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紅茶国C村の日々

バイバイ・ホンシビ物語(3)

次は、どこで事故ったか。

C村からA市の駅に行く道は、回り道を含めれば全部で4通りぐらいあって、一番のお気に入りが「見晴らしの丘」と呼んでいるウイードン道路。そこへ行くには、C村からしばらく南下して、アストンアボッツという村で二手に分かれる。下の地図のA(アストンアボッツ)と、B(ウイードン)。
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この朝、C村からアストンアボッツまではそんなに凍結してなかった。今考えれば車の量が違うし、道幅も広いし。(←いいわけだけどね。) アストンアボッツで右に曲がってウイードン道路に向かった時、急にあれ?おかしい、ハンドルとタイヤが一致してない!と気が付いて、スピードを落とそうとした時に、ちょうどカーブにさしかかった。カーヴのブレーキが一番悪いのですよね。坂道ではなかったけど、もう完全に車は私の思い通りには動いてくれなかった。あっという間もなく道路を飛び出して、左側の側溝というか、溝ではなくて緑地帯に乗り上げてしまった。

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ここがほかの場所よりも広めの緑地帯になっていたのは、不幸中の幸いだったのかもしれないけれど、何にもない緑地帯ならもっと幸いだったのになあ、と今にして思う。(⇐ あとのまつり、だけど、ね。)

スリップの状況
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上の写真の車のあと(轍ワダチといいましたっけ)を見てください。(⇐ っていまさら、何ちゅう言いかた。)私の意に反して、勝手に緑地帯に入り込んだホンシビ、ハンドルを握っていたのは私ですから、なんとか変な場所にぶっつかるのだけは避けたかった。どこへ行ったらよいのか、道路に戻りたかったけど、写真にもあるように二つの大きな石が置いてあって、とうてい避けきれない場所に置いてあった。というか、早い話が車がこの石を無視して緑地帯を通り抜けようとしたために、相当大きな衝撃はありましたけど、走っている車のこと、今に至ってどの部分でこの石にぶっつかったのか、あるいは乗り上げたのか、あるいはこすったのか、わからない。

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生垣に飛び込んで車を停めることができた時、もちろんものすごい音がしたのは確か。ガガガガーだったろうか、ドーンだったろうかはともかくとして・・・。

緑地帯に車が(勝手に)乗りいれてしまってから、どこでどうやって車が止まってくれるのかわからなかったので、生垣に突っ込んでもとにかく止まることができた時は、ちょっとだけホッとした。おお、命はあるぞ、生きてるよ、と。

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あとから(自分で)撮った写真(↑)で、たいして重傷のようにも見えない外観。だけど、どうしてここで止ったの?ってのは謎。車が自分で動けなくなったというほうが正しいかも。半分生垣にさえぎられて止ったと思われたけど、(今にして言えるのは)、前方左側のタイヤが溝に引っかかって止まったというほうが当たっていたかもしれない。とにかく、止ったので、どうしようと一瞬考えてから、とにかく外に出て、車の周りを一通り眺めてみた。また車に入って、道に出ようとちょっとだけエンジンをふかしてみたけど、とても出られんかった。

ほどなくして、左の家から男の人が一人、二人、出てこられた。おいおい、何ちゅうことをしてくれたんだい、どうしましょう、私。ま、とにかくエンジンを止めるんだな。というような会話。そうして、緑地帯に二つ置いてあった石の一つが半分に割れて道路の真ん中に飛び出していたのに気がつき、ほかの車の邪魔になるからと思って、足で蹴るようにして(相当重かったけど)なんとか緑地帯に戻すことができた。

この家から出てきた男の人が、この石は「〇んびゃくポンドするんだよ」と私に言った。
「え?200ポンド?」と聞き返したら、「300ポンドだよ。」とおじさんが言った。

ガガーン(これは外界に聞こえない音。私の頭の中の音。ほら来た。やっぱりねえ、と思った。

その間にもこの通りを2台、3台、5台、6台とそろりそろり車が行きかっていた。

歩くだけでもつるつるしていた。

道路に散らばった小石、乗り上げたのか、ぶっ飛ばしたのか、車のどこの部分にあたったのかわからない小石があぶないなあ、とぼんやりと気になっていた時、家から飛び出してきた男の人達二人が、なんとも手際よく、一輪車と長い柄のブラッシュでさっさと上手にこの散らかった小石を片づけてくれた。(↓)



私はこの時何をしていたかというと、アイフォンでAA(自動車連盟)に電話することにした。









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by agsmatters05 | 2015-01-30 09:09 | Comments(0)

紅茶国で(元)日本語教師(今もちょっとだけ)。身の回りのいろんなことを気ままにつづっていきます。日本語教育のほかに、イギリス風景、たまには映画や料理や本やニュースや旅や、家族のことなど。

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