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紅茶国C村の日々

映画二つ「コンヴィクション」と「ブラック・スワン」

予告して書くほどのビッグニュースでは、決してないのですが、最近見た二つの映画メモ。

1月15日(土)「コンヴィクション」オデオン座、ミルトン・キーンズ


映画二つ「コンヴィクション」と「ブラック・スワン」_e0010856_772548.jpg
タイトルの conviction とは、
1. 信念{しんねん}、確信{かくしん}
2. 説得{せっとく}
3. 有罪判決{ゆうざい はんけつ}
実話にもとづく話だというところに惹かれて、見に行ってきました。妹が殺人犯として有罪が確定して服役中の兄を、二人の子供を育て、ウエートレスの仕事をしながら18年かけて、高校から復学しなおし、弁護士資格をとり、苦労したあげく、兄の無罪を・・・という話です。

ところで、映画では Brother と言っているので、兄なのか、弟なのか???いくつかのウエブサイトをサーチしてみたのですが、どちらにも書いてあるので、

シネマトゥデイのこのページ(↓)では。
ヒラリー・スワンク記者会見中に涙目!会場の人々ももらい泣き【トロント映画祭】
これでは、弟になってる。

こちらのサイト (←をクリック)では、兄になってる。
ヤフーブログ Moooving な日々 ← 一部のコメントには賛成しかねるところがあるのですが、ま、細かいことは目をつぶると、分かりやすい日本語の説明がのせてあります。

英語の説明は こちら (←をクリック。)

子供のころの映像では、男の子のほうがお兄さんにみえたけど・・・

やっぱり、実話の強みを感じてしまった。
いろいろ、こまかいエピソードに、なるほどなあ、さもありなん、という印象をうけてしまう。

いい話だと思った。見てよかった、とも。
ところがこの冤罪の兄ちゃん、刑務所でもしょっちゅうトラぶったり、出所後半年で事故でなくなるなど、危なっかしい要素がいっぱい。でもよかった。ほとんど奇跡的に、ないといわれていた16年前の証拠物件が、残されていることがわかったなんて。いくら妹が弁護士資格をとっても、記録が抹殺されていたら、再審は不可能だっただろうし・・・

ヒラリー・スワンク、根性のある女性を演じるのが、はまり役になっている。

1月23日(日)「ブラック・スワン」オデオン座、A市。
映画二つ「コンヴィクション」と「ブラック・スワン」_e0010856_754528.jpg


映画.comでは、 (←をクリック) だそうです。

いくつかのサイトを引用しておきますね。
一つはこれ。←をクリック。
もう一つは、これ。 ←をクリック。
ウイキピディアでは、これ


でも・・・・


はっきり言って、
あまり好きにはなれませんでした。
なぜか。
はなやかで、スキャンダラスな映画であることはたしか。
主役の女優さんも、オードリーヘップバーンなみの美しさ。踊りもかなり上手。
だけど、

ストーリーは、なんだか ハーレクイン ものか、ガラスの城のバレー版か、という感じで、先が見え見え、のような気がした。
サイコスリラーで怖いことが起こるかも、という前評判を聞いて、ちょっと身構えてみたところはあったけれど、画面はきれいで、物語の展開もスピーディーではあったと思うけれど、心に残る一言も、尊敬できる人物も一つも、一人もめぐり合えなかった映画だった。

思いがけない出来事が起こるものだということを称して、ブラックスワンというらしいけれど(こちらを参照 :タレブという人の本はそういうことを書いているらしいけれど)、フェアリーテールにスリラーものを混ぜたような、あるいは、混ぜただけの、作品。モラルも、ユーモアさえも、感じられなかった。ほとんど、最初から終わりまで、どこかで聞いた話だと思ってしまった。これから見る人のために、変な先入観を与えてしまったとしたら、ごめんなさい。バフタ(バフタ=Bafta. British Academy for Film and Television、またの名を、英国オスカー賞だとか。)やアカデミー賞の呼び声は高いらしいけど、きれいさだけでは、こっちの心は動かされないぞ、という感想を持つ観客は、ひがんでいると思われてしまうのか、な?
by agsmatters05 | 2011-01-25 08:43 | Comments(0)

紅茶国で(元)日本語教師(今もちょっとだけ)。身の回りのいろんなことを気ままにつづっていきます。日本語教育のほかに、イギリス風景、たまには映画や料理や本やニュースや旅や、家族のことなど。

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