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紅茶国C村の日々

おせんべつ、お好み焼き、おくりびと、応援もむなしく(南アW杯、日本ーパラグアイ戦)

あれよあれよと言う間(ええと、実はそう言ってないの)に7月

いろんなことがいっぱいあって、ブログ更新がままならなかったこの1週間でした。
カメラには146枚の写真が入っていました。かれこれ6月の21日ごろから撮りためていたもの。
その中から写真を選んで、今日の記事は下の4トピックとしておきましょう。
すぐこのあと、続きを載せる予定です。でもそうすると、きっとこれを読んでくださる方は、後の記事を先に読むことになる????? のは、ちとまずいかなあ。・・・でも、まあ、しかたないっす、ヨネ。

(1)おせんべつーといえば、これは6月21日(月)のできごとでした。
その翌日、ことしのGCSE日本語試験の最後の筆記試験があったので、よくおぼえています。
この月曜日の放課後、女子校で最後の13年生の日本語の授業がありました。例の美人3人そろった写真を載せた5月29日の記事の3人です。ほかにこのクラスにはあと2-3人生徒がいたのですが、なにしろ13年生は、卒業間際で集合しにくくなっている頃でした。
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うれしいカードと、花束とチョコレートをもらいました。毎年もらうわけじゃなくて、すべてのクラスからもらうわけでもないです。その年によって、生徒達によって、もらったり、もらわなかったり。でも正直言って、こういう心配りをしてもらったんだ、とおもうと感謝、感激です。カードには、たどたどしい日本語で「すばらしいの(!?)せんせいーへ」みたいなことが(誰が教えたんだっ!?)書かれてあって、ふだん駄目先生、手抜き先生、として自分を情けなく思ってばかりの日本語教師ミチとしては、こういういただきものは、しみじみとうれしいことでした。
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一番最初にこういうお礼をもらったのは、2005年のことで、最初のGCSE日本語試験を一人で受けた子、ジェラルド君(仮名)が最後の授業で、ルピナスの鉢植えをもってきてくれたので、私はびっくり。本当におどろいたので、ついつい、ぶしつけに、「こういうことをするのは紅茶国のカスタム(習慣)なのか?」と聞いてしまったのでした。一瞬とまどった後で、ジェラルド君、「そうだ」と言う返事をくれましたっけ。(遠い日の出来事。)

(2)おこのみやき会
これは、そのGCSE試験があった週の木曜日。男子校の昼休みのジャパンクラブのできごとでした。そもそも、ことの起こりは、クラブのメンバーの一人ジリ君。ご家族のみんなが日本食好きで、日本人のお友だちがたくさんいて、トトロの人形をいつも大事にマスコットにしていて、以前お母さんがたくさんの細巻き寿司を学校行事に作ってくださった、あのジリ君ですが、日本のお友だちから送ってもらった、といって、ある日お好み焼きソースをクラブ持参してきたのでした。そういうことなら、いつかクラブの時間にお好み焼きを作ってみんなで食してみなくっちゃ、としばらく策を練っておりました。電気鍋、千切りにしたキャベツと人参、そして細ねぎのみじん切り。あとは、マヨネーズと卵と水と小麦粉。そして割り箸に紙皿。なんとか一回のクラブで数人のメンバーにお好み焼きを食べさせる準備がととのいました。
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一応前もって生徒に予告はしておいたのですが、生徒達は、じっさいこんなことがクラブでできるなんて思ってなかったみたいで、N君なんか、「先生、ぼくたちこんなことしていいんですか?」だなんて。「うーん、That's a good question. I am not sure either.いいとこついてるわね。わたしにもようわからんのよ。でもね、これはみんなが日本文化を学ぶため、なのよ。カルチャーラーニングの目的でするんだからね。まああんまりみんなに言わないほうがいいかもね。」ってことにしておきました。
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でもって、結果はかなりビックヒット、だったかな。3塁打ぐらい(笑)。教室で、にわか作りのお好み焼き。ジリ君が家から持ってきたダシの素の小袋を一つ入れたり、そうそうとっておきの乾燥えびの小袋をひとつ(チト無理して)気前よく寄付して入れたりしたのが好評で、なぜかうまくできたんです。N君が卵を割って、入れてまぜてくれました。小麦粉と水の分量も適当でしたが、できたてなら、なんでも美味しく感じるのかも、ですね。
それに、これもとっておきのお餅、(麗秀さんからいただいたものです、感謝)。こちらは、おしおしと三つほど持参したのですが、意外とこれが引っ張りだこ。小さく切ってみんなで分けて食べたのですが、どこで餅が買えるんですか・ときいてくる子が続出。ジャパンセンターはさぞかし、お餅の売れ行きが上がることでしょうよ。

(3)おくりびと
おせんべつ、お好み焼き、おくりびと、応援もむなしく(南アW杯、日本ーパラグアイ戦)_e0010856_5291693.jpg話はガラッと変わりますが、念願のこの映画、とうとう、見ることができました。トロさん、見ましたよ。ありがとうございました。たしかこれは、週末の夜遅く、夜中過ぎに見はじめました。もっと(自分が)泣くかとおもっていたのですが、目の掃除ができるほど、涙ポロポロでは、実はなかったのです。ぐっと来たのはやっぱりお父さんの手の中に握られていた丸い小石がでてきた時、でした。その前に川原で小石を拾うシーンとこのお父さんの最後のシーンとの続きを、私は不覚にも予測できませんでした。主人公のお父さんのことがこの物語の基調低音としてずっと流れていたことを、もっと意識してみれば違ったのでしょうが、おおかたの紹介記事ではこのことはかなりぼかして物語のあらすじが語られていたような気がします。後半の見所をかくしておくためでしょう。でもね、奥さんが帰ってくるのは、突然画面が家の庭先を最初に写したときに予測できたので、ここのところはちょっと先が読めたと思って、映画にぐっと入り込めた気分でした。前評判を聞きすぎていたためか、意外とおもうよりも、ああやっぱりと前評判を再確認する形でみてしまったので、きっと涙が引っ込んでしまったのでしょう。2009年2月、第81回アカデミー賞、外国語映画賞、受賞作

この映画の原作になったけれども、原作としての扱いを拒んだ青木新門・著『納棺夫日記』を読んでみたい。でも、日本の本はなかなか手に入らなくて、あきらめムード。とある日本書の紹介パンフレットで読んだ、青木新門さんの死生観のなかで、生と死をまったく別ものと考えなくて、徐々に移行していくもの、なめらかな死、静かな、眠るような、ゆるやかな死が、やっぱりいいなあ、とこのごろ私も思うようになってきている。

(4)南アW杯、日本ーパラグアイ戦

さてさてまたまた話題がガラッと変わりまして。W杯。
先週の火曜日、29日、午後の試合でしたよね。対パラグアイ戦。この記事で事前つぶやきをのせました。おかげさまで、後半からみることができました。女子校で3時45分から5時までのレッスン中。生徒の一人、イゾベルちゃんが、気をきかせて、教室のプロジェクターにITVチャンネルのこの実況中継の番組を映し出してくれたのです。
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ちょうどハーフタイムのときから、でした。ゼローゼロだったので、勝ち残ることへの希望をかきたてられてしまいました。生徒らは,各自の作業(ワークシートや漢字の勉強)をつづけていました。時々画面をみて、ときどき、せんせいここがわかりません、という具合に質問がでて、私は試合を見ながら、生徒に個別の説明をしてあげていました。こういうとき、このクラスの生徒たちは本当によく立場をわきまえている生徒達で、りっぱでした。試合と勉強を上手に両立させていたのです。この日は7人の生徒達がいたのですが、だれもみな、サッカーの試合と、日本語の勉強を両方とも楽しんでいたようでした。

ところが5時になっても終らないので、私は教室を離れて家にかえることができませんでした。
生徒らは迎えの車の関係で、残るわけにはいきませんから、私ひとりきりでした。
いつも5時にレッスンがおわると、掃除の方が二人こられて、この部屋の掃除をされるのですが、それが済んでも延長戦30分、そしてペナルティーキック(シュートアウト、サドンデス)。6時になったら学校は全部鍵がかけられるので、その前に終わって欲しいと思いつつ、教室のプロジェクターにひとり釘付けになっていたジャパニーズ・ミチでした。もちろん最後のサドンデスのときには、両手を握り合わせて、祈る思いでみていました。あのときのゴールキーパーの気分って、ものすごい緊張感だろうな、と想像しながら。
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南アW杯、日本戦を始めてテレビで見たのに、残念なことになってしまいました。どうせ見るならデンマーク戦を見たかったな。終った後の気分がいいですものね。勝ち組にあやかって、祝杯でもあげたくなったことでしょうよ。でも、今回は、肩をおとして、シュンとして、おとなしく、静かに、引き下がるのみ。イングランドチームの敗退よりはよほど後味がいいのですけどねええ。そして、なんといっても、きっと、駒野選手、本人が一番つらいでしょうね。
このブログのリンク先、Takao さんのこの記事、にあるように、要はこれから、なんですよね。駒野選手も、日本のサッカーファン全体も、そして応援する人も、この体験をどう生かしていくか。

ドイツの速攻はほんとうに見ていて気持いいですものね。
なかなか点のはいりにくいスポーツだけど、得点に結びつけるストラテジーが見えるチームと見えないチームがあるような気がしました。誰が誰にパスするか、残りの4強のセミファイナルと、ファイナルを気楽に楽しませてもらいましょう。ウルグアイ - オランダ (6日、火)、ドイツ - スペイン (7日、水)。なんとなく、ドイツを一押しにしたいんですが・・・?


最後の写真は、男子校が長年プロジェクトを続けてきたアフリカのマラウイの学校をサポートする資金集めのための、リストバンド。ひとつ2ポンドだった(かな)。
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はい、買いましたよ。ほらね。
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なにしろこの学校のアフリカ(マラウイ)サポートプロジェクトはハンパじゃないんです。毎週ホームルームの時間に全校生徒が、小銭を5ペンス、10ペンス、つまり、10円、20円ぐらいずつ、出し合って、年間通して集計し、大きな金額にしてアフリカの国を支えているもので、年季がはいっているのです。

Commented by Yoshi at 2010-07-06 17:59
ミチさん、

良いところだけを選んで書いて下さったのでしょうけど、なんだか、儒教道徳が根幹にあるはずの日本の生徒・学生よりも、イギリスのミチさんの生徒の方が、先生を大切にするみたい。ミチ先生が誠意があって、一生懸命だから、生徒も感化されるんでしょうね。

お好み焼きおいしそう!私も作ってみます! Yoshi
Commented by agsmatters05 at 2010-07-07 19:20
Yoshiさん、どうも、です。まだまだ私はどこかが不足していて、満足のいく結果(生徒の日本語力の伸びのことですが)を出せないでいます。授業のあとで、うーん、いまいち今日の授業は集中力がなかったなあ、とおもうことが多いです。そこをなんとかとりつくろってくれる生徒達に、だから頭があがりません、正直なところ。

お好み焼きは完全に紅茶国流です。ソースだって、BBQやウスターソースでもおいしく食べられますよ。ベニしょうががなくても、ジャパニーズピザといって、チーズやピーマンを、加えても、元祖の味を知らなくて、比較の対象がなければけっこうおいしく食べられるものなんですよね。あれじゃなくちゃとか、お好み焼きはこうしなくっちゃ、という先入観にとらわれないフリースタイルのお好み焼きでした(笑)。
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by agsmatters05 | 2010-07-06 06:56 | Comments(2)

紅茶国で(元)日本語教師(今は退職)。身の回りのいろんなことを気ままにつづっていきます。日常の出来事、イギリス風景、たまには料理や本やニュースや出会った人々のことや、家族のことなど。