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紅茶国C村の日々

ロレンちゃんのスピーチコンテスト(その八、最終回)

はい、この回で「ロレンちゃんスピコン物語」は終わります。

ほとんど書き終えたとおもうのですが、あとこぼれ話を二つ、三つ、四つ、五つ。

(1)最終的にキーステージ5部門で優勝した人、7月後半にイギリス代表となって日本へ行く人物は、シェフィールドにある キングエドワード7世学校(King Edward VII School) のジョー・リトラー君という青年でした。彼のトピック(話題)は、学校のプロジェクトで日本の刀を作る体験をしたことでした。最後にメロンを切ることができてホットしたことなど、ユーモアを交えて話していました。私が引率した生徒の一人も、ジョー君のスピーチのときに会場の笑い声が一段と大きかったので、賞をもらうんじゃないかと思ったと言っていました。そう、ユーモアは大事な得点要因なのですよね。来年の生徒に伝えなくては。。。

(2)ほかのスピーチのテーマは、ロンドンのカラオケバーで働いた経験から、「いらっしゃいませ」と「、いらっしゃいません」を、まちがえたという話や、美空ひばり(!)についてのスピーチもありました。それから、去年キーステージ4部門で優勝した女生徒は、今年キーステージ5で、健康な食事について話していました。日本の食べ物が健康にいい、ということは言っていましたが、健康にいい食べ物全般にまたがる話があれこれリストアップされているものの、焦点がしぼり足りない感じでした。やはり、印象に強く残るスピーチをするためには、話を具体的にすること、ユーモアをまじえること、一度聞いたら忘れがたいような内容をもりこむこと、などが役立つようです。

(3)来年3月に発表されるテーマが気になるところですが、わがG男子校のほぼ一名「ぼくは来年出るんだ!」と早くも宣言している子がいます。日本語の勉強大好き少年で、自分で日本の小学校の国語の教科書を親に買ってもらい、こつこつと一ページずつ、かたっぱしから、ほとんど独学スタイルで日本語を勉強し続けている頼もしい子、N君です。残念なことに、今回彼は親の都合で、この日大使館に行けなくなり、とってもがっかりしていました。来年は、彼11年生、GCSE受験の年になりますが・・・。

(4)さて、どうしてもここに書いておきたかったこと。

毎年、この日本語弁論大会には、協賛団体や後援する会社が多くあり、スピーチと成績発表のあとで、最後にリフレッシュメント、つまり、ビュッフェ形式の軽食がだされます。海苔巻き、いなりずし、おにぎりなどのご飯物のほか、から揚げ、てんぷら、揚げ餃子、焼き鳥、それにフルーツや、サラダ、サンドイッチ等々、豪華な大皿がたくさん並べられます。私など、日ごろまともな日本食にありつけないものは、これがとても楽しみで、しっかり行列に並び、しっかりと(おかわりもして)遠慮なくいただくことにしています。生徒にも、前もって、リフレッシュメントがあるよ、日本食だよ、と言って宣伝してあります。ところが今回、ハタと予想外の出来事に直面してしまいました。前にも一人二人はいたのですが、今回は特に、ロレンちゃんのご両親がそうでした。どういうことかというと、この時間に、こういうところで、こういう軽食をいただくのはノーサンキューという人がときどきいる、ということなのです。マイケル君も、たくさんの料理の中から食べたのは、エビフライ一つだけ、でした。長い行列に加わり、テーブルにたどりついて、エビフライ一つしか食べたくなかったとは、どういうことなんでしょう!? ご飯粒やフライものをこういう時間にこういうところで食べる気がしないのか、あるいは、得体の知れない、普段食べ慣れないものだからではないかと思うのです。

昼ごはんのときのチェリーの話の続きにもなりますが、タデ食う虫も好き好き、とはこのことでしょうか。よだれを出す人もいれば、全然食べたがらない人もいるんですよね。これがチョコレートやケーキなら別だったかもしれない。

食べ物にありつくまでの行列に加わっていたとき、ロレンちゃんが言い訳けしていました。「私たちこれから日本料理を食べにレストランに行く予定なので、両親は向こうで待ってるんです。」

貧乏人と金持ちの違いなんだろうか、、、、と一瞬、違和感を覚えた私でした。でも、ネバーマインド。いなりずしが美味しかった。あと、揚げ餃子なんて、本当に久しぶりにいただきました。年に1回も食べてない。

ロレンちゃんのスピーチコンテスト(その八、最終回)_e0010856_22101679.jpg


帰りがけ、出口で(↑)。

(5)昨日(7月1日)、ようやく、あの弁論大会の日、ロレンちゃんに約束したことを果たすことができました。ロレンちゃんはもうH女子校(高校)を卒業し、9月からロンドンの美術学校で1年間アートの勉強をし、そのあとでオックスフォードにある大学で英語、英文学、メディア・コース、ジャーナリズムなどを勉強する予定なんだそうです。将来はファッションジャーナリストになりたい、という彼女の夢はとってもはっきりしています。でも、「日本語の勉強は続けたい、先生、大学に入ったら、私、日本文化のクラブにはいりますからね。」と言っていたロレンちゃん。その言葉にふと思い立って、「ロレンちゃんなら、自力でAレベルの勉強ができるはず。せっかくオッ君のためにそろえたAS,A2の日本語試験の過去問、資料集、ワークブックの数々。厚さにして10センチはあるもの。これをプレゼントしてあげたらどうかなあ。」と。

こういうのは、実は集めるだけでも大変なんです、この国では・・・。というわけで、頼まれもしなかったAS過去問+資料集を昨日ロレンちゃんにやっと郵送できました。余計なお世話になってしまうかもしれないけど、でも、でも、でも、万が一ロレンちゃんがGCSEの時と同じように、一人でコツコツと、先へ先へと、必修事項を勉強してくれたら、ASレベルの日本語ができるイギリス人をもう一人、来年増やすことができるかもしれない。なぜか、日本語アドボケイト(擁護者、スポンサー)となってしまった私でした。来年は来年の風が吹いて、ロレンちゃんのこと、忙しくて、日本語のAレベル独学なんて無理かもしれないけど、ま、それはそれでまた何か、別の道が開けることになるのでしょうからいいのではないか。

(6)おまけ (MOREで)



今日は7月3日、日曜日です。
昨日ヒースローに着いた大学の先輩がC村に泊まってくださいました。おしゃべりをいっぱい。その中で一つ、私のスピーチコンテストの活動に刺激?影響?をうけて、勤務校の生徒にスピーチコンテスト出場をさせ、いい結果を出されたのだそうです。うれしかったですよ、チズせんせい。忙しくて、このブログ、あんまり読む時間はないとはおっしゃっていましたが、このブログを書いていてよかった、です。
Commented by Chiz at 2011-07-17 22:59
ミチさん。
ほんとに、ブログを見て良かったデス。他のことも沢山!
これからも色々よませていただくのを楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします、沢山のお礼とともに。
Commented by agsmatters05 at 2011-07-18 00:22
Chizさん、
ミレニアム、読んでますよ。朝晩、連続で。でも、6冊読み終えるのはいつになるか・・・週刊誌はトイレにおいて、これも朝晩(笑)。かたっぱしから、丁寧に読んでいます。震災のことも、週刊誌ならではの記事もあることもわかりました。沢山の御礼はこちらこそです。こちらこそどうぞよろしく、でーす。
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by agsmatters05 | 2011-07-03 22:21 | Comments(2)

紅茶国で(元)日本語教師(今は退職)。身の回りのいろんなことを気ままにつづっていきます。日常の出来事、イギリス風景、たまには料理や本やニュースや出会った人々のことや、家族のことなど。