすぎ、無事A市の駅(終点)につきました。やれやれ、おつかれさま。一応、生徒らも行ってよかったとおもってくれたみたいで、引率者としてはそれだけで疲れもとれそうな気がします。
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以上、ジャパン・ソサイエティ(日英協会)と立命館の共催による「シックスフォーム・ジャパン・デイ」のイベント報告まで。
Commented by Yoshi at 2012-11-24 10:17
ミチさん、えらい!えらすぎる! こんな大変な事を自前で、学校の支援なくてなさるなんて!しかも、ミチさんは専任講師でもないのに! もしトラブルが起きたらどんなに大変か、恐ろしくて私なら怖くなってしまいます。

生徒の希望とセッションが一致しなかったのはある程度仕方ないでしょうが、あらかじめ説明書きに入れるなどの点、フィードバックとしてオーガナイザーに知らせておくと良いのでは?それと、ミチ先生のように、色々と自腹を切って生徒を連れてくる先生の為に、オーガナイザー側からの支援はないのでしょうか。支援がなければ、そういう制度を作っていただけるようお願いしても良いかと思います。

ともあれ、充実した一日だったようで、何よりでした。
Commented by agsmatters05 at 2012-11-25 07:42
Yoshiさん、えらくはないのです。ちょっと、バカなだけ。学校に旅費を請求すれば(数年前まではだしてくれてた。その頃は予算があったんです。金融危機以来のausterity でしょうか。)引率者の費用は参加生徒の人数で頭割りして、生徒が出すべき、というのでしょう。でもね、50人、80人の生徒の引率ならそれもできるかも、ですが、5人や10人の生徒の引率費用を生徒に出させるのは、気の毒です。それなら行かないという生徒もでてくるでしょう。日本語学習を促進させるためには、多少の出費もしかたがない、というところでしょう。生徒がゼロになれば私は収入がゼロになる、ということですからねえ。ま、しんぼう、しんぼう、と思ってます。ロンドンまではほんの16ポンド(約2000円程度のことですから。)あ、経済面以外は学校はもちろん支援してくれますよ。というか、生徒の引率をしたということは、パフォーマンスマネジメント(業績評価)に含めることはできると思います。それによって給料が上がったり下がったりすることは、ないですけどね。
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by agsmatters05 | 2012-11-24 07:45 | Comments(2)

紅茶国で(元)日本語教師(今は退職)。身の回りのいろんなことを気ままにつづっていきます。日常の出来事、イギリス風景、たまには料理や本やニュースや出会った人々のことや、家族のことなど。