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紅茶国C村の日々

13(土) 映画「公爵夫人」(The Duchess)


ゴロゴロ土曜日の2回目、働かなければ収入がないその日暮らしのアルバイト生ミチ。なんてぼやいていてもなにも始まりません。朝はマイグレン(頭痛)の発作で一日頭が重かったです。夕方C村を散歩してから、A市のオデオン座にキーラ・ナイトリー主役の映画「公爵夫人」を見に行きました。テレビで多少の前評判は聞いていたけど、あまりくわしい内容も知らずに、たんなる新作という評判だけで見たのですが、見てよかったと思いました。
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フランス革命の前といえば18世紀後半のお話。ダイアナさんの5-6代前の伯母にあたるジョージアナという女性の一代記でした。デボンシャーの公爵といっても実際はロンドンに住んだり、ダービーに住んだりしていたとのことですが、当時の大貴族の豪華な暮らし向きを背景に一人の女性の波乱に富んだ人生でした。結婚し、子供を産み、それが女の子だったり、男の子だったりの喜び悲しみ。別の女性に夫(公爵)が産ませた女の子を育てたり、一緒に住んで仲良くしていた友人が夫と愛し合う中になったり、それでも公爵の男の子を産み、さらにジョージアナ自身も幼馴染の青年と愛し合う中になり、その男性の子を産みながらも公爵夫人として社交界にも政界にもファッション界にも話題をにぎわせ、華やかに生きて49歳で亡くなる。人生を縮図に描くといとも簡単に一言で終ってしまう出来事が、およそ1時間あまりの映像表現として音楽とともに再現されるととってもリアリティーを見せ付けられた感じがしました。

食うものも着るものも何一つ不自由なく恵まれているように見える貴族の生活でも、世継ぎが産めないという負い目とか、夫の浮気にもなにも抵抗できない妻という単なる夫の所有物としての立場とか、自分で産んだのではない夫の子供を自分の子供と同じように育てる努力とか、子供をとるか愛人をとるかと迫られて子供をとったあと愛人の子供を身ごもっていることがわかったりと、「生きることは生き抜くことだ」といわんばかりの試練の数々。公爵だって「籠の鳥」のように、本当は自由がない立場だと言わせる一場面もあった。

すみません、これから見ようと思っている方に詳しくストーリーを書きすぎてしまったでしょうか。いえ、この映画はただこれだけじゃなくて、ほかにたくさん見どころがあり、見ないと分からないことがいろいろありますから、ご心配なく。「男はつらいよ」じゃなくて、「女はつらいよ」を歴史絵巻にしたような、見終わった後の感想でした。

それにしてもキーラ・ナイトリーという女優さんは下あごをツンと突き出して、気の強い(傲慢な)女性を演じるのがはまっている。ところで、最後の字幕で、エディター(編集者)というところに、MASAHIRO TAKANOBU(だったかな、後半はうろおぼえ)、明らかに日本人の名前をみつけました。エディターという仕事はどんなことをするのか知らん。でもとってもいい仕事をなさったみたいな・・・。
Commented by saso at 2008-09-15 03:42 x
ミチさん、お久しぶりですっ。今日は、私は、珍しく仕事に励んでました。と言っても、scheme of workを 2クラス、作っただけですが。
こちらは、火曜がbargain Tuesdayと言って、cinemaが安いところがあるのです。行ってみようかなあ。来週あたり。今週は、GCSEのコースが始まるのでちょっと心配。
Commented by agsmatters05 at 2008-09-15 04:34
sasoさん、どんな週末を、と想っていました。

どんなScheme of Work を作られたのでしょう?興味津々です。

私のほうは、GCSE受験学年の生徒は、まずスピーキングからはいり、なるべく年内にリスニングの過去問にはいり、そして、年明けからReading, Writingの過去問に集中する、といってもやさしい問題と難しい問題の組み合わせで、年度毎に過去問を消化するのは得策かどうか、問題ありなのですけどね。

「公爵夫人」の映画、女性の観客が圧倒的に多かったですよ。この主人公をダイアナさんとなぞらえる話もメディアをにぎわせているようで、この映画のオフィシャルサイト(?)には、どれだけ二人が似ているか、とか書いてありました。歴史物は事実の重みに支えられている分、筋書きが意外でも、文句が言えませんものね。おすすめかも、です。
Commented by saso at 2008-09-15 04:55 x
そっか、ミチさんにお聞きすれば良かったんだ。

夜のbhのクラスの年間計画です。GCSEのクラスのはまだ、作ってません。五里霧中、状態なんです(涙)。2時間半の授業でスタートします。長いですよね。どっと、疲れそう。。。(週1、年間34週です。)ひらがな、カタカナ、te-formまで終わっている人、で募集をしたのですが、ふたをあけてみないとどういう生徒さんが集まっているか、不安。。。2年のコースなので、初めは足並みをそろえるところから、でしょうか。「力」を使おうと思っています。speakingから入るのですか、、なるほど~。

とにかく、1回目の授業が終わってから 計画にかかろうと思っています。また、その時、ぜひぜひ、よろしくご指導くださいネ!
Commented by agsmatters05 at 2008-09-15 07:25
さそさん、うらやましい。週1回、2時間半で、ひらがな、カタカナ、てーFormまでやってあれば、申し分なく、GCSEの過去問にそって教えられるじゃないですか。私の場合は、とにかく1年目は基礎として、ひらがな、カタカナ、漢字の初歩。そして、形容詞から動詞のTe-形までを1年目でできれば上出来なんです。そこまでできなくても2年目は(受験年度なので)過去問ダイレクト、とせざるを得ないんです。もういやおうなし、ですよ。週に75分が1回なので、とてもきついですよ。ちょっとでも生徒の空き時間が欲しいのですが、なかなか時間が作れなくて、いつもプレッシャーに追いまくられてる感じです。
by agsmatters05 | 2008-09-14 20:54 | Comments(4)

紅茶国で(元)日本語教師(今もちょっとだけ)。身の回りのいろんなことを気ままにつづっていきます。日本語教育のほかに、イギリス風景、たまには映画や料理や本やニュースや旅や、家族のことなど。

by dekobokoミチ