2010年 12月 10日
9日(木)アン先生に感謝して。
JLE-UK@MAILTALK.AC.UK
というアドレスで、日本語教師でなくても、生徒でも、何国人でも、年齢,性別,職業に関係なく、メールアドレスを登録すれば、参加することができます。たしか、日本基金(ジャパン・ファウンデーション)のロンドン支部が管理してくださっているのだとおもいます。日本語教育に関するいろいろな情報、質問、アドバイス、相談、不用品のリクエストから、中古テキストの販売まで、なんでも投稿しあうことができます。
ここで、昨日、アン先生が記事を投稿なさいました。
アン先生は、ノッティンガムシャーにあるサウス・ウオルズ・スクール(South Wolds School) の日本語の先生です。前から GCSE(中学卒業資格試験)の日本語の漢字練習帳などを作って、広く一般に利用させてくれていたのですが、昨日のメールでは、これに加えて Aレベル(高校卒業資格試験)の日本語の教材も、このたび完成したので、ひろく一般利用をさせてくださるという案内でした。
これは、ヤッター!ラッキー! 待ってましたぁー!のうれしいお知らせでした。
Aレベル の日本語試験は、 12年生のときに受けるAS という試験と、13年生で受ける A2 という試験の両方を合わせて、最終的に結果が出されます。その結果が Aか、Bか、Cか、つまり 優か良か可か、ということによって、大学への入学が判定されることになっています。紅茶国で大学へ行きたい人は 最低3科目のAレベルの科目を勉強しなければなりません。その3科目は、本人が選べるわけですが、もちろん、大学で理科系の科目を選択したい人は理科系の科目を3科目勉強したほうがいいに決まっています。
わがG男子校の、 Aレベル日本語試験の唯一のランナー(候補者)オッ君、目下、毎日のようにせっせと、Aレベルの漢字や熟語や過去問を勉強しているのですが、なかなかぴったりの教材がなくて、苦労していました。あっちから一部、こっちから一部、抜き出して、つぎはぎで勉強してきたのですが、今回のアン先生のお知らせによって、オッ君が勉強しなければならない漢字の対象がよりはっきりと見えてきました。
冬休みはこの学習帳を使って、オッ君に、しっかりと漢字と熟語をべんきょうしてもらえそうです。もらわなければ。
ちなみに、GCSE と ASレベルと、 A2 レベルで覚えなければならない漢字とは、
GCSE 200字
ASレベル 200字
A2レベル 200字
ということで、ウエブサイトはこちら。
注:これは pdf ファイルです。
今日は7年生(12歳、G男子校では9月に入学した一番若い/幼い生徒達)のジャパンクラブのメンバー4人から、クリスマスカードをもらいました。

4人の名前が寄せ書きしてありました。かわいらしかった、です。
そして、G男子校の玄関にも恒例のクリスマス・ツリーがお目見えしました。

それから、クラブでまたサイ君が今日も作った折り紙。

こうして現場の先生の様子を教えていただくと、イギリスの中等教育は大変試験地獄だなあと感じます。試験の弊害が長年取りざたされ、ゆとり教育などが推進されてきた(失敗との声も多いですが)日本よりも、今ではイギリスの方が試験の成績にうるさいかも知れませんね。先生方としては、生徒の成績で先生も評価されるので、大変ですね。生徒の方も、楽しみでやり始めた日本語でも、日本語のGCSEやAレベル次第で、進学、そして将来が左右されるのですから、楽しいだけでは済まされないでしょうね。
ところでO君のカードへのお返事、遅くなりましたが昨日学校宛にお送りしました。また、今後も書き言葉の練習のためにお手紙など下さるならば、お返事致します。しかし、相手が若い異性ならともかく、おじ(い)さんではねえ(^_^)。
ところで、生徒さん達は、パソコンで日本語を打ったり、日本語のメールやワープロ書類の作成はしているのでしょうか。パソコンでは可能なように、イギリスの携帯でも日本語がうてる時代になれば、若い人達はきっと日本語の上達も早くなるでしょうね。Yoshi
パソコンの件ですが、学習者にとっては、言葉を理解するためには役立つとはおもいますが、書けるようになるためには、ある程度最初は手書きでこつこつと一字一字、書き順をなぞって覚えていくほうが、後々のためにはよさそうです。もっとも、どっちを先にするか後にするかは、50歩100歩かもしれませんが。今は日本語のプログラムをPCに取り込むことは日本語学習者には必要かつ大切なことですが、まだすべての生徒がそうできる環境にあるとはいえないみたいです。
試験というプレッシャーについては、ある意味で弊害といえるかもしれませんが、別の意味ではそれがかえってプラスの引き金になっている面もありそうです。ただ単に日本語を楽しく習ってそのままで終わるより、試験を受けて、資格をとるのが目的で日本語をやりたい、という子も結構いるわけです。
試験、制服、教育熱、給食、似たような状況が洋の東西を問わず、見られる、そして、教育史上、ある意味では行きつもどりつ、もしくは右と左への蛇行というか、両面が交差している様相が見受けられて、おもしろいというか、考えさせられるというか・・・。つい、どっちもどっち、と思ってしまうんですが、ねえ。(?)


