2011年 04月 15日
4.15 タイムズ一面広告、日本の首相のメッセージ

おそらく、世界各国の主要な新聞に載せたのでしょう。その費用がおそらく莫大な金額になるのでは、という庶民(=貧乏人)ミチとして、今それをする時期なのか?そのお金を被災者のために使う必要はないのか?それとも、政府にはまだまだそういうお金の余裕があるのか?などと考えてしまうのでした。
とはいっても、今回の、おそらく1000年に一度といってもいいほど(と勝手に私はおもってるんですけど)の大災害で、世界中からの温かいお見舞い、心配、援助、サポート、寄付、励まし、応援、注目、協力の数々はとても大きく、ありがたく、感動的で、「日本」が「世界各国」に御礼を言いたい気持ちも分からないではありません。首相名で世界の新聞に感謝を伝えたかったであろう「日本政府の動機」はある程度は理解できます。
ちなみに、紅茶国に住んで、この国の新聞が一面を割いて、日本人のメッセージを伝えるのに直接お目にかかったのは、1980年12月8日のジョン・レノン殺害事件の後、オノ・ヨーコさんが個人で世界5大新聞に一面メッセージを載せて以来のことです。
それはともかく、日本で英語教師を30年、イギリスで日本語教師を約8年、させてもらってきたものとして、やっぱり一言、書かせてもらうことにします。
どなたかが発案し、複数のかたが原案を練り、翻訳し、推敲に推敲をかさねて作られた文章でしょうから、語学教師としては、ああこういうときはこう言うのか、という表現や訳のべんきょうにもなるのですが、最後から3番目の節にこういう文章がありました。
Through our own efforts and with the help of the global community, Japan will recover and come back even stronger. We will then repay you for your generous aid. 国際社会の援助とともに、われわれ自身の努力をとおして、日本は復興し、前よりもっと強い国として立ち直ることでしょう。私たちはそのとき皆さんの寛大な援助に repay するつもりです。
さて、このrepay という言葉。日本的な感覚では、「恩に報いる」がぴったしなんですが、イギリス英語の日常的な感覚としては、 「払い戻しをする」 という意味で、つまり俗っぽく言えば、現金で借りを返す、というような意味になってしまう、、、(らしい)、、、のです。
ある辞書系ウェブサイトでは、repay には、
1. To pay back: repaid a debt.
2. To give back, either in return or in compensation: repay kindness with kindness.
3. To make a return or compensation for: a company that repays hard work with bonuses.
4. To make or do in return: repay a call.
とありましたが、一般的には、 恩に報いるという意味で使うときは、別の言葉にしたほうが誤解を招きにくいようです。ようするに、ご恩は忘れない We will never forget your kindness. と言っておけばよかったのです。 日本語の 「恩に報いる」 は 英語の 「 repay you 」 とならない、というか、しないほうがいい、 ということを、今日は書かせてもらいました。どうしても repay という言葉を使いたければrepay you ではなくて、 repay your kindness とすべきでした。
Moreに新聞記事全体を載せておきますね。

復興、原発も含めて これから、どうなっていくのか、とても 心配ですよ。
地震よりも、津波よりも、原発の行方がいまは一番緊急課題ですよね。
今日のエキサイトニュース、「原発推進学者が次々と懺悔」 の記事で、まだまだ最悪のシナリオの恐れ(可能性)が残っているって。
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20110416/JCast_93099.html


