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紅茶国C村の日々

たとえば、こんな授業。

これは2月18日7時3分の投稿、でした。ちょっとわけありで、非公開にしてましたけど、解決したので、これを公開することにします。オッ君のことについて、これに続く記事を書く予定でいます。とりあえず、オッ君その一です。

「A2レベル」という、高校生で一番難しい日本語の試験を受けようとしている オッ君。
去年の9月から1対1のレッスンが続いています。

なかなか、大変です。なかなか、どころか、かなり大変です。
どのくらい大変か、ということを少し書いてみたいと思いました。

GCSE(中学レベル) という試験で覚えなければならない漢字は200字。
その次に AS(アドバンスト サブシディアリー) というレベルで200字。
そして最後に A2 というレベルであと200字が必修とされています。
これはその試験を作っている団体(エデクセル)がそう指定しているわけです。

でもって、この漢字をすべて600字、すっかり覚えたからといって、それで日本語の文章がすらすら読めたり、書けたりするわけないですよね。漢字と文章はべつものだし。

オッ君は背水の陣をしかされているんです。
13年生(高校最終学年)で、大学進学を希望する場合、最低3科目はA2レベルをとらなければいけない。生徒によっては大事をとって、4科目、5科目と選択している子もおおぜいいます。オッ君はこの余裕が全然ないのです。ドイツ語と経済は、ASレベルで「優」つまり Aの成績でした。日本語はASレベルでなんと、なんと、なんと、・・・落第すれすれだったのです。


そのオッ君が、今日の授業でやったこと。
下の文章を丸暗記したんです。
よくがんばりました。
授業の最後に大きな大きな拍手をおくってあげました。
あああああ、がんばってほしい。せめて、Aでなくても、Bを・・・・




日本と外国の文化を学ぶ

ぼくの学校では世界のいろいろな国について、たくさん勉強しています。 外国や日本の事を学習して、自分たちにできる事を考えます。

今までに、東南アジアから「青年のふね」で来た人と交流をしました。また、カンボジアの子どものために、絵本をおくる活動もしました。絵本の日本語の文の上に、カンボジア語を書いた紙をはるのです。

そして、12月6日、7日には学校で「世界の中の日本」という集会がありました。1日目はカンボジアの人が来て、おどりをみせてくれました。手の動きがとてもすてきでした。2日目には、日本の文化について学びました。

この集会で、日本文化、外国文化を見たり聞いたりして、いろいろな事が分かりました。これからも、もっとしらべてみようと思います。そして、世界中の人と友達になりたいです。

Commented by Yoshi at 2011-02-25 18:33
ミチさん、

オッ君、大変ですね。他の科目はとても良いのに、勿体ない。「日本語を選ばなければ良かった、ドイツ語か何かにしていたら・・・」、なんて思っていないでしょうか。日本語は、やってもなかなか使う機会も無いし、それ程就職に有利に働くとも限らないし、アニメや映画、小説などを自由に理解出来るほど上達するのは、英語国民の場合、大学院レベルでしょう。アラン君みたいに徹底的に凝る人ならともかく、初級の後は、普通の高校生には敷居が高いでしょうねえ。試験勉強の為の日本語学習になってしまって、日本語が嫌いにならないと良いけど、と心配してしまいます。Yoshi
Commented by agsmatters05 at 2011-02-28 01:40
Yoshiさん、お返事おそくなってしまいました。Aレベルという試験科目がすべて、こういう高度の知識や学力をテストするためのものになっているみたいです。大学教育を受けるに値するかどうかを調べるのがAレベルなので、ほとんど大学教育並みのことを要求しているんですね。彼はドイツ語でもAレベルをやってますが、ドイツ語のA2試験が要求しているものは、日本語よりもっと高度で深い内容だと言ってました。環境問題にしても、政治、経済、歴史にしても、ヨーロッパ言語のAレベルでは、ほとんど母国語と同じ次元のエッセイ(論文)を書かされるみたいです。
かといって、日本語で、芥川の「鼻」や、有島武郎の「一房のぶどう」を読み込む力を、GCSE後1-2年でつけるのは、至難の業です。毎日一回、週5日レッスンをしても、2年間でGCSEから Aレベルにアップするのはほんとうに大変です。
Commented by agsmatters05 at 2011-02-28 01:42
オッ君は、性質のいい子で、いやいややっているとは思えないのですが、きっとほかのことにも忙しいのでしょう、自分から先に言われないところまで勉強してくる、したがる、というタイプではなくて、宿題も必ずやって来ますが、ミニマムで(笑)。日ごとに上達していることはわかるのですが、まだまだ先が長くて、油断できません。ねじり鉢巻をしろといってもするかどうか。あんまり脅しをかけてないから、いやいややっている状態でもない。なんといってもマンツーマンなのですからね。おそらく昨今のこの国の経済事情では、二度とおこりえないレッスンなのではないかと思ってます。そして、私は週に無給のエクストラレッスンを3-4時間はやっていますが、それでもまだ追いつけない・・・。
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by agsmatters05 | 2011-02-18 07:03 | Comments(3)

紅茶国で(元)日本語教師(今は退職)。身の回りのいろんなことを気ままにつづっていきます。日常の出来事、イギリス風景、たまには料理や本やニュースや出会った人々のことや、家族のことなど。