2016年 12月 11日
在留証明(1)
愚か者の私、とくに経済観念の乏しい私は「ネンキン」というものについて、長いこと無知でした。あれは2003年のこと、半世紀以上生きたあと、延岡の勤め先を退職したとき、一通の茶封筒を手渡されて、60歳になったら必要な書類なので大事に保管しておいてくださいと言われた。それでもその書類が何を意味するのかよくわかっていなかった。封筒の表に「60歳になったら使うもの」と大きく朱書きして、中味を確かめもせず、C村の机の引き出しにしまっておいた。それから数年後、といってもセガ(長男)が結婚した時だから2007年4月のことになる。・・・つまり大事に保管した年月というのはたったの4年間だったのか・・・。たしか京都の寺町二条のセガ&アコちゃんの家に逗留させてもらってたときに、封筒の中を見て、東京の私学会館というところに電話してみた。その時初めて60歳になると「ネンキンというお金」がもらえるんだということがわかってきた。「働かなくてももらえるお金、過去に働いた分のおこぼれとしてもらえるお金、あまり当てにしてなかったお金」なので、棚から牡丹餅みたいな感覚で受け止めたような気がする。もらい始めたのは満65歳からだったかな(⇐これもうろ覚え)。
今年の8月には表向きには退職したので、このネンキンというものがとても貴重になってきている。それでもって、何を言いたいかというと、これをいただくためには、毎年誕生月には、私学共済と日本年金機構さまに、私は生きていますということを報告(証明)しなければいけないんだって。それが上のタイトルの「在留証明」ということでして。
私学共済のほうは、送られてきた用紙に署名と現住所を書き込んで、何も変わりがないことを示すために、そのはがきを送り返すだけでよかった。
ある日(12月のはじめ)、この手紙を出すためにわざわざ学校を抜け出してA市の街中、タウンセンターのWHスミスという店の奥にあるポストオフィスへ出かけて行った。
今更驚かれる方も少ないかもしれませんが、この国では手紙一通出すのにずいぶん手間暇かかります。
ったく、この一通(↓)を投函するのに、どれだけ面倒だったことか。→よってこの記事を書くことになりました。
まず、このWHスミスの奥のポストオフィス、ふだんは6つの窓口があるのに、昼休み時間だったせいか開いているのは一つだけ。12月に入ると突然郵便局はめちゃくちゃ混み合うようになるということは、この日ここに来てみてあらためて思い出したことだった。とにかく一つの窓口に対して、キュー(順番を待つ人の行列)はくねくねと蛇行を二つも三つも繰り返して、あふれかえっていた。しばらく様子をみていたけれど、私が前に進むよりも後ろにキューが伸びていくばかりだった。うん、これじゃあ、だめだわと思って、ここを見限って、ちょっと車を走らせ、A市の環状線沿いの別のポストオフィスに行くことにした。
ものの5分か7分でこの(↑)場所についた。
ちょっと大きな雑貨屋の奥の一角。紅茶国ではロイヤル・メールと呼ばれる郵便業務に携わるのはアジア系(インド、パキスタン系?)の人が多いように思う。あるいはイスラム教徒かもしれない被り物の女性が窓口にいることも珍しくない。それはそれでいいのだけれど、わざわざ出かけて行ったこのお店、車を停めて、お店の中に入っていってポストオフィスの窓口に近づいて、ありゃりゃ、もう、ったく!ついてないときは重なるものだ。1時から2時の間は昼休みだって。こういうことがこの国ではザラ。
たった一通の手紙を出すのに、ったくなんと苦労の多いことよ。出直さなければだめかと思ったけど、ダメもとで同じ店内の別のコーナーのレジにヒト(インド、パキスタン系のおじちゃん)がいたのでそこに行ってみた。おじちゃんは、同情してくれた。少し多目の切手を貼っておけばいいんじゃないか、と言ってファーストクラスの切手3枚を売ってくれた。4ポンド弱の値段だったかな。この辺のアバウトさ、よく言えば鷹揚さ、悪く言えばいい加減さがこの国らしい。良くも悪くも、ここは日本じゃないとつくづく思わされたことだった。
この(↑)ポストに無事投かんしたので、記念写真を撮りました。(笑)
今年の8月には表向きには退職したので、このネンキンというものがとても貴重になってきている。それでもって、何を言いたいかというと、これをいただくためには、毎年誕生月には、私学共済と日本年金機構さまに、私は生きていますということを報告(証明)しなければいけないんだって。それが上のタイトルの「在留証明」ということでして。
私学共済のほうは、送られてきた用紙に署名と現住所を書き込んで、何も変わりがないことを示すために、そのはがきを送り返すだけでよかった。
ある日(12月のはじめ)、この手紙を出すためにわざわざ学校を抜け出してA市の街中、タウンセンターのWHスミスという店の奥にあるポストオフィスへ出かけて行った。
今更驚かれる方も少ないかもしれませんが、この国では手紙一通出すのにずいぶん手間暇かかります。
ったく、この一通(↓)を投函するのに、どれだけ面倒だったことか。→よってこの記事を書くことになりました。
まず、このWHスミスの奥のポストオフィス、ふだんは6つの窓口があるのに、昼休み時間だったせいか開いているのは一つだけ。12月に入ると突然郵便局はめちゃくちゃ混み合うようになるということは、この日ここに来てみてあらためて思い出したことだった。とにかく一つの窓口に対して、キュー(順番を待つ人の行列)はくねくねと蛇行を二つも三つも繰り返して、あふれかえっていた。しばらく様子をみていたけれど、私が前に進むよりも後ろにキューが伸びていくばかりだった。うん、これじゃあ、だめだわと思って、ここを見限って、ちょっと車を走らせ、A市の環状線沿いの別のポストオフィスに行くことにした。
ものの5分か7分でこの(↑)場所についた。
ちょっと大きな雑貨屋の奥の一角。紅茶国ではロイヤル・メールと呼ばれる郵便業務に携わるのはアジア系(インド、パキスタン系?)の人が多いように思う。あるいはイスラム教徒かもしれない被り物の女性が窓口にいることも珍しくない。それはそれでいいのだけれど、わざわざ出かけて行ったこのお店、車を停めて、お店の中に入っていってポストオフィスの窓口に近づいて、ありゃりゃ、もう、ったく!ついてないときは重なるものだ。1時から2時の間は昼休みだって。こういうことがこの国ではザラ。
たった一通の手紙を出すのに、ったくなんと苦労の多いことよ。出直さなければだめかと思ったけど、ダメもとで同じ店内の別のコーナーのレジにヒト(インド、パキスタン系のおじちゃん)がいたのでそこに行ってみた。おじちゃんは、同情してくれた。少し多目の切手を貼っておけばいいんじゃないか、と言ってファーストクラスの切手3枚を売ってくれた。4ポンド弱の値段だったかな。この辺のアバウトさ、よく言えば鷹揚さ、悪く言えばいい加減さがこの国らしい。良くも悪くも、ここは日本じゃないとつくづく思わされたことだった。
この(↑)ポストに無事投かんしたので、記念写真を撮りました。(笑)
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by
Marri
at 2016-12-11 10:39
x
わぁ~!大変だ!
私の性格も貴方と良く似ている所が在ります。平気で曖昧さを出しています。
こういったことは、私の場合は周りから情報が入ってくるので感謝します。貴女は待ってていては進まない。
常にアンテナを伸ばしていないと事は運ばないのよね。私なんか金銭にかかわる事だけは非常に鋭いんですよ。
私の様な友達を作っておくことかな?
私の性格も貴方と良く似ている所が在ります。平気で曖昧さを出しています。
こういったことは、私の場合は周りから情報が入ってくるので感謝します。貴女は待ってていては進まない。
常にアンテナを伸ばしていないと事は運ばないのよね。私なんか金銭にかかわる事だけは非常に鋭いんですよ。
私の様な友達を作っておくことかな?
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agsmatters05 at 2016-12-12 09:35
by agsmatters05
| 2016-12-11 06:54
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Comments(2)