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紅茶国C村の日々

クイズ正解発表、建物の名前

ご参加いただいた方の数は少なかったですが、その貴重な回答をお寄せくださった皆々様、ありがとうございました。 

問題は 「下の写真の建物の名前は何でしょうか?」というものでした。
クイズ正解発表、建物の名前_e0010856_22214196.jpg

(1)セル(cell) (2)コル(coll)  (3)ティル(till) 〈4〉ホール(hall) (5)ピル(pill) から選んでください、ということで、〈1〉のセルがお三方、(2)のコルがお一人、(4)のホールがお一人、そして(5)のピル(pill) がお一人でした。Uさん、のりさん、けいさん、apakabaさん、marriさん、michiko さん、クイズに参加してくださりありがとうございました。合っていても、違っていても、お答えをいただけて、うれしかった、ありがたかったです。

ところで、だれも選ばなかった 〈3〉の ティル という言葉には、実はちょっとした思い出がありまして。

いつものように、回り道をさせていただきますと。


生まれて初めて紅茶国の土を踏んだのは、今を去ること32年前のことでした。1980年の夏。

それからさかのぼること20年まえの1960年といえば、今からなんと、なんと52年も前のことじゃないですか。(ああ、恐ろしい。)  田舎の町の中学校にはいって、別の職業はお坊様で、いつも竹のスティックを持ち歩いているという英語の先生から、当時はおなじみの ジス イズ ア ペン を習いました。あ、This のTH の発音は ジ じゃなくて、ちゃんと 上の歯の先に舌の先をあてて空気を押し出すようにして [ð]  と発音するように教えてくださいました。

ついでに言えば、ラジオ英語講座で松本亨先生が えらく くわしく「ペン」という単語の発音を説明していたのも思い出します。ペンの ン (N)の発音をどういう風にするか、たしか口の絵をみせながらせつめいされたような気がするのですが、あれは、授業中の教室で、教科書を見ながらだったのか、それとも、ラジオ英語講座のテキストにあったのか、、、うろ覚え。とにかく。

あのころ 仏教のお坊様の先生から英語を習うということに、あまり不思議を感じなかったのは、なんといっても了見の狭い田舎の子供だったから、でしょう。今、紅茶の国で、初めて英語を習ったのはお坊様〈ブッディスト モンク)だったなどといったら、黙って聞き流す人はいないはず。みんなおもしろがって、どうしてというに決まってます。

ああ、脱線に脱線。

そうして英語を習い始めたミッちゃん。中学3年、高校3年、大学(4+2=6)年、その後、英語教師として就職して、あれは(1+7)=8年目のこと。ようやく、晴れて(!?) 英吉利の土をふんだ時、その感慨はひとしおだったのは、もちろんのことです。

ヒースローに着いて、タクシーに乗りました。2歳半の長男〈セガ〉とそのお父さん〈つまり夫)と3人の旅でした。タクシーがロンドン郊外の道路を走るとき、ああここが英吉利なんだわあ、シャーロックホームズと、シェークスピアと、その他もろもろの英文学の作家、詩人を輩出した土地なんだわあ、という思いが言葉にならない感慨として胸にこみあげてきたのをおぼえています。〈←なぜ、タクシーの中でそう思ったのか、なぜロンドン郊外の道路上でそう思ったのか?全然意味はないのですが。)

何を言いたいのか、私。

「This is a pen」の英語を習い始めて、20年目にして英語の本場の国に来たとき、二つの言葉に面食らわされました。その一つが、ティル、そして、もう一つは、シングルとリターンという言葉でした。まさにカルチャーショックだったといってもいいかも、です。

ロンドンからケンブリッジ行きの汽車の切符を2枚買おうとして、〈セガはもちろん、ただなので、大人二人分)ロンドン郊外の、たしかダルウイッチ あたりの駅だったとおもうけど、窓口で駅員さんに対面しました。
ケンブリッジまで切符を2枚(TWO)ください、というと、駅員さんは 「シングルか?」と聞いてきました。いいえ、TWO(トゥー)というと、またまた向こうは、シングルか?と。このやりとりを、おそらく3-4回しつこく繰り返しました。そして、とうとう駅員さんが、リターンティケットも欲しいか?と言ったので、なあんだ、シングルというのは、アメリカ式のワンウエー、つまり、片道切符のことで、ラウンドトリップ、つまり往復切符というのは、この国では、リターンティケットというんだ、と分かったのでした。

これが、This is a pen. から英語を始めて20年目の ミッちゃんのとまどう姿でした。

でもって、じゃあ、ティルというのは何か、というと、これは銀行に行ったときに面食らわされたことでした。
それまで学校の授業で習った英語で Till 〈ティル)といえば  9時から5時までというときの from 9:00 till 5:00   の「まで」 が till だと、頭の中にはしっかりと辞書が根付いていました。銀行へ行って、3番窓口 というのが Till 3 という と聞いたときは、へええとおもいましたねえ。


英辞郎on the Web によれば、名詞としては
現金を入れておく引き出し、現金箱(の中の現金)
〈英〉〔店の〕レジ、金銭登録器
書類整理ケース


なんですって。
あれいらい、 「銀行の窓口は till 〈ティル〉という」ってことが、もう頭のどこに焼きついているかというと、おそらく耳の後ろ、首の上、頭蓋骨のちいさなかたまりのほんの一箇所、つまり消そうにも消せないくらい骨にこびりついている、というわけです。〈笑〉



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はい、お待たせしました。

長くなったから、正解は、次の記事にまわそうかとおもいながら、書いてきましたが、やっぱりここで書いてしまいましょう。
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正解は(5)の ピル (Pill) でしたっ! 
michiko さん、おめでとう!!


michiko さん、クイズ運、お強いですねえ。今度はトワイニングのサンシャイングレイという紅茶を一箱(だけですが)送りますからね。クイズの賞品ですから、もらって喜んでいてください。なにも送り返すなんていうご心配はなさらないでくださいね(笑)。ご療養中の お母様、お父様にもご笑味いただけるといいな。

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〈新製品です。レモン味のアールグレイ。ミルクなしが美味しいと書いてありました。←今これをアップしながら、初めて気がつきました。)


marri さん、 Uさん、のりさん、 apakabaさん、けいさん、 ちょっとだけ残念でしたね。でもまた次がありますから、どうかこれからも続けてクイズに参加してくださいね。

さて、その Pill についての説明 は 次の記事で。
Commented by apakaba at 2012-04-23 08:05
キャアアアー!←ざんねんの、絶叫
計算をして値段を当てるのとかは、ほぼ脱落気分だったのですが、これはイケると思っていました。
それにしても、パラシュートで降りてくるような景色の写真は、いったいどういう状況なのでしょうか。
興味津々です。
Commented by agsmatters05 at 2012-04-23 08:39
apakabaさん、
セルも、ホールも、そう呼びたければ呼ぶこともできるような建物ですよね。でもね、ピルと呼んでいるそうです。ルイちゃんの写真は、トランポリンの上で、長いゴムひもに引っ張られて、ジャンプをしているからです。^^
Commented by のり at 2012-04-23 22:32 x
ミチさん、私はイギリスに3年半も住んでいたのに、tillが銀行の窓口とは知りませんでした(恥)。 勉強になりました。銀行といえば、アメリカのはドライブスルーがあります。雨の日には便利です。
クイズ残念でしたが、正解の日までのワクワク感が楽しめました。こちらこそありがとうございました。また挑戦します!
話は変わって、昨日人生初めてのぎっくり腰になりました。これを理由に、数日間が掃除機をかけないでレイジー生活ができそうです(笑)。
Commented by agsmatters05 at 2012-04-23 22:59
のりさん、また今度、ぜひ当ててくださいね。(あきらめないで。笑)
ところで、のりさん、いい主婦してますねえ。ぎっくり腰が理由で数日間掃除機をかけないっていうことは、ぎっくり腰が治ったら、また毎日のように(?)掃除機ですか。おうちがきれいになってて気持ちがいいことでしょう。私はすっかり不精者になってしまい、ステイ先だからもちろんボランティア・クリーナーはしませんが、自分の部屋でも、掃除をするのは(エッヘン)年に何回かなあ(爆)。家事は必要なときにしたいときだけする、「必要に迫られたときにする」のが一番効果が大きいんですよね、なんちゃって。

さ、また次のクイズを考えようかなあああ。^^
by agsmatters05 | 2012-04-21 23:54 | Comments(4)

紅茶国で(元)日本語教師(今もちょっとだけ)。身の回りのいろんなことを気ままにつづっていきます。日本語教育のほかに、イギリス風景、たまには映画や料理や本やニュースや旅や、家族のことなど。

by dekobokoミチ