2009年 07月 10日
9(木)ユーカス(UCAS)フォーム
今日はいくつかいいこと(!?)がありました。
その(1)、
今日が締め切りの書類を提出できた、なんて自慢にはなりませんが。一応、やれやれ一安心。たった生徒6人分のレポートなんですが、ユーカス(UCAS)フォームというのを書いて出しました。この書類は、紅茶国中の高校生が大学へ進学する時の願書の一部、です。
ちなみに UCAS とは Universities & Colleges Admissions Service のこと。とはいっても個人で書くよりも、学校側が用意して、志望大学に直送してくれるようになっています。もちろん、本人の記入欄もしっかり含まれていて、最大限の自画自賛から、志望動機も、経歴も、必要項目をしっかりと書き込み、志望大学を5校まで選び、学校から送ってもらうわけです。日本の内申書に似てはいますが、これが一朝一夕に書き込めるものではなくて、本人のふだんの出席も、宿題も、もちろん試験結果も、ボランティアなどの社会活動も、何もかもひっくるめて評価の対象にするので、単に成績がいい、ということだけでは片付けられない書類(総合評価)になっています。大学入試がない紅茶国ですが、それだけ生徒が楽をしているかっていうととんでもない。ふだんの学校生活全体が審査の対象になっているので、本当にいい大学、行きたい大学、上位の大学に行きたければ、全然手抜きはできないようになっています。もっとも上には上、下には下があるので、その生徒の力量、好み、レベルに応じた大学を見つけ出せないことはあまりないようです。さらに、紅茶国にはギャップイヤーという制度があって、大学進学を一応内定しておいてから1年間社会活動を体験する制度がありますから、少なくとも大学浪人が大量に生まれると言うことはありえないわけです。でも、もちろん中には志望校にはいれなくて、また志望校が決まらなくて、1年、2年とアルバイトをしながら、Aレベル試験を再挑戦し、大学進学を時間をかけて決めていく人もいるようです。メグのなかよしのお友達もH女子校を卒業後働きながら、勉強しなおして、最後に行きたい大学の行きたい学部を決めた子もいました。初志貫徹で、途中で大学進学の希望を曲げずに、自分で働きながら進学を決めた彼女Jは立派だと思いました。シンのつよい子、信念を曲げなかった子、J。
というわけで、紅茶国の高校生 特にYEAR12と呼ばれる12年生は、夏休み前後に志望校を決め、夏休み中に発表されるAレベル(実はASと呼ばれる試験)の試験結果を勘案して、最終志望校を絞り、あとは大学からオファー(入学許可条件)をもらい、その条件を満たせば入学決定となるわけです。オファーというのは仮の入学合格通知のことです。たとえばケンブリッジ大学に進学したい場合、願書を出し、面接を受け、13年生になってAレベルと呼ばれる試験で、5科目すべてA(優)の成績をとったら、入学を許可しますよ、というような手紙をもらうこと、です。
それぞれの大学、それぞれの学部によって、ふつう受ける3科目のAレベル試験で、優、良、良(A,B,B)とか、AABとか、BBBとか大学が指定してくる
ところで、このユーカス(UCAS)フォームに何を書いたかというと、生徒一人一人の適正、学習能力、態度、得意、不得意、分析能力、社会性・・・など多項目に及んでいます。オーガニゼイショナル・スキルとか、アナりティカル・スキルとか、アプティテュードとか、こむずかしい言葉を使って生徒を誉めないといけないので、タイヘンです。もちろん内申書の一部となるわけですから、なるべく誉めて書くほうがいいに決まっています。それぞれの生徒の評価項目が多岐にわたっているので、大変です。一人一文ずつで済むような生やさしい文書じゃないです。ミチはまだ6人だからいいですけど、これを30人も50人分も書くとなったらオオゴトです。一人の生徒が最低3科目、多くて5科目ぐらいを勉強しているのが12年生です。各科目の担当が書き上げたこの書類を一人一人数科目ずつまとめて、大学入学願書として1人1枚の学校推薦文書とするのは、どうやら学年主任の仕事らしいです。

さて、よいニュースその(2)、
とうとう新年度(9月)からのG男子校の時間割が発表になりました。ミチはパートタイマーなので、1週間の時間割がすべて埋められることはありませんが、それでも、月、火、木とかなりメいっぱい授業が入っています。
実は9月から、G男子校は授業時間帯を大幅に変えることにしたのです。これは前々から教員のアンケートをとったりして、時間をかけて検討されていて、反対意見も多かったようなのですが、ついに校長の英断で、実現に踏み切ったのでした。これまでは一コマが35分と40分の授業があり、両方あわせて75分の授業もあり、(ミチの授業はすべてこの75分ものばかりでした)、午前中6コマ、午後2コマの、一日8コマレッスンというものでした。それを、9月からは一コマがすべて1時間になり、午前中は4コマ、午後から1コマの計5時間を毎日勉強するようにする、というのです。昼休みは1時半から2時半まで。午前中に1回、30分の長い
休みがあり(11:00-11:30)、たいがいの生徒らはお弁当をこの時間に食べてしまうみたいです。
今日もらった新しい9月からの時間割を見て、うれしかったのは、9月から初めて受け持つ12年生二人のASレベルの日本語科目が2週間で5回割り当てられたこと。そのほかにも、12年生の日本語2年目のクラスも、11年生の日本語初心者のクラスも、週に2回とか、2週間で3回とか割り当てられたこと。これまでの75分授業が60分授業になったとはいえ、週に2回から3回同じクラスの子達と顔が合わせられるのは、日本語を教える上でとてもやりやすくなったことを意味します。なにしろ、これまで週に1回の授業で2年間でGCSE試験を受けさせると言うカリキュラムは本当にしんどいものでした。生徒の力量で高いお星様獲得率(Aスターの割合)を出せたとはいえ、教えきれない、やり残したことは毎年いっぱいありましたから。

いいニュースその(3)。
これは、手放しで喜べるかどうかわからないのですが、いつも5人以下の少人数のクラスばかりの日本語ですが、大量生徒動員に成功したニュース。これは,かなりシンドイ話になりそうなのですが、一応日本語と日本文化を広めると言う意味では喜ぶべきでしょう。H女子校で、放課後、週1回、9,10年生の日本語クラスに約15人が登録したというのです。放課後のクラスは、欠席者も多いし、生徒も疲れているし、成績評価も別枠で、どうしても途中でやめていく子がでるので、全員を3-4年かけてGCSEレベルまで引き上げるのはとってもタイヘンなことなんです。WJECと言う試験があったときは、毎年ターゲットがあって、なんとか生徒らを引っぱって来れましたけど、GCSEをめざして週1で3-4年というのは、タイヘンです。G男子校で12年生が2年間でGCSEを受けるコースでも、1年目から2年目に移るときに生徒数が半減する、というのが恒例でしたから。
もう一つ、キャ先生からの情報で、G男子校でも、9月から11年生になる生徒達で、フランス語のGCSEを1年早く10年生で取り終えた子達(いわば成績優秀組)が約55人ぐらいいて、そのうちの25人はイタリア語、15人は経済学、そして、なんと残りの15人が日本語をとることにした、というのです。これにはビックリ。こんな大勢を受け持つのは初めてのこと。しかも、これは成績優秀組なんですから、責任重大です。多分、このクラスは3年かけて、13年生でGCSEを受けさせることになると思うのですが、うーん、この15人のうちで何人を最後までつなぎとめるか、特別な工夫と努力と作戦が必要な気がします。
どなたか、いい知恵があったら、ぜひ、教えてください。よろしくお願いします。
もちろん、ほうびをとらせるのも一案。毎学期ごとに到達目標を決めて、それを達成した子には証明書を渡すとか。ひらがな、カタカナ修了証も、ぜったい、さっそくつくらなくっちゃ、です。
まだ何かいいことがあったような気がしたのですが、もう長くなりすぎたので、この辺でおわることにします。
そうそう、メグのBF(アラン君=仮名)が無事ブリストル大学工学部を卒業したニュース。かれはエンジニアリング学部なので、4年でマスター(修士号)をとって卒業することになっているらしいです。無事ブリストルに本社がある大手某建設会社に就職が決まったそうで、間接的ながらメグの進学・就職(両方を一緒にする身分)と合わせて、とても喜ばしいです。
今日の写真は、前に撮りためたアルバムからひろいました。

「快晴の思考」
大学に入ったとき、現代詩同好会というものをつくりました。そこで、最初の合同詩集を手書き、手刷りで出版しました。その時の詩集のタイトルが、この言葉でした。これは、例の高校時代の友達(文通していた)からつけてもらったタイトルでした。例の、「水色を必要としている時は、赤色を心中に予期しているからです。」という言葉の作者です。
というわけで、ブログも、人生も、また明日に続く、としておきましょう。
私の方は特に変化はありませんが1週間が飛ぶように過ぎていく今日この頃です。


