2011年 11月 11日
父母懇談会の日(1)。(クイズ再掲載)
次の写真の中から金額が 1ポンド (£1.00) の商品を三つ選んでください。

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正解者には、トワイニングの紅茶をお送りします。
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さて、今日(2011年11月11日金曜日)の記事です。
といっても、話は昨日のことになりますが。
最近学校ネタをあまり書かなくなってたような気もします。もともと、紅茶国で日本語教師をしている記録を残したい、と思ってはじめたこのブログですが、書き始めてかれこれ6年目になり、授業記録も、だいぶ似たり寄ったりの内容になりがちで、なによりも シュヒギムとかいうよくわからない情報公開ルールが気になって、ここに書けることは限られる、という理由から、まともな仕事がらみの記事は抑え気味にしていました。
という長い前置きのあとで、久しぶりに学校ネタを書いてみます。
題して、「父母懇談会の日」
(1)はじめに。
英語では Parents Evening (親が集まる夜の会!?)ーいえ正確には、Consultation Evening(懇談の夕べ)となっていましたが - 日本語では「三者面談」に当たっているでしょう。年に1回、各学年ごとに、担当科目の先生と生徒と親が時間を決めて面談をするというものです。親が集まるといってもこちらの行事に特徴的なことは、出席者が全員、講堂とか体育館とか広いところに集合して、マイクを使って学校長が挨拶して・・・というような、全員集合的なことは一切ない、これが日本の場合と大きく違うところだとおもっています。
前もって担任と生徒一人ひとりが予定表を持ち歩き、生徒が親と先生の都合を考慮して、その夜はどの科目のどの先生に何時何分に会う、という予定表を作っておきます。だいたい一人5分が普通です。数学や英語、理科、さらにメインの語学科目などは、一クラスに15人ぐらいの生徒がいて、予定表がびっしりと埋められることになりますが、私など、少人数のクラスでは、スケジュールもまばらで、下手をしたら、5時半に一人の生徒とその親と会って、次は6時半まで待ちぼうけ、というようなことも起こりえます。生徒によっては懇談会開始直後の5時ごろ集中して全科目の先生に会いたいこともあれば 親の都合で、学校に来るのはなるべく遅く、7時ごろにしたいということもあるからです。
今年私は6人の11年生を担当しているので、彼らが書き込んだ時間割はこんな具合(↓)でした。

5時から始まるようになっていますが、私は隣接するH女子校で5時まで授業があるので、最初の15分ははずしといてね、と生徒に言っておきました。(上の表の斜め線を引いたのは、私。)
11年生(15,16歳)は全部で180人いるので、学校中の講堂やたくさんの教室を使って、四角い机を囲んで科目担任と生徒と親(1人か2人)が、それぞれ4-5分ずつ懇談をする、というわけです。今回私の担当する日本語の机は 5番教室で、左隣はラテン語のサラ先生、右隣はフランス語のスー先生、向かい側にはあと3人のフランス語の先生の机がならんでいました。その一つはマイボス・キャ先生の机でした。(毎回、この机の配置は異なる。たぶん学年主任が決めるのでしょう。)いつもこういう行事のたびに思うのですが、会場を準備する裏方というか、縁の下の力持ちの方々は、それはそれは前もってうちあわせをよくしておかれるのでしょう。10箇所以上の教室と、大きな講堂を、懇談会場らしくきちんと設営してくれるので、ほんとうにうまくいってるなあ、たいへんだろうなあ、とおもわされます。ま、そういう縁の下の力持ち的な役割を含めて「用務員さん」が大勢いるのが、日本の学校との違いの一つかもしれませんね。教室掃除も生徒がしないで、そうじのおじさん、おばさん、おにいさんが、授業終了と同時に全教室を掃除して回りますし、夏休みなど、教室の壁の塗り替えはもちろん、ドアや窓ガラスや、机や椅子や、運動場や廊下やすべての故障箇所を修理してくれるのも、こういう裏方さんたちの出番です。
(2)軽食
さて話が回りくどくて、長くなってすみません。ま、お時間がある方だけ、おつきあいくださいね。11月10日は11年生の懇談会だと発表されると、スタッフ・コモン・ルームの壁に、食堂の係の方から、軽食の注文表がはり出されます。この懇談会に参加する予定の教員は、自分の名前(イニシアル)を書いて、どういうサンドイッチを希望するか、書き込むようになっています。ツナサンドとか、ハム&チーズとか、エッグ&サラダサンドとか、です。今回、私も11年生を担当していて、この夜の行事に出ることになっていたので、サンドイッチの希望を書きこまなければなりませんでした。一度、表に書き込みに壁のところへいったら、まだ一人しか書き込みがなかったので、あんまり早く申し込まないほうがいいような気がして、そのときは何も書き込みしませんでした。それから1-2週間たち、ほーらね、もうはじまってる「ノーナンカ」(笑)、ついうっかりと忘れてしまっていたのでした。そしていよいよ当日、つまり昨日のこと、ふと思い出したワ、タ、シ。
空き時間をみつけて、食堂にいってみました。
「あのうすみません。今日の夕食の注文をし忘れたような気がするんですけどぉ・・・。」
するとたくさんの食器を洗ったり片付けたりしていたおばちゃんのひとりが、すぐ「ちょっと待ってね。調べてみるから」と言って、調理場の奥のほうにあるドアの中に消えていったのでした。
しばらくすると、そのおばちゃんと一緒に、食堂主任の別のおばちゃん、というか女性(名前が出てこない)が出てきて、「それなら、喫茶コーナーの棚にあるサンドイッチから、一つお選びなさい。もう注文されたサンドイッチは全部作り終えてしまいましたから、ね。」と言うのでした。喫茶コーナーといっても広い食堂の一角にちょっと板で間仕切りをして、その中にサンドイッチやお菓子や牛乳やジュースなどが、レジをするカウンターと一緒に置かれている、という場所でした。
あまり種類はたくさんはなかったけど、何がいい?ときかれて、前にいただいたことがあるツナサンドがわりとおいしかったんで、じゃ、ツナをください、と返事しました。すると、この食堂主任、すぐそばにあったサンドイッチを手に取って、じゃ、これを夕方になったらスタッフルームにおいておくから、食べてくださいね。ということでした。
さて、女子校の授業が終わって5時過ぎ、G男子校に戻ってスタッフルームに向かいました。あまり人はいなかったけど、ビジネス・スタディーズという科目を教えている先生(ジョン?)がいきなり、ほーらほら、あるよあるよこっちに。最後に一つだけ残ったサンドイッチがあるよ、あんたのだ。と招いてくれたのでした。そばに近寄ると、このジョン先生、ご自分の分が足りなかったのか、なぜか、(ふだんあまり言葉を交わしたことはないのに)、今日のあんたのサンドイッチは特別上等だ。豪華だよ。というじゃありませんか。他のひとのサンドイッチは一つも残ってないので、くらべようもありませんでしたが、昼ごろ食堂に行ったときに主任さんが手にしたサンドイッチに、ワタシの名前を書いた札がはってあり、ぽつんとカウンターの上におかれていたのでした。
ジョン先生が、あんたのは特別上等だ、豪華だよ。と言ったとたん、そばのソファーにいたのっぽの地理の先生、マイクが立ち上がって、ワタシのサンドイッチをのぞきに来て、「ぬあんだと。(笑)。それはどういう意味だ?」 What does that mean? ゆっくり、はっきり、しっかり、重々しく、仰せになったのでした。
What does that mean?
ワット ダズ ザット ミーン?
それはどういう意味だ?
そう言われても、ねえ。私にとっさに答える力量はありませんわな。頭に浮かんだのは、「うふふ、残り物に福ありってことよ。」とか、「たまには(書き)忘れてみるといいこともあるもんだ、ってことよねえ。」とか、言いたかったのですが、どうもうまく説明しづらくて、
「いえ、あの、その、私ね、実はぁ、表に書き込むの忘れちゃったんで、今日になって、食堂のおばちゃんにお願いに行ったんですぅ ・・・・」としどろもどろに説明するのがやっとのことでした。
のっぽの地理の先生マイク。もちろんふだんあまり会話を交わすことなんざ、まったくありまっせん。一度だけ、わたし、ジャパニーズ・ティーチャー・ミチのメールボックスに、日本のレストランの大きなメニュー表がぽつんと入れられていたことがありました。ファミリーレストランかなんかの大きな3枚おりのカラフルなメニュー表でした。ただ、これどうぞマイクより。みたいな短いメモだけがつけてあって誰がどうしてこれを私に?と不可解のままうちすぎた数日後、偶然地理棟にある教室での日本語の授業に行ったとき、入り口のドアでばったりマイク先生と鉢合わせ。すると、「あのメニュー表、お役に立ちますか?」みたいなことを言われて、ああ、あれはあなただったんですか Was that You (who left it in my pigeon hole)?なんてそっけない返事を返したきり。
のっぽの地理の先生マイクは、G男子校がかれこれ20数年以上続けているアフリカのマラウイにある姉妹校支援活動を、今はリーダーとして指揮しておられる先生だとは、分かっていました。それ以上でも、それ以下でもない。とにかく、同じ語学畑の先生同士でも、年に1-2回、お茶飲み話をする程度で、ふだんは授業と授業の準備にまい進するのみの、はなはだ同僚付き合いの悪いジャパニーズティーチャー・ミチであります。マラウイの支援活動(これは、本当に1年中毎日、小銭をクラスで集め、年間でまとめて、1年おきにこちらから向こうへ出かけて行ってお金を渡したり、向こうからこちらへ生徒らを招待したり、という交流を続けている、本当に息の長い、地道で、しかもスケールの大きい援助活動なのです。時には、古い携帯電話を回収して、マラウイに贈ったり、使えないコンピューターを使えるようにして、現地訪問のときに持参したり、資金集めの多様さ、多彩さ、そして何十年も続けると言う、持続力。災害時だけの一発支援活動ではない救援活動が日常的に息をしていることに、本当に頭が下がるのですが・・・・)
でもって、その、のっぽの地理の先生マイクが、ワット ダズ ザット ミーン? それはどういう意味だ?と詰問してこられたものですから、懇談会が終わったあとの夕べも、一晩寝て起きた翌朝になっても、これを書いている今でも、私は思い出し笑いを止められないでいるわけです。
学校が、食堂が、ミチを特別扱いしているのか、けしからん、
いったい、どういう手を使えば、特別なサンドイッチがもらえるのだ?
食堂はえこひいきをしてもいいのか?そんなことが許されるのか?
マイクの 「ワットダズザットミーン」 には、ちょっと深く追求すれば大問題になりかねないぞ、と言わんばかりの重々しい響きがあったのでした。たかが、サンドイッチ一つに・・・。
でもって、仕事を終えてC村に帰ってきて、8時過ぎ、一人でこのサンドイッチをいただきました。ツナとはいえ、卵が一杯入っていて、なかなかおいしい。マイクの 「ワットダズザットミーン」 を思い出しながらほおばると、特別にこのサンドイッチはうまい!(爆) 最初は、半分だけ食べて後の半分は翌日に残しておこうかと思ったけど、結局、全部その場で食べてしまいました。でも、食べかけて、ふと気がつき、ちゃあんと写真に撮っておきましたよ。どうぞ、食べかけの 「ワットダズザットミーン」 サンドイッチをご覧くださいまし。(↓)


食べかけでいそいで撮ったので、そんなにおいしそうに、特別上等なサンドイッチには見えませんでしょ。
なんてったって、学校の食堂のサンドイッチですから、材料も、作り方もたかが知れています。玉子がたっぷりで、緑の葉っぱはほうれん草ですが、これは新鮮なものを使っていました。ツナは何をまぜたやら、少なめで、あまり量もなくって、これがツナサンド?という感じでしたが、歯ざわりが全体的によろしくて、食べやすくて、しかも、一仕事のあとだったので、一気にパクリという感じでおいしくいただいてしまったのでした。なんてったって、二人の同僚をうらやましがらせたサンドイッチなのですから。
(3)ハイ君のこと
(4)N君のこと
(5)その他の生徒達。
またまた長くなってしまいました。長すぎ。
なので、(3)~(5)は、次回にまわすことにします。
とんだサンドイッチ騒ぎでしたが、とにかく、6人の11年生の日本語の生徒達とその父母との面談は、いちおう無事に終わりはしましたが、その中で一番悩みの種、しかも、終わった後にしこりを残していってくれた生徒とその親がいました。
日本語ブログであることをいいことにして、書いてしまおう、書かせてもらおう、と思います。
名づけて、ハイ君のこと。
(4)N君のこと
(5)その他の生徒達。
マイク先生はジャパニーズ ティーチャー ミチに興味がありそうですね。きっといろいろお話をしたいのではないですか?次回を楽しみにしています。
思い出し笑いというのは、いつまでも続きますよね。何度でも笑える^^
ツナはどこ?って探しましたよぉ、んで、ほうれん草は生?へ~。今度やってみましょ。
そういやあ、この間、私の姉、年取ってできた子がまだ高校生なんですけど、成績が悪くって、学校に呼ばれたんとか。。あっ、ここだけの話。。。^^
マイク先生のされていること、頭が下がりますね。
ところで繁子さん、クイズに答えるの、お忘れでは?よろしう、お願いします。三つだけ、1ポンドのもの、選んでくださいね。あ、リードルに行ってはダメですよ(笑)。
ところで、小夏さんも、クイズに答えるのお忘れでは・・・?どうぞ、お願いします。今度はあたるかもよォォォォォ・・・・^-^
トマト、バナナ、プリンでっ★


