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紅茶国C村の日々

2020東京オリンピック開催決定について(続報、追記しました。)

紅茶国では夜の9時15分ごろでした。(9月8日、日曜日のこと。もう10日も前のことになってしまいました。)
2020東京オリンピック開催決定について(続報、追記しました。)_e0010856_6294935.jpg

BBC放送のテレビ画面をアイフォンで撮影してみました(上下の写真)。ぼやけててすみません。
へぼ写真。タイミングも良くないし、何の画面やら、という感じですが、海外にいて日本からの情報が少ないところでは BBC放送のわずかな実況中継が何よりの情報源でした。だいたい、招致委員会というようなものがあることも知らず、高円宮久子さまがプレゼンテーションの前座(!?)に加わることに天皇が懸念しておられると思うという側近の憶測がもんだいになったりしていたことは知っていました。皇室が政治に関わるべきでないとはいえ、スポーツの世界、オリンピック招致運動がどこまで政治でどこまでスポーツ活動なのか、ようわからんなあ、などと思っていました。
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それでも、わざわざテレビのチャンネルを変えて、開催国決定の実況中継を見ることができたのは、さいわいでした。正直言って、本当に大丈夫なの日本?できるの日本?と思っていました。トルコの国に史上最初のオリンピックをやらせてあげればいいのに、イスタンブールは東京よりも大きな都会、きっとトルコの発展、近代化に役立つはず、と思っていた私でした。そう思っていたのは、私一人ではないような気がしますが、かといって、それでもあなたは日本人なの?などと叱られそうな気もしていました。

そして、ロゲ会長の発表。(下の写真のなんと情けないことか)。
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でもね、ブエノスアイレスからも、日本からも等距離に離れている地球の反対側の紅茶国。そのC村のテレビの前の私も、実はこの「トーキョー」という言葉と文字をみて、おもわず飛び上がり、鳥肌が立ったように興奮してしまったんです。矛盾でしょうか。冷ややかな態度で、イスタンブールになったらいいな、などと言っていながら、いざトーキョーとなったら、喜んでしまった私。やっぱり私は日本人なんだわと思ってしまった瞬間でした。

そうはいっても、そのあとで首相の演説をちょっとだけテレビ画面が見せてくれました。レット・ミー・アシュア・ユー、ザ・シチュエーション・イズ・アンダー・コントロール・・・・ とあべさんがいったとき、思わず私は ザッツアラーイ ‘That's a lie' ウソだ!(MORE で、注をみてください。) と言ってしまいました。原発事故の放射能漏れも、直下型大地震の確率が高まっている話も大きなニュースになっている今、いくら一国の政治の責任者だといっても、地震や放射能汚染をコントロールできるわけないし、それを保証できるわけもないじゃないですか。嘘と言って悪ければ、あれこそが政治家のハッタリというものなんでしょう。あの場でああも言わなければオリンピックは東京に決まらなかった、あの首相の演説こそが世界のIOC委員たちを説得できたのだという意見も聞きました。

そして案の定、東電福島の方々が、事態はアンダーコントロールじゃないと後日発表したというニュースを聞きました。ほらね、やっぱりねえ、と思いました。

こういう心配事を隠したり、無視したりするのではなくて、そういうことの解決を含めてオリンピック開催とその大成功を目指していってもらいたいものです。大変なことでしょうけど、ここまできた日本ならやってくれる、やれる…と思いたいです。

という私も、今から7年後の2020年といえば、確率からすれば日本に帰っている可能性が高いとおもっています。おそらく70/30%ぐらいの割で、私はその頃は日本にいるのではないか、という予感、予測、推測です。(って、全く根拠のない数字です。でも、古希を過ぎれば退職してるはずだし、退職すれば収入がないから、異国でやっていけるの?ってことになりますものね。2020年、7年後。マゴマゴちゃんは小学校2年生だわ。

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でもって、その後、いくつかのブログを拝見し、ユーチューブというありがたいサイトのおかげで、9月8日の最終プレゼンテーションの動画をいくつか見ることができました。あべさんのも、佐藤さんのも、いのせさんのも、しっかりとトレーニングを受けて、練習したあと(成果!?)はっきりと出ているスピーチでしたね。もっとも自然に自分の内部から出てくる言葉でスピーチをしていたのは、滝くりさんと、たかまど・ひさこさんのスピーチでした。お、も、て、な、しのジェスチャーの印象的でしたが、特に印象的だったのは、久子さんの演説のなかで最後のあたり、招致委員会のメンバーが 「たいへん熱心に、」というか「一生懸命」努力してきた、というときの  very hard という語句の発音でした。これが本場イギリスのケンブリッジ大学でつちかわれた(?)英語というものではないか、と傍目で素人ながらついつい思ってしまったことでした。このVery hard の V の発音とその力の入れ方(強調の仕方)がとってもイギリス的、そして熱がこもっている表現だと思われてなりませんでした。

さて、もう一度この画面をここに載せることが、で、き、る、か、し、ら?やってみますね。


http://youtu.be/qJigaI3BJhQ


4分27秒ぐらいのところです。


ううん、画面が出てこないから、もう一度。



できたっ!




続報追記  2013.9.21 エキサイト・ニュースより。


京大研究者 安倍首相の「コントロール発言」に「恥知らず」
NEWSポストセブン 2013年9月19日 16時00分 (2013年9月19日 16時33分 更新)

 安倍晋三首相(58才)は五輪招致の最終プレゼンテーションで、汚染水について、「私が安全を保証します。状況は完全にコントロールされています」と世界に宣言した。しかし、福島第一原発の高濃度汚染水漏出問題は日々、その深刻度を増し、16日には上陸した台風18号による大雨を受けて、放射性物質のセシウムの濃度を測らずに汚染水を海に放出したことが明らかになった。世界からも批判の目が向けられつつある。

 私たちは今、何を信じればいいのか──「原発事故はいつか必ず起きる」と警鐘を鳴らしてきた原子力研究の第一人者・小出裕章さん(64才)の元を訪ねた。

 小出さんの勤務先である京都大学原子炉実験所は和歌山県との県境に近い、大阪府南部の熊取町にある。敷地内に入るには、身分証明書の提示など厳重なチェックを受けねばならない。そこには研究用原子炉があるからだ。いかに厳重な管理が放射性物質には必要なのかを思い知らされる。

 1974年からここで研究を続ける小出さんの肩書は、「助手」を意味する「助教」だ。40年もの間、助手の地位に甘んじるのは「誰かに命令されることもなければ、命じることもない研究と発言の自由を獲得するため」と小出さんは言う。

 孤高の研究者である小出さんは、「汚染水はコントロールされている」という首相発言をどう聞いたのだろう。改めて話を聞いた。

「率直に言えば、『一国の首相がこんな嘘をついていいのか』と呆れ果て、本当に情けなく思いました。原発事故が福島の人から故郷を奪っている状況で、五輪どころではないはず。福島の人の生活を成り立たせるため、事故を収束させることが何よりも先だと思います」(小出さん、以下「」内同じ)

 福島第一原発では原発事故で熔けた核燃料を冷却するため、大量の水を原子炉に注入している。核燃料と接触した水は汚染水となり、建屋内コンクリートのヒビなどから漏出する。毎日増え続ける汚染水を貯蔵するタンクからも汚染水が漏出し、地下水と合流して海に流れ込んでいる。

 これらの汚染水を完全に制御していると胸を張る安倍首相だが、13日に民主党の汚染水問題対策本部が開いた会議に出席した東京電力の幹部は、「コントロールできていない」と発言。その後、東電がこの発言を撤回したとはいえ、首相発言が早くも揺らぐ状況に、小出さんは「そもそも、なぜ今頃になって騒ぐのかが不思議」と首を傾げる。

「2011年3月末には原子炉建屋地下、タービン建屋地下、それを結ぶ坑道(トレンチ)に汚染水が10万トン溜まっていました。…







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That's a lie. 嘘だ!

これは、トニー・ブレア首相から、ゴードンブラウン首相に移った時、ゴードンブラウンの演説を聞いてトニーブレアの奥さんのシェリーブレアさんが言った言葉です。

Commented by konatum at 2013-09-18 09:24
私も、全く、一緒でした。ワオー、やった〜という気持ちと、大丈夫なんだろうかという気持ち。

福島のお方がブロ友にいらっしゃるのですが、報道に出て来ないいろんなこと、あるそうです。
安倍さん、あんなに言ってたけど、嘘でしょう、と思う、わたしも。
ボイコットする国が出てくるだろうなと思ってます、残念なことだけど。。。

久子様があの場所に立たれたことに対しては賛否両論あるんでしょうけど、久子様、きりりとされてて、すごくすごく、素敵でしたよね。
Commented by agsmatters05 at 2013-09-18 23:02
小夏さん、よかった、うれしい。同じ感想をシェアできると知って…。

どうしようかな、載せようか載せないでおこうかなって迷って、しばらくねかせておいた記事なんです。
Commented by marri at 2013-09-19 14:45 x
私は…手放しです。
ただ、もう、単純に喜びました嬉しかったです。前後をわきまえず
サッサと記事にしちゃいました。その気になってます。

我が人生で2回も、この目で見ることのできるスポーツの祭典。
一気に、急スピードで変革していく首都・東京の姿、体感したいこと一杯!
この力で、復興のばねになってほしいものと思っています。
Commented by agsmatters05 at 2013-09-19 18:24
marri さん、
ロンドン開催が決まった時の英国内の反応も、冷ややかなところがありました。もちろん一部では大喜びでしたし、国として全体的にはプラスだったとおもいますが、メディアその他、できるのかロンドン?という世論はとても多かったです。思いのほか大成功で、それは驚きを伴っていたような、、、(笑)。日本もきっといい持ち味を出して、これがばねになって、いろいろな面でプラスにいくことを願っています。
marri さんはお孫さんと見に行ってくださいな。marri さんのブログで東京オリンピック観戦記を読めたらどんなに楽しいことでしょう。^-^
by agsmatters05 | 2013-09-18 08:28 | Comments(4)

紅茶国で(元)日本語教師(今もちょっとだけ)。身の回りのいろんなことを気ままにつづっていきます。日本語教育のほかに、イギリス風景、たまには映画や料理や本やニュースや旅や、家族のことなど。

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