2012年 01月 09日
私を支えてくれた言葉たち。神谷 美恵子 「人間をみつめて」 朝日選書 より
去年、9月にケンブリッジにでかける用事があったときでした。グラジュエイト・センターで、空き時間が1時間ほどとれたので、手持ちのPCに、メモ帳の言葉をタイプしておくことにしました。いつか使えるかも、と思って。 ↑ と ↓ の写真にある両面で合計4ページ分のメモ用紙に書き込んでおいたものです。
神谷 美恵子 「人間をみつめて」 朝日選書 より
この作者の「生きがいについて」という本は、そのタイトルだけでも、生き方に迷った人をひきつける本ではないでしょうか。ある時期、もちろん私もこの本のお世話になりました。そして、もう一冊、同じ著者のこの(↑)本。
書き写したのは、1998年、1999年、2000年にかけてだったような気がします。特に伊予の国松山のすみれの団地の一階のたたみのへやでこれを書いた記憶があります。
その後、紅茶の国の大学で、博士課程に所属して、頭はふらふら世界をさまよいたがるのに、首は見えない鎖でしばりつけて、朝昼晩と机に向かわなければならなかったとき、これらの下の言葉はたびたび私を支えてくれました。
というわけで年頭を機に、私自身の引き出し整理の目的も兼ねて、以下の語録をのせておきます。
「自分との闘いこそほんとうの闘い」P.24.
「別れるという苛酷さがあるから、出会いは美しく楽しい。」P.42.
「長期的にみれば、人の一生は、自ら選ばなかった路線を走ることはない。それにしても、その願望を自らのものにするためには、行動への強い意志とくり返しが必要である。くり返されるものはやがて定着する。」P.68.
「執筆は格闘技」P.68.
「求め続ける人は運命的な人と出会う。人生は偉大なる邂逅(かいこう)の連続だ。」P. 131.
「手をこまねいていながらうまくやろうというのは不遜というもの」P.141.
「ものごとはほどほどがよい。」P.144.
「初志貫徹はことばで言うほどそう簡単ではないが、木の根っこと同じで、見えないものが力になる。」P.150.
「何かを期待するとき、その障害になるものを避ければよい。」P.151.
「すべての本が一枚一枚の薄い紙で成り立つ。100枚も重ねるとこの本のように一冊になる。」
「本だけではない。私どもがことをなすとき、それを形成している一つ一つの単位は微少であるが、まとめるとあることを完結させることができる。」P.151.
「人間の意志力というのは偉大だ。人生のすべてはその意志力の所産にすぎない。」P.161.
「心の活性化は具体的な目標をもつことからでてくる。」P.161.
「生きているということは、どんなことにしろ活動したいという強烈な衝動を内に秘めているということだ。」P.163.
「対話とは全人的な相互の営み」P.164.
「逆境は神の恩寵的試練なり」P.181.
自分との闘い・・そうですよねえ。程々・・・まさしく!初志貫徹・・・うんうん、そうなんですよねえ。
全ての本が…積み重なり、人生ですねえ~。