2012年 05月 30日
ホットメール受難記(その2)
From: michiyaa@hotmail.com
To: michiyaa@hotmail.com
Subject: Help Needed !!
Date: Wed, 23 May 2012 18:54:10 +0000
How are you doing today? Sorry for not inform you about my traveling to Spain for a program, I'm presently in Barcelona and am having some difficulties here because i misplaced my Wallet on my way to the hotel where my money and other valuable things like my credit were kept in . I have called my credit card company to Stop my cards immediately, But where my problem lies is that it will take another 2 to 3 days to get me a replacement. I will like you to assist me with a loan of $2,600 to sort-out my hotel bills and to get myself back home. I will appreciate whatever you can afford to assist me with and I promise to reimburse you at my return,let me know if you can be of any help? ASAP.
訳
きょうはいかがおすごしですか。スペインへあるプログラムのために旅行していることをおしらせ*なくてごめんなさい。わたしは今バルセロナにいて、ちょっと困ったことになっています。なぜって、ホテルに来る途中で財布を置き忘れてしまいました。その中にはお金やその他の大事なもの、クレジットのようなもの、がはいっているのです。私はクレジットカードの会社に電話して、すぐクレジットカードを止めてもらいました。でも、困ったことには、代わりのカードが手に入るまでにはあと2-3日かかるというのです。あなたから2600ドルを貸してもらい、その助けで、ホテル代を支払い、家に戻るまでに必要なお金を支払いたいのです。たすけてもらえるならいくらでもありがたいです。そして、かならず、家に戻ったら、お金をお返しすることをお約束いたします。なんらかの助けをしてもらえるなら、大至急ご連絡ください。

変なところ。ーー間違いだらけの英語。
1)宛名と差出人の名前がない。--いくら、最近のテキストメールが宛名と差出人名を本文中に書かないことが多くなっているとはいえ、私はこんなメールの書き方はしてないです。ましてや、お金(借金)の依頼メールなど、慎重に書きます。ご迷惑をおかけして、というお詫びを添えるとおもいます。もちろん、仮にこういう状況に出くわしたとして、私が考えられるSOSメールの送り先はほんの数人、子供たちときょうだい姉妹、友だち数人・・・。こういうのは、いかにもほかの場所で作った文章を貼り付けた文章になってますよね。
2)Sorry for not inform you -- inform は間違い。正しくは informing としなければだめ。こういのは、ブロークンな英語。いくらノンネイティブ(非英語母語話者)の私でも、こんな文法的間違いはしません。
3)about my traveling to Spain for a program -- この for a program という語句がいかにもとってつけたような。「あるプログラムのために」というのは、あいまい過ぎる。私は以前はよく「学会で」どこそこに来ているとか、行って来た、という表現を使ったことはあるのですが、これも聞いている人にとって、「何の学会?学会てなに? (ソーカガッカイ?)」という反応を招きやすいのですよね。
4)Wallet --なんでここで、この言葉を大文字で書かなきゃならんのか。ドイツ語では文中の名詞を全て大文字で書くけれど、いったいこの使い方は何なのか。
5)where my money and other valuable things like my credit were kept in --credit と credit card とは別。card という言葉を省略することはできない。財布の中に 「信用」を持っていた、といわんばかりの 省略ぶり。 それに、ここで使う where も変じゃないか。このwhere の先行詞は Wallet のはず。 Hotel じゃない。 where よりも in which とすべきじゃないか。
6) I will like you to assist me with a loan of $2,600 ーー 人に借金をお願いするのに、私は I will like you なんて絶対に言わない。 ここは I would like you としなければ、(ていねいな)依頼になってない。

上のようなメールを私が書いたことになっている、、、その腹立たしさ。そして、もしもそれを真に受けて、私が困っていると思って、お金を送らなくっちゃと思って行動を起こす人のことを考えたら、心配で、心配で、いても立ってもいられなかったです。
(1)だいたい、私が、助けを求めるメールを日本人に英語で書くでしょうか?
(2)ふだんお付き合いをそれほど頻繁にしているわけでもない「あなたさま」に、どうして私がお金のお願いなどしましょうぞ。
(3)2600ドル(ドルって、紅茶国では全然使ってません!)貸して(ローンお願い)なんていわれても、だれも、そう簡単にお金を送ることなんてできませんよね、ね、ね?
自分が迷惑をこうむっているのに、ひと(他人)にも迷惑をかけてしまっている、といういたたまれない気持ちでいっぱいの夜でした。


