2020年 05月 30日
はい、今日も思いっきりの青い空からどうぞ。
本当はこの記事の画面全体を真っ青にしてもいいくらい大きな青空だった。
ひなたは暑くて、日陰は寒い、ぜいたくな気温でした。
袖なしTシャツと短パンというのが、今日のクリケット場をあるくのにふさわしい服装みたいでした。でもね、
昨日までコートなしでは外に出なかったんですよ。だから、今日も上からはおるブラウスを持って出て、
着たり脱いだりしました。
クリケット場が芝刈りで草ボコりにまみれていたので、教会の方へ移動しました。そしたら、
上下、2頭の馬が仲良く、背中合わせで、日陰で草を食(は)んでいました。
日陰の場所が限られていたせいか、2頭が離れていたので、一枚の写真に収めるためには
こんな(↓)感じか、または
こんな(↓)感じに撮らないと2頭一緒に撮れませんでした。
馬は真ん中の日陰の部分にいるのですが、パノラマ写真ではよく見えないですね。
もう撮るものがなくなってきたので C村唯一の郵便ポスト。
インターネットにとって代わられた郵便がことのほか寂しげ。
コロナの隔離中にいっぱい手紙を書いて出したらいいんだけど、
切手代も馬鹿にならないし、メールやメッセンジャーやラインで
ついつい用事を済ませてしまいがち。
なんとなくロマンを感じるポストなんだけど、
どう声をかけてあげたらいいのでしょう?
ついでに、C村唯一の十字路(クロスロード)の、例のあの2本の桜の木。
5月も終わり近くの今日、こんな風に(↓)なってました。
桜の木はどうってことないけど、青い空が目に染みてきて、つい一枚とりました。
今日は「C村のミチさんとこの食材って、もしかして全部魔窟もの=賞味期限切れじゃあないの?」
と思う人がいるかもって、思いながらこれを(↓)作りました。(ほぼ当たりです。恥)
ユーチューブのレシピーを見ると、何でも作りたくなる癖があるのは、私だけでしょうか?
セルフ・レイジング・フラワー(UK英語) セルフ・ライジング・フラワー(USA英語)という小麦粉、
日本にもあるのでしょうか? ベーキングパウダーと塩ををすでに含んでいる小麦粉で
封を開けないまま賞味期限が過ぎているのがありました。
これをどうしても使いたかったので、スコーン を焼くことにしました。
コッツウォルズのティールーム「ジュリス」のふわふわスコーンのように作るのは、
最初から無理とはわかってましたが、いくつかのユーチューブのサイトをブラウズして、
なんとか出来上がりました。
小麦粉(BPと塩含むもの)250グラム、バター50グラム、砂糖50-20グラム(勝手に減らした)、
ヨーグルトと牛乳を加えて100CCにして、それに大きい卵を一個加えたもの。
スコーンはこねない方がいいとは聞いたけど、なかなかまとまらなくてつい押し固めてしまいました。
それに、型抜きするものがなかったので、長い棒状にしたものを作って、輪切りにしました。(笑)
クロティッド・クリームなんてものはないけど、ジャムはいっぱいあるので(魔窟!)、
おいしくいただきました。まだ2,3日、持ちそうです。
UKタイムの昼の12時は、日本の夜8時。
この頃ううチャンがずいぶん大きくなってるのをオンライン写真フォルダーで見せてもらって、
来週からは学校も始まりそうだから、その前にちょっと一言、声を聞かせてもらおうと、
今日は、メッセンジャーのビデオチャットをしかけてみました。
ううチャンは最初から蝶々を飛ばしたり、ウサギの耳をつけたり、幽霊の顔にしたり、
細工をいろいろ楽しんでいたけど、私はどうやってそれをするのかわからなくて、
ウウチャンに教えてもらいました。やっとできたので、つい笑顔になってしまいました。
ハモニカ鍵盤楽器(?)で聖者の行進を吹いてくれました。
これ(↑)は孫姫に見せた私の笑顔。一日、一週間、一月のうちで
私がこんな笑顔を作ることは、C村の中ではほとんどありえない。
コロナは私から笑顔をはずしてしまった。
心の中には笑顔はない。だけど、ううちゃんと
テレビ電話で変顔遊びをしていたら、私、こんな顔してたのか、
と後から気づきました。
夕方7時からアンジェラさんと1時間半ほど無料のカジュアル、オンライン BBO ブリッジ。
これは来週の水曜日に備えて練習のためでした。
オンラインでゲームをするとき、相手がどんどん出たり入ったり入れ替わるのですが、
なぜか今日は敵ペアもずっとかわらず、しかもそのうちの一人はレベルが アドバンスド(上級)なんだそうで、
だいぶ負け試合でした。でも、アンジェラさんの手口を知るうえで、練習してよかった。
下の2枚はブリッジの後、夜の10時に2階の窓から撮りました。
夜の10時ですよ、10時。
いつまでも明るい夏の北国の夜。暗くなるのが嫌なんでしょう。
朝だって、3時ごろから窓の外は明るくなります。
あと一か月すれば夏至ですものね。
わあ、600万を超えてしまいました。
今日のワールドメーター。
COVID-19 Coronavirus Pandemic
Last updated: May 29, 2020, 23:06 GMT
Coronavirus Cases:6,020,721
Deaths:366,295
Recovered:2,655,331
コロナ:イギリスは ロックダウンの緩和策をめぐって、
どこまでいいのか、よくないのか、細かいルールの解釈が分かれそうで、
メディアは政府のルールの解釈にかみつきたい様子。
経済的に困っている人が怒り出すニュースがあっても、
政府がなんでも解決すべきと思うのは、無理というものではないか・・・。
では、レナータの物語 (7)です。
第7章 1943年 11月
マリーニヤは、レナータを マシューとハンカの住む家(部屋)に連れて行きました。
あとから、ヤンという男の子も母親に連れられてここにきました。
マリーニヤとヤンの母親が払うお金は、半分がマシューのものになり、
あとの半分はマシューの奥さん、ヤドヴィガに渡ることになっていました。
(ハンカはマシューの妻ではない。レナータには分かってないこと。)
ヤンはレナータより2歳年上だけど、小柄で臆病そうな男の子で、ほとんど口もききませんでした。
次第にレナータがヤンのことを世話してあげるようになったほどでした。
2人がこの部屋に来た最初の夕食は、馬の肉のシチューでした。
ヤンもレナータもこれが食べられなくて、マシューからひどく叱られました。
ヤンは無理やり呑み込まされて、お皿が空になったとたん、
トイレに駆け込んで吐いてしまいました。レナータもどうしてもこれが食べられませんでした。
マシューは機嫌がいい時と悪い時の差が激しくて、悪い時はところかまわず怒りをぶちまける男でした。
ハンカは子どもたち二人には興味がなさそうでしたが、何を考えているのかレナータにはわかりにくい女の人でした。
マシューとハンカは、仲がよいときと、言い争いをするときがあって、
レナータは二人がお互いを好きなのか、嫌いなのかもよくわかりませんでした。
この二人は、レナータとヤンをマットレスのベッドに押し込んだあと、
一つの寝床に入って、暗闇の中でうめき声やなき声や低い笑い声などを出してしばらく毛布の中で動き回り
やがて二人とも静まるのでした。レナータはその後でようやく眠りにつくことができました。
マシューの妻ヤドヴィガは、定期的にお金を受け取りにやってきました。
けれども、マシューにたいしてひどく怒った口調で話したり、大人3人でひそひそ声で、
ユダヤ人が殺された話、ユダヤ人をかくまった人も殺された話などを交わしていました。
何週間かたった後、ある日ヤドヴィガがきれいな服を着てやってきて、
マシューはとても不機嫌になりましたが、この日はお金をもらいに来たのではなくて、ひまができたから、
マシューとハンカにいっしょに外へ出かけてはどうか、留守をみておいてあげるから、
とヤドヴィガが言い張るので、マシューとハンカは二人してどこかへ出かけていきました。
すると、ヤドヴィガは、レナータとヤンをそばに寄せて、最初はお菓子などを食べさせた後、
すこしずつマシューとハンカのことをレナータとヤンから聞き出そうとしました。
二人はどこに寝ているの?何をしているの?とヤドヴィガが質問するので、レナータは、知る限りのふだんの様子、
一つの寝床の中で呻いたり、くすくす笑い声をあげたり、動いたりしてやがて寝静まる、
というようなことを知っている限りありのままに話しました。するとヤドヴィガは途中から表情がこわばり、
口元はゆがんで、凍り付いたようなひどい顔つきになってしまいました。
「私のこと怒ってるの?」「私何か、悪いことをしたの?」とレナータはヤドヴィガに聞きました。
でも、ヤドヴィガはなにも返事をせずに落ち着かない様子で部屋の中を行ったり来たり歩き回っていました。
そのうちに決まった数のドアのノックがして、マシューとハンカが帰ってきました。
ヤドヴィガは、マシューに、レナータとヤンをこの部屋から出すようにと命じました。
ほかの部屋はないので、レナータとヤンは トイレに押し込まれてしまいました。
そこで、切れ切れに聞こえてきたことは、レナータがヤドヴィガに話したことを、
ヤドヴィガがマシューとハンカに繰り返して話していたのでした。
同じ寝床で…とか 呻いたり、くすくす笑ったり とか・・・・
マシューは、怒って、ガキらは何もわかってないんだ、そうじゃないんだと反論していました。
それから泣き声が聞こえました。たぶん、ハンカの声。
そしてドアをバタンときつく締める音。
それからしばらくして、トイレのドアが開けられました。
マシューがレナータとヤンを襟首をつかまえて、ソファーの上に放り投げました。
マシューは腰のベルトをはずして、まずはレナータから。
お尻をベルトで打ち付ける動作にはいりました。
レナータはそのマシューの鞭打つ動作をみようと顔を動かしたのですが、
そのせいかどうか、マシューは、打ち下ろすベルトがなぜかレナータの体をはずして、
ソファーの上を二度、三度と叩きつけていたのでした。
レナータは、それでもベルトが振り落とされるたびに、
実際にたたかれたのと同じくらいの痛みを感じていました。
次にヤンの番でした。マシューはヤンのお尻めがけて思いっきりベルトを強く振り落としたので、
ヤンのお尻から血がほとばしり出たのでした。
マシューがヤンを鞭打ったのはその一度だけでしたが、ヤンはもう悲鳴をあげて激しく泣きました。
その後でマシューとハンカは口論を始めました。
「あんたはけだものだ。」とハンカは言いました。
「私はあの女は憎いけど、あの女は子供らを叩きはしなかった。
あんたときたら、あの子たちをどうしてそんなにひどく痛めつけることができるのよ。
人間のすることじゃないよ。まったく。」
それから幾日かすぎていきましたが、マシューはおとなしくなり、ハンカのほうが指図する側でした。
ある日、レナータが朝寝坊して起きたら、マシューもヤンもいませんでした。
しばらくしてマシューが部屋に帰ってきました。
ヤンは? かれこれ2週間、母親からの支払いがなく、警告通り、ヤンを返しに行ってきた。
だけど、そこに母親はいなかったので、ヤンを自分で母親を探せと言って、その近くに置いてきた
とマシューは言いました。
それじゃあ、ヤンは飢え死にするか、ゲシュタポに見つかって殺されちまうよ、とハンカは言いました。
よくもまあそういうことができるもんだ、あんたという人は。もうこれで終わりだよ。
私はこれから自分の道を行きます。あんたは私の計画には入ってないよ。
ハンカはそう言うと、レナータに、荷物をまとめさせて、
マリーニヤの居場所を知ってるから、マリーニヤのところへ今から行くよ。
道路に出たら、絶対に一言もしゃべったらだめよ。
ドイツ人の警官がものを聞いてきても一言もしゃべらないこと。
いい、わかったわね。マイ ブレイブ リトル フレンド。私の小さな同志。