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紅茶国C村の日々

13(火)とつぜん銀行のカードが使えなくなって。

土曜日(10日)のことでした。

朝からストークマンデビルのビクターのところまで、車の修理のことで、2度ほどC村から往復し、帰りにウイットチャーチの給油所(紅茶国では、ペトロールステーションといいますが)に寄りました。満タンにしておよそ42ポンド、7500円ぐらいの料金をカードで払おうとしました。でも、何度やってもカードが使えないといわれました。口座にお金が入ってないんじゃないか、といわれましたけど、そんなはずない。いくらビンボーニン・ミチでも。

一応、その場は、めずらしくカバンの中のカード入れの奥に万が一のためはさんでおいた現金で支払うことができました。なにしろこの国にいると、現金を持ち歩かないことがふつうになってしまったので、これはめずらしいことでした。

その後、帰り道で農場直営店(ファームショップ)によって、ポテト、オニオン、パースニップを2ポンド(300円)ほど買いました。このときも、お店でカードを何回読みとろうとしても、駄目だといわれました。それで、しかたなく、小銭をじゃらじゃらかき集めて、払いました。たぶん、2ポンドもなかったみたいでしたけど、お店のお兄ちゃん、もうお昼休みの閉店時間だから急いでいた様子で、ろくすっぽ数えもせずに、OKしてくれました。テキトーの国、紅茶国のいい面(笑)。

そしてC村に帰って、バー〇レイのカードリーダーのようなものを使ってみました。オンラインバンキングをする時は、いつもクレジットカードをこの中にいれて、コード番号を引き出すのです。ピンセントリーと呼ばれる道具で、このときはこれがふつうに反応したので、とりあえず、今日は土曜日だし、週明けに銀行にいって聞いてみよう、ということで、そのままにしておきました。

この日は、午後3時半ごろからオックスフォードのヘディントンというところに行って、図書館で夜まで過ごすことにしました。気分転換のため、です。漫画家の井上雄彦さんのYouTubeをみてから(これはブラッドフォードのTakaoさんのおかげですよ)、気分が乗らないときは場所を変えて仕事をする、というのも一理あると思ってのことでした。井上さんは、締め切りが迫って仕事にいきづまると、いくつかの喫茶店に行って構想を練るのだとか。

ヘディントンのキャンパスは、土曜日で、学位授与式が行われたようでした。キャンパスに、ガウンを来た人、角帽をかぶった人たち、そしてその取り巻きの家族や友人たちがいっぱいたむろしていました。あまりあからさまに写真をとるのはためらわれたので、駐車した車の中からバックミラーに映ったこの人たちを写真にとらせてもらいました。(9月10日はワタシもこんなかなあ、なんて思いながら。)
13(火)とつぜん銀行のカードが使えなくなって。_e0010856_21531780.jpg

それにしてもここに集っている人たちのなんと、ノン・イングリッシュが多いことよ、と思わずにはいられませんでした。アジア系、アフリカ系、中近東系が圧倒的でした。日本でも学位授与式にノン・ジャパニーズが多数含まれるることはそう遠くない将来にあたりまえになるのだろうか、などと思わせられました。

そして、ライブラリーのコンピューターの前で、4時半から、5時半、6時半、7時半、とねばりました。最初は、自分で書いたもの(これはC村のコンピューターのワードファイルにタイプしたものを、ホットメールの添付で自分に送っておいたもの=インターネット上にアップロードしておいたもの)を開いて、それを手直しする作業を続けていました。それからしばらくして、インターネットでふと調べたいことがあり、ネットサーフィンを始めたところ、74年から15年間住んでいた長崎の学校(当時は短大で今は大学)のホームページがひっかかりました。

しばらくのこと、なつかしい、そしてめずらしい旧職場の情報をいろいろ感慨深く眺めていたとき、でした。
ふと、待てよ、あの、カード、何で今日急に使えなくなったんだ?ひょっとして、もしかして、誰かが私のカードの情報を悪用しようとしてる?まさか。

そう思うと、急にいてもたってもいられなくなりました。ガソリンスタンドのおじちゃん、口座にお金入ってないんじゃないか、なんていってた。もしかして、全部抜き取られちゃったんだろうか、

とにかく、こんなところでのんびりしてられない、と思って急いで帰宅することにしました。
途中A市のスーパーモリソンズによって、現金引き落とし機を試しに使って見ることにしました。
案の定、暗証番号をおすと、何度やっても、ソーリー このカードはオーサライズできません、という返事でした。

何で、何で、何で?

とにかくC村に帰り、気を落ち着けて、もう一度オンラインバンキングができるかどうか、コンピューターでためしてみたところ、ここでもやっぱり、X でした。もう12時近くになっていたと思うけど、24時間使えるという、カードの後ろに書いてある電話番号に電話してみました。

たいていの24時間サービスは音声録音が応答します、よね。4桁4回、つまり16桁のカードの数字を何度も何度も打たされて、あっちにまわされ、こっちにまわされ、しばらくしてある男の声にたどりつきました。こういう24時間電話サービスできれいな英語の返事が聞けることはまず、ないのですよね。訛りのつよい、中近東、もしくは南アジア系の癖のある発音の英語って本当にわかりにくい。何度もアイベッグユアパードンを繰り返しながら、こちらの事情を説明しました。

すると電話相手、じゃ、セキュリティーチェックをして見ますから、あなたがふだん口座から払っているインスティチューションの名前を言ってください、というのです。インスティチューション?私、定期的にお金払ってる団体なんてないわ。ああ、もしかして、OB大学のことかしら?最後の学費、まだ取られてるんかなあ、と思いながら所属大学の名前をいったけど、それじゃない名前を相手は聞きたかったようでした。個人なら、毎月払ってるところがありますけど、インスティチューションじゃなくて、個人の名前でもいいですか?というと、相手は、こちらから、個人の名前でもいいとかどうとかは言えません。というじゃないですか。個人の名前でよければ、毎月家賃を払ってる相手の名前を言えますよ。というと、じゃ、それは毎月いくら払っているんですか?と聞くので、正確な金額を私が言うと、やっとOKが出て、じゃあ、いいでしょう。あなたをカードの持ち主、本人と認めましょう、というのでした。

そしてしばらく待たされた後で、ついに、「そうですね。あなたのカードはフロード(悪用、詐欺、不正使用)にあったようなので、ストップされてます。」という返事を聞き出すことができたのでした。
ああ、やっぱり。
でも、どこの、だれが、いつ、どうして、私のカードの情報を使って、私の口座のお金を悪用しようだなんて。
たいした金額が入っているわけでもないのに、どうして私がねらわれるんだろうか。いつどこで私、このカードの番号は暗証番号をとられたんだろうか?まったく不可解でした。

そのときの電話では、カードはストップしました。なぜ、だれがどこで悪用しようとしたのかは分かりません。とにかく、5-7日以内に新しいカードをおくります。それ以前にお金が必要になったら、身分証明書を持ってお近くの銀行に行ってください。 というだけでした。
毎月、月がかわるとバー〇レイ銀行から明細書が送られてきますから、4月1日までは変なことはなかったです。そしてイースターの休みに入って、私の覚えている限り、そう出歩いてもいないし、カードも使ってないし。オックスフォードのマクドナルト、ウイングのポストオフィス、あとは給油が2度。キツネにつままれたように、過去の支払い記憶をたどると、あの時だろうか、このときだろうか、あやしい場面を考えたくなってしまうものです。

う、まてよ、そういえば、そうそう、あれは先月最後の水曜日、3月24日、、そうそう、ロンドンに「ゴドーを待ちながら」の劇を見に行く日だった。ちょうど新聞で、A市に建設中のあたらしい劇場で10月初めにこけら落としのバレー、白鳥の湖の公演があり、この日が切符を売り出す初日だっていうので、電話して、切符を購入した、カードの情報をすべて、伝えた。使い始め、使い終わり、所持人の名前、カードの裏のセキュリティーコード(三桁の数字)、すべて電話で伝えたっけ。あの情報を悪用しようとすれば、電話注文が楽にできちゃうよね。あのときの電話の相手(やさしそうな女性)がそれをしなくても、その手先、または、周辺の人が間接的に、あの情報を使うってことはできるんだし、、、・


(つづく)
Commented by のり at 2010-04-14 03:46
ミチさんにとってはとてもショッキングなことだったと思いますが、日記を読んでいると、まるで小説を読んでるかのようで、つづきがとても気になります。

続き楽しみにしてます(すみません)。あは。

Commented by konatum at 2010-04-14 09:17
やっぱり そうなんかなあ。
世の中、悪い人がいっぱいいるんですね。。

私も ネットでカード使っての買い物できないんです、怖くって。

さてさて、続きは・・・


Commented by agsmatters05 at 2010-04-14 09:21
のりさん、お元気ですか?
本当に、人から非難されたり、蜂に刺されたり、カードを悪用されかかったり(?)、この頃シュレミエール(ついてない奴=運の悪子さん)になることが多い「ミチさん」です。あ、でもいいことも交互にありますからね。なんとかしのいでいますよ。また続きを書きますから。(といっても、どうやら真相は分からずじまいになりそうな気がします。実害がなくて、カードが使えなくなったということですから。???
Commented by agsmatters05 at 2010-04-14 09:29
小夏さん、怖かったです。どこで、どうやって、いつ、だれがカードを悪用しようとしたのか分かるまでは、カードを使うのがためらわれますよね。コンピューターが自動的に不正使用を感知することなのかなあ、と。だとしたら、犯人はとうてい分からないでしょうね。でも実害がないから、まだ少しは落ち着いていられます。とまあ、思っているのですけど・・・。また書きますね。
Commented by Yoshi at 2010-04-14 17:12
ミチさん、大変でしたね。ヨーロッパ(あるいは他の外国でも?)でカードを使うと、国内よりも詐欺に遭うケースが大変多くなるようです。私も妻も遭いました。カードは便利ですが、こういうことがあると、かえって不便ですね。私は大手のチェーン店等以外では現金を使うことにしています。私が詐欺にあったと思われるのはレストランでした。また、預金から直接落とされるのは不安なので、お店ではクレジットカードを使い、デビットカードはATM利用に限っています。でもミチさん同様、先日ネット予約が上手く行かず、やむを得ず劇場の予約を電話でして、カード番号を言ってしまいました。Yoshi
Commented by agsmatters05 at 2010-04-14 20:19
Yoshiさん、

ふつう、劇場のチケット予約をしてそこからカードの情報がもれて悪用されたなんてこと、聞いたことないですよね。そんなことをしたら、チケット会社は信用丸つぶれでその先やっていけなくなるのでは。でもね、こちらの国では現金を盗られたらそれっきり、カードはストップすればなんとかなる、と思っている人が多いのではないでしょうか。私の一人のスーパーバイザーは、邦人留学生の留学体験として、2-300ポンドのお金を盗られたという話を聞いて、私はそんな大金を財布に持ち歩くことはしない、ふだん、20-30ポンド(4-5000円)も現金を持っていれば十分、といって逆にあきれられてしまいました。それから私もふだん現金は持ち歩かないようになりました。
Commented by agsmatters05 at 2010-04-14 20:20
(つづき)これまで私は紅茶国で大きな盗難にあったことは一度もないんです。日本で一度汽車に置き忘れたカバンの中からお金だけとられたことはありますが。ゴールデンウイークの農作業アルバイト代10万以上でしたので、あれは本当にショックでした。でも、パスポートもカードも鍵も、すべてカバンの中味は戻ってきました。終点まで行ってしまったカバンを乗せた汽車の車掌さんが、元の駅に戻ってきてカバンを私に戻してくれたのでした。あの時は、え?っと言う感じでした。
Commented by Go (yamakeyag) at 2010-04-15 08:33
おはよう日本です。
ブログ訪問ありがとうございました。
ブログお引越ししたてで、リンク切れや、絵文字の変換ができてなかったりなんで早速修正します。
カード被害って実際有るんだって感じですね。
自分自身気づかないとこで情報は動いているんでしょうね。
今度、遅くなったけどおばあちゃんのB.D Party&ヤマちゃん入学お祝いするのでphoto UPしますね。
これからもよろしくです&電子端末情報ありがとうございました。
Commented by agsmatters05 at 2010-04-15 20:44
ヤマちゃん、中学生になったんですね。おめでとうございます。ご両親の親業ぶりも「板について」きてるでしょう。電子端末情報は GO さんのおかげで関心が芽生えたというか、広がったというか。

なにしろ、どんどん「テクノロジー」が進んで、まぶしくて、遠ざかるばかりのシルバー世代にいますからねえ(笑)。
Commented by yamakey@Go at 2010-04-15 21:41
子供のことに関しては、おじいちゃんおばあちゃんよりも僕が真剣になってますw なんでだろ、やっぱり僕自身精一杯やりたいからですかね^^
ここからは by キーです
グイレム君おげんきですか。キホはもう3年生です。背が伸びました。グイレム君は背が伸びましたか。
Commented by marri at 2010-04-15 21:58
怖いお話ですね。
どこで、どうして、その様になったのか?
私の場合は忘れっぽいので財布の紛失が多いのです。
幸い、これまでに殆んど出てきましたが、あれを失くすと、結構沢山のカードが入っています。大変な事だと冷や汗が出てきます。
暗証番号もいけない誕生日がらみなのです^^;;
その道の人(?)は鋭いからあの手この手を使ってくる物なんですね。
Commented by agsmatters05 at 2010-04-16 06:46
グイ君、連絡とっておきますね。どうやら今年の秋(9月かな?)から立命館行きが決まったとか。今年の夏、家族で日本に旅行したい計画があるという話を、たしか去年の暮れにお父さんから聞きましたけど。また続報がわかったらお知らせしますね。
Commented by agsmatters05 at 2010-04-16 06:49
Marriさん、私のカードは実害はまだ表われてないので、銀行側がストップしたと聞いてから、一応恐怖感は消えました。(笑)。でもこれからカードを使うとき、特に電話やオンラインで使うのは、まだ原因が分からないだけに、不安です。私は、カードの磁気故障であってくれたらいいな、と思ってるんですけどね。それより、MarriさんのPCブラックアウトのほうがもっと怖くないでですか。ほんとうにこれまでのデータ全部着ちゃったんですか?これからMarriさんのブログにおじゃまするつもりです。
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by agsmatters05 | 2010-04-13 23:57 | Comments(13)

紅茶国で(元)日本語教師(今は退職)。身の回りのいろんなことを気ままにつづっていきます。日常の出来事、イギリス風景、たまには料理や本やニュースや出会った人々のことや、家族のことなど。
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