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紅茶国C村の日々

ロレンちゃんのスピーチコンテスト(その四)

5回の予定でしたが、あと3-4回分つづきそうです。

さて、締め切りが近づいてきたある日、ロレンちゃんが朗読し、ボイスレコーダーという小さなデジタル録音機(写真、この下に載せておきます。)
ボイスレコーダー

ロレンちゃんのスピーチコンテスト(その四)_e0010856_911164.jpg

これは本当にすぐれものです。GCSEのスピーキングテストもすべてこの機械をつかって録音し、ファイルをCDやメモリースティックに保存して、採点者に送りました。1万円足らずの機械らしいです。これはH女子校のもの。


で2-3回録音し、一番いいのを選んで、PCから、ロレンちゃんのメモリースティックに移し、申し込みとファイルの送付はロレンちゃん本人にやってもらうことにしました。その理由のひとつ、H女子校のセミナー室で、私が持参したラップトップでは、インターネット接続ができないこと。そして、送り先のアドレスさえ分かっていれば、本人が録音ファイルを送るほうが、署名その他で便利、だからでした。

この辺が、去年の亜蘭君とは大違い。去年はほんとうにいろいろと手がかかりましたから。

さて、スピーチを送ってしまえばもう、結果がわかるまで、なにも心配することはありません。「果報は寝て待て」または「あとは野となれ、山となれ」といった具合です。「知らん顔して通り過ぎたって」いいわけです。

でも、ロレンちゃんと私は、このとき、三つの心配事がありました。それは、

1)どのキーステージグループに応募すべきか。4か、5か。

つまり、彼女は13年生の最上級生ですが、普通11年生で受けるGCSEを今年受けるので、レベル的には、キーステージ4に属しているのでした。Aレベル (主催者はこれをポストGCSE グループと呼んでいましたが)なら、漢字も語彙も文法もGCSEのレベルよりはるかにずっと多くのことを勉強しているはずで、こういう生徒達がキーステージ5のグループに応募するように、とあらかじめ仕分けされていたのでした。でも、でも、でも。どうせなら日本行きの賞品がついている、最高学年のグループに応募するほうがずっとやり甲斐があるし、ロレンちゃんならかなりいい線までいけるんじゃないか、という見込みがあったのでした。キーステージ4ではちょっと物足りないような。とはいえ、GCSEを受けてないのに、ポストGCSEのグループに応募するのは、かなり大きな冒険でした。

2)それから二つめの心配事。

それは、万が一、一次予選を通過して、最終選考までのこったとして、その大使館での弁論大会は、ロレンちゃんのいろいろな試験科目受験のまっただなかということ。6月18日が最終戦とはわかっていましたが、それと同時にその前々日は GCSEの聞き取りと読解のテストの日でしたし、最終選考から4日後には、GCSEの筆記試験があることも分かっていました。それだけじゃなくて、ロレンちゃんが本来受験しているAレベルの科目の試験(とくに、心理学とか)もこの日より後に予定されていました。まじめなロレンちゃんは、試験勉強にさしつかえるから、という理由で、仮に最終選考に残ったとしても、それに出場するかどうかは、未定のまま、最初の応募をすることにしたのでした。

3)そして最後に、もしも優勝したら、もっと困ることがわかっていました。キーステージ5で優勝すると、日本行きの切符がもらえるのですが、その日本行きの日付は、ロレンちゃん一家が夏休みの家族外国旅行、つまりホリデーに出かける日程と重なっている、というのです。紅茶国の人たちは、ホリデー、家族旅行というのをとても大事にしている人が多いです。ロレンちゃんは、この家族旅行を変えることはできないし、行かないわけにもいかない。つまり、仮に優勝したとしても、日本行きはできそうもない、ということで、困っていたのでした。

「取らぬタヌキの皮算用」じゃありませんが、いくらか取り越し苦労も含めて、ロレンちゃんと私は二人で相談の上、とにかく、一つずつ、こまを進めていくことに決めました。

日本語の勉強は好きだし、スピーチを暗記して、みんなの前で日本語で話すことは、やってみたい、自分をためしてみたい、という気持ちは確かなもののようでした。とくに、キーステージ5には、スピーチの後で、大勢の前で日本語で質問に答えなければならない、というハードルが用意されているのです。これは、本当に大変な試練なのは誰もが分かっていることでした。日本に行ったことのある人、Aレベルの日本語を勉強したことのある人でも、その場でスピーチについての質問に答えるというのは、生易しいことではないわけです。

イースターの休みが終わって、学校が始まり、イーメールで結果が送られてきたときも、ロレンちゃんは、試験勉強の日程をにらみ合わせて、お母さんと相談してから、最終戦への出場を決めたい、というのでした。

それに、最終戦に出場するということは、スピーチの後でいろいろ質問されてそれに答えるという練習もしておかなければいけない、のです。


ロレンちゃんのスピーチコンテスト(その四)_e0010856_9313474.jpg

本文とは関係ない写真です。C村の近所の庭を撮らせていただきました。雑然としているところがいかにもイングリッシュガーデンという感じ。
Commented by 大﨑繁子 at 2011-06-30 01:09
ミチさん!うれしい悩みですね。自分の教え子が優秀な成績を収めるって、楽しみですよね~~、自分の子供みたいな心境になるでしょうね。続きを楽しみにしています
Commented by agsmatters05 at 2011-06-30 03:29
繁子さん、
今だから書けますが、やきもきしてる最中には、こういう心配事は書けませんよね。そして、結果がよかったから、書けますが、そうでなかったら、記事を書いたとしても、愚痴や後悔ばかりになっていたかもしれません。
終わりよければすべてよし、じゃないけど、今だからこそ、楽しい気分で一部始終を書けます。ロレンちゃんのおかげで、書かせてもらってる、彼女にあやからせてもらってる、という感じ、かな。ときどき回りくどい文章を、簡単にみじかく切り上げないと、と思いながら、書いています。読みにくいところがたくさんあると思います。適当に飛ばして読んでもらえればさいわいです。(笑)
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by agsmatters05 | 2011-06-27 22:11 | Comments(2)

紅茶国で(元)日本語教師(今は退職)。身の回りのいろんなことを気ままにつづっていきます。日常の出来事、イギリス風景、たまには料理や本やニュースや出会った人々のことや、家族のことなど。