2010年 11月 22日
生徒の作品、勉強の成果(クラブで)
でもどういうときに「あいだ」と読み、どういうときに「ま」と読むか、と聞かれたら返事に困ってしまいます。
日本語を教えていて、返事に困ることはたくさんあります。
「以上」という言葉を教えたら、「以」という漢字はどういう意味か?と聞かれて困りました。
インターネットに頼るのが一番。そのときは、私の宿題にさせて、と言っておいて、次の日に説明しました。
「経験」という言葉も experience と教えることはむずしくないですが、 じゃあ 「験」はどういう意味か、ときかれたら、「うっ」ときてしまいます。「実験」は experiment , 「試験」は examination だから、日本語の「験」と 英語の ex が共通してるわねえ、なんていっても、それだけでは答えになりません。
こういうことは実はしょっちゅうです。ちゃんと調べて授業に臨むのが教師のあるべき姿でしょうか。
でもそれがなかなか、そこまで手がまわらないのが実情です。(
さて、今夜はこういうことを書いている暇はない。これから明日の準備や宿題の採点やら、しないといけないことがいっぱいあって、ブログどころじゃないんです。だから、ブログにきてしまいました(爆)。
このブログにリンクさせてもらって、毎日読ませてもらってるブラッドフォードのTakaoさんのブログ、それから、トルコ子育ての Mikiさんのブログ、本当に毎日毎日更新されていて、すごいなあとおもいます。その方たちから刺激、影響を受けてもっとマメに記事を書くように心がけたいとおもいつつ・・・なかなか、忙しかったり、記事のためのアイデアが浮かばなかったり、です。もうちょっとマメに書きたいという気持ちはちゃんと持っています。ハイ。そうしたら、読者数ももう少し上向きになる?
さて、先週、長々と書き綴った日本旅行記も終わったし、ということで昼休みのジャパンクラブで、生徒の作品(!?)、いえ、つまり、学習成果(!?)、をブログ用のカメラに納めさせてもらったものがあります。これらの写真は、クラブなので、強制してこれだけやりなさい、と言われて生徒が書いたわけではなくて、自主的に勉強したいと思う子達が書いたものです。
たとえばN君。こつこつと日本の国語の教科書を一人で独習し続けています。今は2年生の漢字。

それから、S君は7年生。最近ジャパンクラブに来るようになった子です。カタカナ、ひらがなを一人で黙々と練習しています。46枚のカードを見せて、全部いえるようになったら、ご褒美シール(メリットマーク)を5枚上げる、といってあるのですが、どうやらS君のばあい、そういうことがお目当てでやっているのでもなさそうです。寡黙な生徒ですが、心ひそかに日本語を覚えたがっているのが分かって、とても応援せずにはいられません。

やれといわれずに、こういうことができる子には、それだけで褒美を上げたくなってしまいます。
さて、もう一枚。今度はC君です。彼は、前にも触れたことがある、いわゆる折り紙博士です。彼の折り紙作品は誰もが舌を巻くほどすごいのですが、先日は折り紙ではなくて、ホワイトボードになんとクラブの先生の名前、つまり私の名前を書いてくれたのです。苗字のほうを先に正確に書いてくれたのですが、それはこのブログではまだ未公開なので、ミチと書いてくれ、と頼んでみました。それがこれ(↓)。

いつのまに覚えていたのやら、折り紙ばかり折っていると思っていたのに、一通りひらがなも勉強していてくれたのでした。
==============================
さて、話変わりますが。もうひとつだけ、最近の出来事を書いておきます。
日本旅行から帰って歯医者通いを続けています。2-3週間に一度しか、予約が入っていないので、予約カードを目立つところにおいて、予約を忘れないようにするのに懸命な患者・ミチですが、その歯医者さま。ドクター・サラと呼んでおきましょうか。前回行ったとき、私を日本人とたしかめたあとで、子供の頃キャンディーキャンディーの漫画が大好きだった、というのです。そして私が口を開けて話ができないのをいいことに(笑)、今でもテーマソングを覚えていますよ、歌ってみましょうか、、、と。ちゃんとした日本語でキャンディーキャンディーの唄をうたってくれたではありませんか。これにはびっくりでした。
まさか、紅茶国のNHS(全英保険医療制度、公的機関)の歯科のドクターからキャンディーキャンディーの唄を聴かされるとは思ってもみないことでした。日本のアニメはすごい。
というわけで、おとといの金曜日には、台所のかたすみに残しておいたこれ(↓)をもっていって、歌の御礼にドクターに上げずにはいられませんでした。中味のチューインガムは賞味期限が過ぎているから、食べないで、着せ替え人形だけは子供さんと一緒に遊んでください、と言って渡しました。

自分の歯を失うかもしれない悲しい歯医者通いで、まさかキャンディーキャンディーの唄をきかされようとは・・・これもジンセーの皮肉、というものでしょうか。(笑)
さて、この週末(20,21の土日)、ロンドンで日本語教育の研修会があり、二日間とも行って来ました。次回はその記事と、写真を載せるつもりです。
そのほか、明日(22日)の月曜日の夜は、G男子校の13年生の3者面談。親がこれない生徒もいるので、面談は4-5人となりそうですが、やはり緊張します。特に明日は、Bの週(隔週)で朝一時間目から午後5時に終わる6時間目まで昼休みも含めて7クラスびっしりの、超過密、多忙な一日になりそう。そしてすぐそのあと5時半から面談が始まります。ふう。とこれはまあ、ため息つきの予告でした。無事にすべての日程をおえることができましたら、また明日(の夜)ここへ帰ってまいります。
では、それまで、しばし、さらば。
Nくんの字、筋が良いというか、日本人の子の練習帳みたいですね。外国人の学習者が書くと、如何にも手本を「絵」みたいになぞった感じがするのですが、彼のは、書いた線が「字」の流れですね。毛筆やっても上手くなるに違いないです。
ミチさんみたいに担任でもないパートタイムのスタッフも三者面談を担当するのですか。日本の学校ではあり得ない、責任の重さですね。ご苦労様です。 Yoshi
三者面談は、科目ごとにやります。なんといってもGCSE とGCEの試験がキーファクターとなる、イギリスの中等教育では、クラス担任より、科目の担任が、生徒や親に会って、話し合う必要があるからでしょう。両親そろって学校にきてくれる生徒さんは大部分、問題ないわけです。来られないという親や生徒のほうが、気になるところです。そして、学年ごとの三者面談も、10年生、11年生、12年生、13年生、を教えれば月1回平均で夜の勤務となり、私は隣の女子高でも同じような事をしてますので、結構夜の時間を食われたりします。それでも一クラス5-7人なので、私は助かっています。30人も担当していたら、もう完全にお手上げになってしまうと思います。
ところで、Nくん、凄いな。道理で字が上手いはず!こういう凝り性の男の子って大好きです!こういう男子の中から凄い専門家が生まれたりするんですね。亜蘭君を思い出しました!
結局、試験(GCSEとGCE=Aレベル)がイギリスの中等教育を大きくカバーしているので、どの生徒にどういう科目を受けさせるかという采配も重要な鍵になっていると思います。つまり、早い話が、質のいい生徒が自分の科目を取ってくれれば、試験の結果もよくなるし、それが教師の評価にもつながる、というわけです。みんながみんなそうするということはないですが、一人二人の底辺の生徒に試験を受けないようにさせる、ということもありうるわけです。生徒のA,B,C(つまり優、良、可)の割合が教師の評定につながるという、厳しい現実が、ここにもあるわけです。


