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紅茶国C村の日々

(2)オープンスクールのこと。

新学年、新学期が始まると、毎年学校全体の最初の行事として、来年度の入学予定者のためのオープンスクールがあります。イヤーシックスと呼ばれる 小学5年生たちが父兄とともに学校を見にくるわけです。夜6時から2時間ぐらい。二晩続けて、学校を開放します。一晩に700人前後の大人と子どもが来たそうです。一人の子どもに父母が付き添い、その弟、妹がいっしょについてくれば、700人といっても平均3人かぞくとして230家族がきたことになります。

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セカンダリースクール(中、高一貫の7年制学校)といっても、1300人ぐらいの生徒数で、ほとんど大学の学部棟なみに、理科棟、地理棟、歴史棟、英語棟、数学棟、語学棟、コンピューター棟、美術棟、体育棟etc と建物が別れていますから、この夜の参加者は、グループに分かれて、学校内を次から次へまわって見学することになっています。

(2)オープンスクールのこと。_e0010856_18623.jpg私の担当は、クラブ活動の部門です。ここはふだんは生徒達の食堂になっているところで、学内ツアーの一行が途中で立ち寄ってジュースや紅茶、コーヒーを飲み、ビスケットをたべるという、休憩所もかねているところです。この場所に出店を開いたのは、今年は、チェス、マラウイ、ウオーハンマー、そしてジャパンクラブの4っだけでした。もちろん、この学校にはスポーツや音楽や映画クラブ、アニメクラブなどがあるのですが、別の場所で出店を開いているのか、今回の行事に不参加なのか、とにかく、この食堂には来ていませんでした。


何年か前に、この行事で、ジャパン・クラブのメンバーJくんのお母さんが、それはそれはみごとな日本の細まきをたくさん作ってみんなに広めてくれたことがありました。そのときの記事は こちら   2008年9月17(水)来年度入学者説明会 。 (注、投稿日付は9月18日となっています。日本との時差の関係で。この記事は長いことデータ保護の目的で、非公開にしてありましたが、3年前のことですし、特に差しさわりがないと思われたので、公開記事に変えました。内容的に、今年の行事とあまり変わってない、いえ、今年のよりはもっと盛大だったみたい。
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9月19(月)、20(火)の二日間にわたる、学校公開行事は、なんとか無事おわりました。ってか、とっても疲れました。なにしろ4分の一のパートタイマーで、もちろんこういう行事には、ボランティアで参加するわけですし、日本語の授業がどんどん縮小傾向にあるとき、心をこめてクラブの出店(カウンター)を開くのは、とても疲れます。

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でも、初日の月曜日は、時間があったので、ついつい、から揚げ2キロ、細マキ10数本(数えてない)、作って持っていってしまいました。お人よしミチ。やっぱり食べ物には魅力があるのでしょうね。三々五々集まっては移動していく参加者が、興味を示してくれるのは、これでした。最近はお寿司もだいぶ紅茶国文化の中に定着してきたとおもいます。学校のすぐ近くのテスコのランチコーナーには、毎日小さなお寿司パック(セット)が並べられています。ご飯はぼろぼろのお寿司ですが。
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というわけで、ちょっとつまんでは立ち去る人が多く、一晩でもちろん完全になくなりました。

でも、この夜の、クラブ紹介のメイン・イベントは、なんといってもこれ(↓)。
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名づけて「あなたの名前をカタカナで書いてみよう!」というものでした。

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紅茶国ミッドランドで日本語教師をしてらっしゃるトロ先生から分けていただいた、水習字用セットを使って、見本のカタカナ名前を小さいポストイットに書いてあげて、筆を持たせて、ここに大きくコピーしてね、というと
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なぜか、この夜は、ベンという名前の子が多かったです。
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生まれて初めて「フデ」というものを持ち、生まれて初めて自分の名前を、遠い未知のジャパンという国の文字で書くということは、11歳の子ども達にとっては緊張のかたまりたっぷりの体験なのでしょう。

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緊張して書き終えた名前を、持って帰ろうとする子が多いのですが、それを引き止めて、
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あのね、これは練習用なの。乾いたら消えちゃうの。だから、この文字を写真に撮っておくからね、といって、カメラに納め、それを本人に向けて、
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カメラの画面を見せると、たいがい本人はニッコリします。
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そして、続けて、来年の9月にこの学校に来たら、ジャパンクラブにおいで。この写真を印刷してあげるからね。
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と言うと、親も子もうれしそうに笑います。来年この学校にくることは、親も子も望んでやまないことだから、です。
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でも、一晩にこの同じせりふを何度も何度も言わなければならなかったのです。言えば、かならず親子の笑顔が返ってくることが分かっているので、どうしても最後まで言わずにはいられないのですが、終わったあと、本当に疲れを感じてしまいました。

ま、無事、二晩の行事が終わったので、やれやれ。自分に「ご苦労様でした。」でした。

日本語と日本文化を広めるって、楽じゃない、です。でもね、この中から一人でも二人でも、日本語ぺらぺら人間がでてくれるかもしれないと思うと、やっぱり前進せざるをえません、よね・・・。
Commented by konatum at 2011-10-02 08:46
やれやれ・・・・このひとことが ミチさんくたびれ具合を表しているな~と。。。
本当に お疲れ様でした。
遠い国でニッポン文化を広げてくださっているミチさんに、エールを送りますね。
フレ~フレ~、チャチャチャ ミチさん。
Commented by agsmatters05 at 2011-10-02 19:00
はい、小夏さん、応援ありがとうございます。
縮小傾向にある学校の方針を受け入れて、それでもなお日本語の宣伝に力を入れようとするのは、やっぱり、疲れます。ボランティアに徹すればいいのでしょうが、自分が生き延びるためには、やっぱり「ペイするもの」と言うか、「見返り」がなくっちゃ、長続きできませんよね。でもとりあえずこの1年は動き出しました。がんばります。
Commented by apakaba at 2011-10-04 11:20
ミチさん、お仕事のいろいろな変化などにもへこたれず、がんばっていらっしゃいますね。
夜に学校公開をするというのは、日本でもあるのかな?
たいてい、土曜日にやっています(そして月曜が代休になります)。
夜だと先生たちは大変ですね。
それなのにからあげ2キロなんて……!!!!!

子供のニッコリは、ほんと、やめられませんねー。
弱いですねー。
Commented by agsmatters05 at 2011-10-05 06:27
apakaba さん、からあげ2キロは、隔週の月曜日、日中仕事がなかったので、できたことです。次の日、火曜日、同じ夜の行事に、日中ずっと授業があって、「なにもクッキングができなかったですよ」と言うと、係りの(上司)から「だれもそこまで期待してませんからね。」と言われてしまいました。やらなくてもいいことをやってしまった、というわけでした。

時間割が軽くなってすこし準備がはかどるようになりました。準備が整うと、授業も進むし、気分も悪くないです。あとは、火曜と木曜が朝から夕方までというのが、ちょっとしんどいだけです。Apakabaさんのお仕事はどんな時間帯なんでしょうって、ときどきおもいをめぐらせることがあるんですよ。
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by agsmatters05 | 2011-10-02 03:17 | Comments(4)

紅茶国で(元)日本語教師(今は退職)。身の回りのいろんなことを気ままにつづっていきます。日常の出来事、イギリス風景、たまには料理や本やニュースや出会った人々のことや、家族のことなど。