「安部公房とわたし」山口果林著、を読んだ。

これも読書好きの姉からの差し入れでした。

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これが本人の直接の執筆ということは、読んでいてすぐわかる。芸能人が誰かに代書してもらった本とはちょっと違って、しっかり書かれていると思った。けれども、楽しい話を面白おかしく書いた本ではないので、やはり読んでいて重苦しい雰囲気が終始漂う。安倍公房という有名な作家、(前衛)脚本家,演出家との隠された愛についての本。長いこと世の中に知られないように守り通してきた二人の関係についての話。

この本について、または山口果林についてグーグルすると、いっぱい出てくる写真やコメント。たとえば、
http://laughy.jp/1416890353672157158
http://d.hatena.ne.jp/mmpolo/20131219/1387411969   (はてな)
http://ameblo.jp/takama0714/entry-11655090305.html  (アメブロ)
https://www.youtube.com/watch?v=7YirrwPEJwM   (ユーチューブ)
http://heiseiinnyokujiten.blog.fc2.com/blog-entry-305.html
などなど、延々と続くのですが、ここでちょっと思いついてしまいました。

なにやらもらったものに返事をしないことを「ボブディランする」という若い人の言葉使いがあるらしいのですが、
これ式でいくと、長いこと隠してきた秘め事をオープンにすることを「山口果林する」と言える。

ご本人は、愚痴にならないように、自慢話にならないように気をつけて書いたとおっしゃってましたが、やっぱり、苦しみと楽しみの両方を(たぶんたっぷりと)味わわれた20年前のお二人とその家族たち:片方に偏る見方は第三者である限り、控えておくべきなのかも。

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読後感はとにかく一口で言うとしたら、「重い課題について書かれた本だ」というようなこと、でした。

姉が差し入れてくれる本はどれも読みごたえはあるのですが、あれこれバラバラなテーマなので、前に読んだ本と今度読む本とのつながりが全くない。あとまだ数冊手元にあって、読書続行中だけど、学校も始まってしまい、同じペースで読み続けるのはちょっと無理かもです。夜な夜なゲームをしなければもっと読書のための時間がとれるんだけど・・・(苦笑)。
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Commented by marri at 2016-11-05 09:16 x
究極の愛 それは忍ぶ愛です。
吉行淳之助・宮城まり子さんの時を思い出しました。
忍ぶ、耐えるって、大変なことです。
私は独身だから誰を愛しても構わない・・・なんて!そうじゃない?
相手には大切な家庭、家族がいるとしたら。世間では許されないこと。
皆は、読んだ人たちはどのような反応を見せるのか?問いかけでしょうか?
Commented by agsmatters05 at 2016-11-06 08:56
marriさん、
今ふっと思ったことは、「不倫」と「戦争」は人間が生きている限り、この世からなくなることはないだろう、と。どうやら、善悪とか是々非々の問題を通り超えて、当事者間のいきさつを不問にしては、「戦争」も「不倫」もおそらく語れない。そういうものではないかという気がします。もちろん「戦争」にも「不倫」にも無縁で人生を送る人はいっぱいいて、そういう人のほうが多いのがこの世の中かもしれませんが。吉本隆明のエピソードがとても印象に残っています。このサイトがある意味で答えになりそうです。(⇒)http://blog.livedoor.jp/nkmrrj04fr/archives/52172821.html   「戦争」も「不倫」も両者が中立でいられない状態なんですね。
Commented by agsmatters05 at 2016-11-06 11:09

「中立」という言葉に誤解があるとしたら、両者が「中性」に近づければ、普通の?(理想の?)状態ということなんでしょうか。宮城まり子さんの場合は、吉行淳之介のお母さん(アグリさん)の指示で、まりこさんが淳之介の葬式をすべて取り仕切ったとのことでした。山口果林さんはいっさい表にでることなく、阿部家側からは一切の連絡がなかったとか。
by agsmatters05 | 2016-11-03 10:20 | 本を読んで | Trackback | Comments(3)