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紅茶国C村の日々

2月のC村

昨日(2月12日、土曜日)は、いい天気で、青空がいっぱいだったC村でしたけど、今日は一転。どんより、ひんやり、そして小雨まじりのしょぼくれた天気となってしまいました。13日、日曜日です。(このほうが紅茶国らしい。)

まとまらないおしゃべりの間に、昨日散歩中に撮ったC村の2月の風景をはさんでみる。

(1)青空について
2月のC村_e0010856_23533159.jpg

夕方4時ごろ出かけたのに、この暗さ。
でも、青空があるだけ、どんなにましか。

青空といえば、この頃、気になって、気になってしかたがないことが一つ。
レイ・ブラッドベリーというアメリカの小説家の作品。ずうっと前に英語購読の授業で使ったテキスト(短編集)の中に出てきたお話。SFもので、住民は屋内で過ごさなければ生存できず、一定時間だけ外に出られる、という設定になっているというお話。記憶はそれだけで、それ以上は何も思い出せないもどかしさ。だけど、この設定が、紅茶国の曇り空に閉ざされた毎日を送っていると、あの話はだてに空想ものじゃない、実際の話なんだととても納得してしまう。

(2)芽生え
2月のC村_e0010856_033587.jpg

でも、確実に春は近づいているとおもう。水仙の芽も日増しに伸びている。この自然の力は、やっぱりすごい。

(3)緑の兆し
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どことなく、枯れ木が緑色を帯びてみえはじめる季節。
道路端の雑草だって、緑がだんだん増えていく。

(4)あと1週間で、
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学期中間休み(ハーフターム)となる。

(5)その休みが終わるころ、
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2月の末には、これら(↑)の水仙もどんどん花が開き始めるんですよね、きっと。

(6)プリムローズ
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道路端におかれています。「どうぞ勝手にお金を払って、勝手に持って行ってください、」という小さな張り紙があるだけ。
Commented by konatum at 2011-02-14 19:09
こんなにきれいな青空で 暗いというのは、とても不思議な感じがしますけど。
もうすぐ、黄色のあの大きなラッパの水仙が咲くんですねえ。楽しみです。
そちらの方が気温、低いと思うのですが、花の咲くのは早いのですねえ。

このところの緑茶国の雪景色、寒いですよお。早く春が来ないかなあ。。。
プリムローズ、画面の中に、手を伸ばしたいくらい。
Commented by agsmatters05 at 2011-02-15 06:15
小夏さん、
北国ですからねえ。太陽が遠いんですわ。そして横から陽がさしてきたりして。陽射しも弱くて、四季というより、二季って感じかな。

また水仙をいっぱい撮り歩いてここに載せましょうワイ。ここの花は小夏さんちの花と違って、自分でみずやりしてないので、勝手なもんですわ。花ドロボーじゃないけど、似たようなものかもね。元手はゼロやし。

そうそう、画面の中に、手を伸ばしてどうぞ持ってって。^-^
Commented by Yoshi at 2011-02-15 10:40 x
ミチさん、

昨夜関東地方は吹雪のような雪で、都心でも雪が積もりました。今年は本当に寒いです。幸い、今朝は大分暖かくなり、雪も急速に溶けつつあるようですが。イギリスのほうが、春らしいですね。

私は、上記のお話は思い出せませんが、ティーンの頃、レイ・ブラットベリの大ファンで、"October Country"という短編集は、表紙が擦り切れてくるくらい持ち歩いて、繰り返し読みました。 Yoshi
Commented by agsmatters05 at 2011-02-15 18:36
Yoshiさん、
うろ覚えの短編なので、しばらくネットサーチしてみたんです。October Rain とか、いうようなタイトルを探してみたんですが、その短編には当たることができませんでした。でも、Yoshiさんが持ち歩いていた本には、この話は載ってなかったんでしょうね、きっと。つかの間の青空という点で、今のイギリスと、上の話がよく似ていると思われてたまらなかったんです。

日本の気候はどうも、極端なんですね。
Commented at 2011-02-16 18:47 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by agsmatters05 at 2011-02-16 22:08
2011-02-16 18:47  の鍵コメさん、
はじめまして。どうぞ、私にできることがありましたら、よろこんで。またのご連絡をお待ちしています。
Commented by Yoshi at 2011-02-16 23:28 x
ミチさん、

言及されているお話は、多分 "The Long Rain"という短編のように思います:
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Long_Rain

長雨に閉じ込められた人々の話のようで、大昔に読んだ記憶があります。"R for Rocket"及び、"The Illustrated Man"という短編集に収録されているようです。ただ、やはり長い雨を扱った話に"All Summer in a Day"というのもあります:
http://en.wikipedia.org/wiki/All_Summer_in_a_Day
これは"Medicine for Melancholy"という作品集にあるようですが、私は読んでないかもしれません。ブラッドベリーには、水や雨のモチーフは時々印象的に使われていたと思います。"The October Country"には、"The Cistern"という下水道の彼方にある地下世界を扱った傑作があります。また彼の短編を読みたくなりました。

ところで、ヘミングウェイの"A Cat in the Rain"というのも有名ですね。よく大学の教科書に収録されていました:
http://en.wikipedia.org/wiki/Cat_in_the_Rain
Commented by agsmatters05 at 2011-02-17 02:03
Yoshiさん、
うろ覚えの記憶からすると、どうやら All Summer in a Day のようです。・・・

はい、今、Wikipediaに行って、たしかめてきました。そのとおりです。
http://en.wikipedia.org/wiki/All_Summer_in_a_Day
梗概を読んだら、だいぶ思い出しました。^-^

Yoshiさん、お調べくださって感謝です。

不思議な気がします。
このイギリス(紅茶国)で曇り空の下に棲息していて太陽を待ち望む感覚が、7年間に2時間しか拝めないという、金星に住む生徒たち(未来社会)の太陽の光についての感覚と、いえ、そういう話の設定と、結びついたということが・・・。

SFものというのは、やはり人間が想像できる範囲のストーリー性を超えることはない、というところにおちつけるよりも、レイ・ブラッドベリーの創作力、発想力を買うべきなんでしょうね。

っていっても、私は彼のほかの作品は何にも知らないんです。でも、名前を覚えていてよかった。Yoshiさんがお調べくださって、出所がはっきりして、気分がとてもすっきり。胸のつかえがとれましたよ。
Commented by Yoshi at 2011-02-19 16:53 x
ミチさん、

ブラッドベリーはSF作家というより、ファンタジーの作家というほうがよりぴったりです。ファンタジーの作家で、未来や宇宙なんかを物語の舞台に選ぶことも多い、という感じですね。とても内省的な物語も多いです。今はほとんど読むこともありませんが、10代の中頃、色々悩んだりする頃に最も愛読した作家のひとりで、私の人生のその後の方向を決定づけた人の1人ですので、感謝しています。Yoshi
by agsmatters05 | 2011-02-14 01:07 | Comments(9)

紅茶国で(元)日本語教師(今もちょっとだけ)。身の回りのいろんなことを気ままにつづっていきます。日本語教育のほかに、イギリス風景、たまには映画や料理や本やニュースや旅や、家族のことなど。

by dekobokoミチ