2011年 12月 12日
ふりかえる姉妹会(19)こぼれ話(8)-紅茶国の交通事情 ラウンドアバウト、路上駐車など
この記事は、紅茶国の交通事情ということで、2-3書いてみることにします。
日本人が、イギリスで運転するためには、国際免許証が必要です。これは、運転免許センターに行けば、すぐ発行してもらえる。費用は2650円(東京都の場合 から 3000円ぐらい?)。ウエブサイトは こちら。
ただし、こちらは無免許運転を取り締まる警察官という 業務が、きわめてマレ(=ありえない)なので、一回や二回、旅先で無免許運転をしても、それが大きな問題になることはあまりないとおもわれます。というか、その運転する車をゲットするために、証明書がいろいろ必要だから、そこでチェックがはいる、というわけです。
日本もイギリスも車は道路の左側を走りますから、この点はノープロブレム。次女のS姉ちゃんは、日ごろはカリフォルニアで運転をしていますから、紅茶国で右折、左折のたびに、ハラハラ、ドキドキしていたようでした。いちばん問題になったのは、ラウンドアバウトでした。
(1)ラウンドアバウトのこと

上の写真のように、交差点のど真ん中に丸いスペースが作ってあって、これをラウンドアバウト と呼んでいます。信号がない交差点です。ここでのルールは唯一つ。右から来る車が絶対に優先する、ということです。

空港から3姉妹を乗せて暗い夜道に、A市の近郊に近づいたときのことでした。向かい側から大きなバスが、ある交差点に近づいてきていました。私はこちら側の道路から この交差点に近づきました。右折のシグナルを出して、ゆっくりとこの交差点(ラウンドアバウト)に入りました。すると対向車、大型バスもほどんどまっすぐ交差点に入ってきそうな気配でした。このとき、どちらかが止まらなければ、マイシルバーおんぼろトヨカロちゃんと、生涯ではじめて4人きりで顔を合わせた4人姉妹は、大きな交通事故に見舞われていたことでしょう。私は止まろうとしなかったので、同乗者3人は、「うわあっ!」という声を出しました。「止まって、止まって」と3人が運転手のミチに言いました。でも私は止まらなかった。

結局、もちろん、バスが急停車したのです。私はラウンドアバウト(交差点)を右折する、といっているのですから、どんなに遅かろうと、早かろうと、私の車の左側に来る車は絶対服従をまもらないといけないのです。このバスは、私の車の右折サインを見落としたか、私がちょっとゆっくりだったので、先に交差点を渡れるとおもったのか、とにかく、交差点に入る前に止まろうとする気配を見せなかったのです。ここで私が止まっていたらどうなったでしょうか?私の後ろから来る車が私にぶっつかっていたかもしれません。それに、おそらくこの場合、バスは私の前を直進することはしなかったでしょう。
要するに、このラウンドアバウトに入っている車が直進している限り、その車の直進を止めることは、どんな車でも許されないのです。これが、ラウンドアバウトの掟。
林望さんの「ホルムヘッドの謎」(文春文庫450)という本には、このラウンドアバウトのことがとても詳しく書いてあります。ちょっと長いのですが、MORE で、リンボウさんの ラウンドアバウトルール説明を引用しておくことにします。もしもイギリスで運転してみたい、という希望をお持ちの方、どうぞMORE をご覧ください。もしくは、上記の本をお読みになってくださーい。

(2)路上駐車
さて、紅茶国の道路事情ということで、もう一つ、われらが4姉妹が訪れたブリストルの路上で、あまりにも路上駐車の車が多くてびっくりしたという記事は こちら に書きました。
あれから幾日たったことでしょう。とにかく、ブリストルのメグから、その路上駐車の写真が携帯メールの添付(?)で送られてきました。メグちゃん、ありがとう。

そしてもう一枚。

ね、ね、前から車が来たらオオゴトですよね。バックの練習場としてはぴったりの場所か。(笑)
両側の家並みはすべて住宅街となっていることが分かっているから、なのでしょうね。でも、かならずしも、このあたりに住んでいる人の車かどうかは不明。昼間と夜間で、どちらのほうが駐車率が高いのか、この辺に駐車をしたい人は、あらかじめこのあたりの駐車状況をしらべておくのも、いいかもですね。
たまたま私ら姉妹4人が行ったときは、偶然メグのフラット(アパート)のまん前が空いていたのでした。この場所に何度も行ったけど、真ん前が空いていたことなど、あまり無いのに。
(3)その他
もう、ほとんどどうでもよくなってきましたが、まとめとして、紅茶国で運転するとき、いつも思うのは、高速道路が無料ということ。これは、ほんとうにありがたい。いいことにおもわれます。でも、実は、そのために運転者は高いペトロール(ガソリン代)を払わされて、国はしっかりと税金をとりたてているのですから、当たり前なのかも。ペトロール(ガソリン)は1リットルが1.35ポンド(約175円、1ポンド=130円として)、その9割が税金だとか。日本では今130円ぐらいでしょうか。イギリスの石油の自給率が125%、つまり自国内で消費する以上の石油の生産量をもっているのに、これだけ石油の値段が高いのは、その分を道路その他に使っているからにほかならないのでしょう。コチラ の表をごらんください。アメリカは1リットル74円(自給率34%)、日本は130円(自給率0.1%)ですって。
あと、写真がありませんが、スピードカメラというのがあちらこちらにあって、大部分は空フィルムらしいのですが、時々このカメラにつかまって、スピード違反料金をとられることがあります。
さて、話変わって、今回楽しかったのは、われら4人と一緒にドライブをしたサテライト・ナビゲーション・システム、トムトム君(声は女性の声に設定してあり、その名前はジェーンということに設定してあるのですが) の英語がとてもはっきりしていて、われらが姉妹3人、すっかりその物真似をし始めるほどになってしまったのでした。トムトム君(ジェーン)のアナウンスは こんな感じです。
After 300 yards, take the second exit.
「三百ヤードあと、2番目の出口をとりなさい。」 (100ヤード=91メートル) とか、
After 800 yards, turn left.
「八百ヤードあと、左へまがりなさい。」
そして、ラウンドアバウトにくると、もう一度 ターン レフト と繰り返してくれます。
最後の日、タクシーで空港に向かう車の中でも、3姉妹は、トムトムの声を真似して、覚えた英語を復習してました。残念ながら、この英語を覚えても、日本にはラウンドアバウトがないから、あんまり役に立たないのですよね。(笑)
以上で「ふりかえる姉妹会」で取り上げる予定の記事は一通り終わりました。次回は、クイズの答をのせて、姉妹会関連記事を閉じることにしますね。
・・・さて、そこで、 現在のラウンドアバウトの通行方法であるが、それはつぎのようなあんばいになっている。
1. なにはともあれ、ラウンドアバウトは一切の例外無く時計回りの一方通行である。
2.そして、ともかく ラウンドアバウトの内部に既に進入している車が全ての周辺流入路に対して絶対的優先通行権を有する。
3、右側から来る車が優先権を持つので、ラウンドアバウトに入ろうと思うときはまず右から車が来ないかどうか確かめて、たといそれが自転車であろうと十トントラックであろうと、何らかの車が右からこのラウンドアバウトを周回してくるのを認めたら、その車が自分の前を通過してしまうまで週回路内に入ってはいけない。
4.もし、右から車が来ないことが容易に確認できる場合には、ラウンドアバウトに入るに際して一時停止するには及ばないので、安全を確認しつつそのまま進入してよい。
5、進入する道路から見てすぐ左隣の道に進みたいときは、左折信号を出しながら一番左の車線を進み、すぐに左折してラウンドアバウトを離脱する。
6.それ以外の道に進みたいときは、右折信号を出しつつ進入してラウンドアバウトを周回し、目的の道の一つ前の道を過ぎたときに左折信号に切り換えて、目的の道に左折で入り、ラウンドアバウトを離脱する。
このほかにも、長々と、ていねいに、このラウンドアバウトシステムのいわれ、いきさつ、長所、短所、それはそれは詳しい説明がのっています。



