2011年 02月 18日
たとえば、こんな授業。
「A2レベル」という、高校生で一番難しい日本語の試験を受けようとしている オッ君。
去年の9月から1対1のレッスンが続いています。
なかなか、大変です。なかなか、どころか、かなり大変です。
どのくらい大変か、ということを少し書いてみたいと思いました。
GCSE(中学レベル) という試験で覚えなければならない漢字は200字。
その次に AS(アドバンスト サブシディアリー) というレベルで200字。
そして最後に A2 というレベルであと200字が必修とされています。
これはその試験を作っている団体(エデクセル)がそう指定しているわけです。
でもって、この漢字をすべて600字、すっかり覚えたからといって、それで日本語の文章がすらすら読めたり、書けたりするわけないですよね。漢字と文章はべつものだし。
オッ君は背水の陣をしかされているんです。
13年生(高校最終学年)で、大学進学を希望する場合、最低3科目はA2レベルをとらなければいけない。生徒によっては大事をとって、4科目、5科目と選択している子もおおぜいいます。オッ君はこの余裕が全然ないのです。ドイツ語と経済は、ASレベルで「優」つまり Aの成績でした。日本語はASレベルでなんと、なんと、なんと、・・・落第すれすれだったのです。
そのオッ君が、今日の授業でやったこと。
下の文章を丸暗記したんです。
よくがんばりました。
授業の最後に大きな大きな拍手をおくってあげました。
あああああ、がんばってほしい。せめて、Aでなくても、Bを・・・・
日本と外国の文化を学ぶ
ぼくの学校では世界のいろいろな国について、たくさん勉強しています。 外国や日本の事を学習して、自分たちにできる事を考えます。
今までに、東南アジアから「青年のふね」で来た人と交流をしました。また、カンボジアの子どものために、絵本をおくる活動もしました。絵本の日本語の文の上に、カンボジア語を書いた紙をはるのです。
そして、12月6日、7日には学校で「世界の中の日本」という集会がありました。1日目はカンボジアの人が来て、おどりをみせてくれました。手の動きがとてもすてきでした。2日目には、日本の文化について学びました。
この集会で、日本文化、外国文化を見たり聞いたりして、いろいろな事が分かりました。これからも、もっとしらべてみようと思います。そして、世界中の人と友達になりたいです。
オッ君、大変ですね。他の科目はとても良いのに、勿体ない。「日本語を選ばなければ良かった、ドイツ語か何かにしていたら・・・」、なんて思っていないでしょうか。日本語は、やってもなかなか使う機会も無いし、それ程就職に有利に働くとも限らないし、アニメや映画、小説などを自由に理解出来るほど上達するのは、英語国民の場合、大学院レベルでしょう。アラン君みたいに徹底的に凝る人ならともかく、初級の後は、普通の高校生には敷居が高いでしょうねえ。試験勉強の為の日本語学習になってしまって、日本語が嫌いにならないと良いけど、と心配してしまいます。Yoshi
かといって、日本語で、芥川の「鼻」や、有島武郎の「一房のぶどう」を読み込む力を、GCSE後1-2年でつけるのは、至難の業です。毎日一回、週5日レッスンをしても、2年間でGCSEから Aレベルにアップするのはほんとうに大変です。


