2011年 05月 15日
ろいやるうえでぃんぐ
2011年4月29日(金曜日)、Royal Wedding でした。
紅茶の国中がお休みでした。おっと、ジャーナリストは休めなかったでしょうけど、ね。
グレートブリテン(GB)、もしくは ユナイテッドキングダム(UK)、日本的にはイギリスとか、英国とか、呼ばれてるこの国。でもイングランドというのはその一部で、スコットランドとウエールズの、三つのカントリーを合わせて 初めて UK(連合王国) になるんですよね。日本の郵便局で、エディンバラへ送る荷物に イングランドという国名を書いたら、これは赤恥、もしくは、大目玉もの、でしょう。 こういう名前のいざこざを避ける目的もあって、紅茶国という言葉を使っているのが、このブログです。(というのは、後からつけた理由。じつは、そもそもこれは ET(笛吹き) さんという方のブログのタイトルからいただいた 呼び名 から始まったのでした。)たまにはイギリスとか英国と書いたほうが短くて楽なのに、と思うこともありますが、上のような複雑な名称のブレンドを避けるために、しばらくは紅茶国としておこうかとおもいます。
さて、余談、脱線、もいいとこでした。
朝、早起きしましたよ。そして最初にしたのは、テレビのスイッチをつけること。
8時ごろだったかしら。BBCで、大がかりな報道番組が進行中でした。
ほかならぬこの国の王子ウイリアムと、学生時代に恋仲になった学友ケイト・ミドルトンさんの結婚式。
それより、2-3日前のフェイスブックで、ある F友(エフとも=フィエスブックでつながっているともだちのことです、これはたった今、自分で作った言葉です。でも、去年女子校を卒業した教え子で、ときどきフェイスブックに写真やコメントやチャットをのせてくれるから、風の便りのようにつながっている、メアリーちゃんのことですが) がこうつぶやいてました。 「ウイル?ケイト?それ、誰のこと?」
同感でした、私。
どういうことかというと、つまり、国中が大騒ぎをし始めている。特にメディアがその話で持ちきりになりだしたのをうけて、どうしてそんなにみんなこの二人のことを大騒ぎしないといけないのか、私まだその人に直接会ってない、話したこともない、と言いたかったんだとおもうんです。メディアのもたらす情報と、身の回りでおこる個人的で、私的で、リアルな現実との間の距離感を皮肉った言葉だとおもいました。
そもそも、王室というものが、庶民一人一人の心の中に入り込む場所は、あるのかないのか、よくわからないような存在だといっても、言い過ぎではないような気がします。総論賛成各論反対の逆で、ふだん王室批判を繰り返しているインテリ風のアンティ(反)ロイヤリストが、いざ、功績を認められて、女王から勲章をもらえるとなると ガ然ありがたくごほうびをいただきに宮殿に行く、というパターンは、よくある話です。
そもそも、王室というキーワードで人々は4つの集団に分けることができると私はおもっています。
(1)もうなにが何でも女王様、王室万歳の心底王党派タイプ(進んで旗や、記念品を買うタイプ)、、
(2)たんなるミーハーで王室ニュースになびくタイプ。
(3)そして、ふだんは知らん顔、むしろ批判的。だけど、招かれたり、近づいてきたら、よろこんで、舞い上がってしまうタイプ(私もこのタイプかも。)
(4)最後は、徹頭徹尾、無関心、知らぬ存ぜぬ、関係なし、を通す、むしろ、積極的に王室廃止論を唱えるタイプ。
メアリーちゃんは、(3)のふりをして、つぶやいたんだと思った私でした。
でも、でも、でも・・・
いざ当日、私は(2)になっていたような気がしないでもありません。
決して一緒に喜ぶという(1)の気分ではありませんでした。そして、テレビもみたくない、という(4)でもありませんでした。なにが起こるのか一部始終を見届けたいという意味では、(2)か(3)。でも、バッキンガム宮殿にまで出かけることもなく、テスコで大売出ししていた、カップルの顔(写真1)を映したクッキーを買うこともせず、そういう意味では、(3)だったかな、と思うのです。冷ややかに見届ける、というぐらいの・・・・。
写真1

私的には、次の日の津波救済チャリティーイベントのほうが 比重の大きいできごとでしたから、テレビを見ながら料理をたくさんする日と決め込んでいました。あいにく台所にいては、テレビが見れないので、テレビの前で、ニンジンやジャガイモやマッシュルームの皮むきをしたりも、してました。なにを見ればいいのか分からず、何かを見逃すかもしれないという思いで、台所にいても、気が気じゃなかったです。10時何分にだれが宮殿を出発、とほとんど分刻みで、女王夫妻、チャールズ夫妻、ウイリアムとハリー王子、花嫁のお母さん、弟さん、そして花嫁と父親が最後に車でホテルからウエストミンスター寺院までやってきて、寺院に入って、式が始まる、、、宮殿や寺院のまわりは何日も前からテント等に泊り込みのタイプ(1)、タイプ(2)の人たちでいっぱいでした。東京の一人当たりの公園面積の250倍はあるという(たしか???)ロンドンの公園の一つ、ハイドパークもいっぱいの人だかりでした。特設大型カメラがあるので、大勢の群集にまみれて歴史的な行事を見届けたいという気持ちなのでしょうか。テレビカメラがその群集をうつすたびに、自分達がテレビに映っていると知った群集のどよめきがおこって、、、
しばらくテレビを見ているうちに、レポーターの一人が興奮した(上ずった)口調で、ケイト・ミドルトンさんはこの日、誰を着るのか、といったのです。 何を着るのか、ではなくて、 誰を、つまり、どのデザイナーのウエディングドレスを着るのか、と。これが、単にこのレポーター一人の関心事でなく、紅茶国やアメリカのみならず、世界中の関心の的(のひとつ)らしいということに、テレビを見ていて(おくればせに)私も気付きました。
ケイトさんの花嫁衣裳に関してコメントをするためのコメンテーター(専門の批評家、ジャーナリスト)が二人と司会をするアナウンサーは、番組全体を総合司会するアナウンサーとは別のひとでした。
そして、花嫁登場。ゴアリング・ホテルから父親に手を引かれて車に乗り込み、ウエストミンスターへ。レースのチュールがちらりみえ、花嫁のにこやかな笑顔、時折沿道の人たちに手を振るすがたがテレビ画面で見えました。そして車からおりて、ウエディングドレス姿の花嫁の全身がみえたとき、
ああ、いい
と思いました。胸にすっと落ちてくるものがありました。
テレビのコメンテーターがため息のような、叫び声のような、HAAAH という声とともに、よかったサラ・バートンだ・やっぱりサラ・バートンですね・・・ という言葉で、感動を表現していました。
この日の夜、私のPCは、長いこと アレキサンダーマクイーン とサラ・バートンのキーワードのままでした。
去年の2月11日に40歳の若さで自殺した、鬼才デザイナー、アレクサンダー・マクイーンのこと、そして、彼のまねはできないといいながら、その後を継いだ サラ・バートンのことを、いろいろと勉強させてもらいました。
わたしにとって「ロイヤルウエディング」が私に残した記憶と感銘のいちばん大きなものは、この瞬間であり、この出来事でした。

アレキサンダーマクイーンとサラ・バートンについては、別枠でもう一つ記事を書いてみたいです。
バルコニーのキス・シーンは、いい瞬間だったとおもうけど、大観衆のどよめきほどには、感動的なものではなかった、です。おそらく役者二人は、半ば義務感で、乞われて断わきれず、大観衆のリクエストでやむなく
交わした口づけだったのでしょう。、2度目の短いキスの後で、群集がキスを、キスをと リクエスト(ディマンド)しているどよめきと、それに対して王子が ノーモアという唇の動きがはっきりとテレビ画面にも映っていました。
後で知ったのですが、ものすごい金額をかけて、(注)相当な準備がすすめられ、その一連のイベント(式典、祝祭、パレード)が、ほとんど一糸乱れぬなめらかな進行状況で、つつがなく終えられたというのが、ほとんど奇跡にも近いすごいことだったんじゃないか、という気もしました。ちょうどパレードのときに薄日がさしたのも、ラッキーしごく。あのとき雨が降っても全然おかしくない前後の雲行きと、当日の天気予報でしたのに。(注) ウィリアム王子の結婚式、警備費だけで100億円以上!自腹覚悟のエリザベス女王!ただし経済効果は800億円以上
キャメロン首相の奥さんだけが帽子をかぶってなかった。これはとっても謎でした。プロトコールはどうなっているのか?どういういきさつでこうなったのか?メディアなり、個人的な見解なり、誰かの意見を聞きたいなと今でも思っています。けっして非難するつもりではなくて、どういういきさつでああいう例外(エクセプション)がおこったか、を知りたいと思った。サマンサ夫人はたしかファッションアドバイザーのような仕事もしているみたいなのだけれど・・・。
もう十分長く書きすぎたと思います。
なにしろ、料理とふたまたかけて過ごした一日だったので、たいへんでした。
2キロのポーク、ビーフ、チキンのかたまりを別々に料理して、ビーフコロッケを58個つくり、から揚げ用のチキン(これも2キロぐらい)に味付けをし、後は、次の記事でのせますが、数々の野菜をローストしたり、ピクルスしたり。歴史的な結婚式を目撃しながら、次の日の津波救済チャリティーイベントがどういうことになるのか、予測不能なことをいっぱい心に反芻しつつ、とりあえず、この小さな dekoboko ボート は動きだしていたのでした。
緑茶国のテレビがそうでしたもの。何度も あの例の下着姿も映し出されましてね、日本じゃ考えられないことだわ~などと、思いましたよ。
それにしても コロッケ58個、ヒエ~~~~@@ですよ。頑張ったんですねえ。
アタシなんざ、家族の分作るのにも、ヒエ~~状態だというのに。
お疲れさまでした^^
王室というキーワードで4つの集団に分けると私は(2)タイプです(笑)
私も、結婚式からパレード、と最後までみました。
結婚式もよかったですが、以前訪れたロンドンを楽しみました。
貴女と知り合って、いつも悩んで居た事、それが紅茶国の謎(?)でした!
スコットランドとか、ウエールズとか、イングランドとか映画で出てきます。
なんだか、解かったようなこと云ってますが。それでも、何故、紅茶なんですか?
四囲を海に囲まれています。お魚さんなんかの名前では?
と、いつもながらアホな質問をして居るワタクスです。
テレビで流れる報道を見ました。観衆の多さも、ろいやるの方々もダイアナ妃の時と同じ様に見えましたが、どこと無く今回の方が盛り上がり(不適切な言葉ですが)にかけていたように感じました。何もかも同じ様な画面なのかもしれません。
それにしてもミチさん、長い記事でしたね。
お返事書こうと思って、前のほうを忘れています^^;;高齢者は辛い(泣)
今回、私の働いている日本語教師関連の会社のHPの一つから、世界で日本語教師をされている方のブログへリンクをお願いすることになりました。
弊社サイトを見に来てくださる方は、将来海外または日本で日本語教師を目指している方が多いので、先輩方のブログはとても参考になると思います。もしよろしければ、http://www.nihongo-kyoushi.com/link2.html
からリンクをさせていただきたいのですが、いかがでしょうか?
突然のお願い失礼しました。
p.s.シドニーでもロイヤルウエディンググッズ(マグカップとか)が売られていますが、それほど熱くはないかなあ、、、。でもオージーのおばあさん3人組が手にとっていました。
とまあ、こぼれ話はいろいろありますが、Marriさんは どのタイプ? ^-^
ブログを書き始めてすぐのころ(2005年ごろ)、なぜ、どういうルートを通してなのかは分かりませんが、 NIHON MURA というサイトが私のブログを「日本語教師ブログ」のリストに加えました。(たしか、なんの依頼もなく、許可もなく、あちらの一存で加えられたような記憶です。←おぼろげ)。世界各国のブログがリストアップされてますが、残念なのは、古いサイトで、更新が2-3年まえにストップされたようなのも、そのままになっていることです。「にほなる」さんのサイトは、どうぞ、活発な交流が生まれる、生き生きサイトでありますように、管理者は大変なのでしょうが、よろしくお願いします。なんていいながら、私自身の更新をもっとしっかりしなくっちゃあ、でした。;D
ブログを拝見していると、同じユニオンジャックが国旗に入っているのに、オーストラリアとの空気感の違い、、、重厚さや歴史、湿度を感じますね~。人々もこっちに比べてまじめな気が(笑)


