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紅茶国C村の日々

24(水)ロンドン、「ゴドーを待ちながら」

毎日バタバタと過ごして、1週間が過ぎていってしまいました。
大きな出来事、小さな出来事、いろいろありましたけど、とりあえず、この記事は、この一件。
先週の水曜日(3月24日)に、ロンドンのピカデリーサーカスのそばのシアターロイヤルヘイマーケット(劇場)で、サミュエル・ベケットの往年の話題作「ゴドーを待ちながら』を観てきました。

このブログにコメントをくださる Yoshiさんのサイトは
、ロンドンを中心とする観劇記録ブログなのですが、前から見たいと思っていたこの作品が、4月はじめに上演終了となると聞いて、ちょっとあわてて行って来ました。ずっと前にルイママから、ホリデー中にC村でいろいろお手伝いをしてあげた御礼に観劇券をいただいていたので、旅費だけで行ってこれました。

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A市の駅からロンドンマリルボーン駅に到着。
地下鉄の写真をたくさん撮ってみました。
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ちょっとボケてますが、ピカデリーサーカスの駅につきました。切符を買う場所。水曜日の夕方6時半ごろでしたが、つかの間のだれもいない瞬間。この駅に人がいないときなんてないですよね。
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ピカデリーサーカスの出口。ジャパンセンターより。
でも、ふるいジャパセンは、完全に閉じられていました。
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ピカデリ名物の広告塔。
新しいジャパセンで、生徒に見せる日英語使用の雑誌を買い、2-3個しか入っていない安いすしパックを二つ買い、一路めざすは、シアターロイヤル、ヘイマーケット。

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劇場の前ですこし時間つぶしをしてから、中にはいりました。

そして舞台はこんな感じでした。(↓)
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学生時代、今から40年ぐらいまえ(!)、寮の先輩、イシハマさん、という方から、ベケットのこの作品について話をきいた記憶がかすかにあります。そして学生時代、授業中、その冗談が楽しくて、机を叩いて大笑いした覚えのあるオダジマユウシ先生からも、ピンターやウエスカーの話といっしょに、ベケットのことも聞いたりしました。

当時としては(今もその名残はあるようですが)かなり前衛的で、不条理を表出した作品として話題になったと思うのですが、たしかに、Yoshiさんが書かれたとおり、軽いノリで笑わせてしまう劇になってしまっていました。あるいは50年の歳月が、そういう変化を生み出したのかなあ、とも思いました。やってこない救い主、神(ゴドーは ゴッドのもじり)を2人の男がじっとまつ、という設定以外たいした筋書きがなくて、登場人物の、いってみればどうでもいいような会話、暇つぶしの会話だけが進行していくといったお芝居なんです、よね。

じゃいこうか、といって動き出さない二人・・・。

これとよく似た話で、I.B.シンカーの短編集をおもいだしました。あるユダヤの男が仕事を探していたところ、ある村で救い主の到来を見つける仕事につくことができた。ところがあまりにも賃金が少ないので雇い主に訴えたところ、、この仕事は永久に失業しないのだから、とまるめ込まれたというエピソード。、
Commented by Yoshi at 2010-03-29 01:53
ミチ様、
 シンガー、なつかしいなあ。私の卒論、シンガー論だったんです。でも忘れてしまいましたけど(^_^)。面白いのは、シンガーも、ベケットも母国を捨てた人だと言うことですね。そして、シンガーは古い、死にかけた言語の残り火をかき起こし、ほぼ死に絶えたポーランドのユダヤ人社会の幻影を呼び覚まして書き、ベケットは、フランス語と英語を使いながらも、全ての装飾を切り落として、裸の荒涼たる世界を作りました。対照的な面と似た面がありますが、彼らの背後は、世界大戦と漂白の文化人の生き様が色濃いです。Yoshi
Commented by agsmatters05 at 2010-03-29 04:37
ヒエー、卒論がIBシンガーだったんですかあ。どの辺の作品ですか、全体ですか?私、大学の英語購読の授業でもシンガーを度々使いましたよ。A young man in search of God とか A young man in search of love とか、今手元にないんですけど、また読みたいといつも思い出してる本です。彼のストーリーの「語り口」が好きでした。
Commented by agsmatters05 at 2010-03-29 04:46
いいえ、教科書に使ったのは上で書いた本じゃないですよ(笑)。私の卒論はT.S.エリオットのプルーフロックの恋歌についてでした。なにしろ,詩は読む量がすくなくて済みますからね(笑)。この人も、生まれ育った国を離れて生涯を送ったひとでした。エリオットもシンガーもノーベル賞をもらいましたね。
私は文学を離れて社会科学(教育)の分野に移りました。統計とかリサーチとかちょっと面白いと思ったりしました。でもやっぱり出身は文学畑で、何をやってもそこへ帰っていかざるを得ないとおもったりします。
Commented by Yoshi at 2010-03-29 05:17
卒論はシンガーの色々な短編を取り上げましたが記憶力が悪いので、何もかも忘れてしまいました。でも学部卒業後にアメリカに留学した一番の理由は彼の様なユダヤ系小説家のことをもっと知りたかったからです。しかし米国では苦労した挙げ句落第して、精根尽き果たして帰国し、アメリカのことはそれ以来どんなことも考えたくも無い時期が続いてしまいました。しかし、シンガーは素晴らしい作家で、今は、又読みたいと思います。Yoshi
Commented by marri at 2010-03-29 21:06
こういう街の、日常の風景を見るの好きです。
貴女と一緒に歩いている感じになりました。
ながいながいエスカレーターですね。かなり地下にもぐるのね!
東京も凄く深いところにある地下鉄に最近乗ったんです。何処も同じね!
Commented by agsmatters05 at 2010-03-30 06:27
Yoshiさんへ、そうでしたか。シンガーから出発して、今は中世英国演劇ですか?どちらも面白そう。でも結局、そのアメリカの体験が今の糧になっているのでしょうね。ジンセイは何が起こるかわかりませんね。(^-^)
Commented by agsmatters05 at 2010-03-30 06:35
marri さんが一緒に歩いていてくださったんだ。どうも、誰かと一緒に歩いている気がしてました!(笑)ってのは、嘘じゃなくて、冗談でもなくて、やはりふだんデジカメで写真をとるのは、いつもブログを、そしてブログを読んでくださる方たちを、特にコメントを下さる方たちを意識しているから。きっと、このことは、marri さんも一緒、よね。

ふだんのC村の写真とは大違い。緑が一本もないでしょ。これが大都会なんよね。たまには、変化を楽しんでもらえたら、なによりでした。
Commented by Yoshi at 2010-03-30 19:39
アメリカの大学院で修士号を取得してそのまま研究者になっていたら、きっとひどく鼻持ちならない奴になっていたことでしょう。その意味で良かったです。失敗は人生の宝ですね。それにその後の方向が違って、多分妻にも会えなかったと思うし・・・。でももっと素敵な人に会えたかも(^_^)。
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by agsmatters05 | 2010-03-28 07:25 | Comments(8)

紅茶国で(元)日本語教師(今は退職)。身の回りのいろんなことを気ままにつづっていきます。日常の出来事、イギリス風景、たまには料理や本やニュースや出会った人々のことや、家族のことなど。