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紅茶国C村の日々

13(土)バイバ、パス(その2)

バイバ、ヴァイヴァ、Viva Voce Examination 要するに、口頭試問。

あなたをパス(渡す)しますよ、と試験官の一人が言ったのは、
「あなたを大学の学位授与会議=イグザムボードに博士号を授けてもいい人物として手渡します=パスします、よ。」ということだったのだと分かったのは、最初に  we will pass you  という言葉を聞いてからしばらく 間をおいてのことでした。

ところが、そこで、おめでとう、といって終るのではなくて、ただし、論文の最初にプロローグを1000語、最後にエピローグを2000語書いていただきたい。つまり、3000語の追加文を書いて出せば、博士号をあげますよ、ということだったのでした。

だめかもしれない、最後まで、結果が分からない、という状態で聞いたこの言葉は、3000語ぐらいなんでもないさ、それさえ書けばピーエイチディーがもらえるんだから、お安い御用、と思ってありがたく頂戴する気持でいっぱいのシルバー留学生ミチだったのでした。

でも、だんだん時間がたって、いろんな人にこの結果を話しているうちに、そんなことどうして書く必要があるの?とか、20や30の間違った語句の訂正じゃなくて、あたらしく3000語も追加せよ、ってこれって結構大変だわさ。ニンゲンの日々の苦労って、こんなふうにつづいていくものなのね・・・と、へんなところでナットク、カンドーしちゃったりしていました。

1000語は、留学生の困難やストレスというネガティブな面を強調しているものの、日本人留学生は積極的なコーピング(対応)をして(がんばって)いて、おどろくほどの高い満足感を留学体験から得ていることを説明するために、ストレスにはプラス面もあるが、今はマイナス面を中心にみていく、という但し書きをつけよというもの。

1000語は、本人が留学生として、留学生を調査、研究するという2重の立場にたっていることのメリット、デメリットを、方法論への影響もふまえて書くこと。

そしてあとの1000語は、レフファランス(参考文献)の新しいものをつけくわえること。

という条件だったのです。エピローグ、プロローグという言葉にはちょっとワクワクしてしまったおバカなミチでした。書くことがすきだといっても、ここでブログを勝手気ままに書いてるように、3000語がかけるわけありませんものねえ。半年以内に、あと3000語。

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実は、順番が入れ替わりましたけど、↑の文を書く前に、ブログのはしごみたいなことをしてみたので、↓のいろいろなバイバの記事を読み比べていただけますでしょうか。

最優秀の合格から、2週間の訂正期間後の再提出。私の場合は半年で3000語。この学校(OB大)では、半年というのは、もう論文審査を受ける前から決まっていたことのようでした。

去年の10月に論文を提出した時に、自動的に今年の10月まで、学生証を延長してくれていましたから。


こんなのもありました。
2.博士論文口頭試問(soutenance) 「パリのマルシェ」というタイトルのジオシティーズのブログで、2002年ごろのことでしょうか?ものすごくめずらしいほどの最優秀の評価をもらってこの口頭試問をパスされた夫のことを妻が書いているブログ(HP)ですが、最近の記事はちょっとみつかりませんでした。

そして、こんなのも。

Tomorrow never comes.一言メッセージ :Where there's a will, there's a way!!
博士号取得 2009/1/29(木) 午前 0:01
  の記事です。このtomoxtomoさんというかたは関西学院大学でとられたのですね。去年の1月だから、1年前。訂正は2週間ぐらいで、ということのようでした。


もうすこし、ほかのもみてみましょうか。
これ(↓)、かなり、私の場合と 似ている、のを発見しました。

05 December  VIVA当日  by Katsuyoshi Nishiさんのブログ。
 2006年の12月に英国のエセックス大から、取られたようですね。

そして、なつかしの 笛吹きさんのサイト発見。笛吹きさん流にいうと、ハケーン という風に音韻変化があるんですよね。なつかしいなあ、パイドパイパーさん。(はてなが、登録制になったために、手が届かなくなってしまったブロッガーさんでした。ありがたいデータを下さったかたです。不肖ミチ(わたし)のブログのタイトルの、紅茶国というのも、発端は笛吹きさんから始まった言葉なんです。その、

Pied Piper's Dairy in Cambridge  紅茶の国的トルコな生活。の2003年8月22日にヴァイヴァ(Viva)という記事がありますね。

それから、最後に、
2007年01月16日 口頭試問の準備とは by かみぽこぽこ
さんからちょっと引用させていただきますね。ヴァイヴァで、聞かれること。

1. 博士論文の主張は何か。
では、どんな質問が
予想されるかなんだけれども
一応それは図書館に行って、
博士論文の口頭試問に関する本を
調べてみた。

そこには、こんなような
質問が書かれていた。

2. どんな文献を読んだか。
3. どのような理論・方法論を用いたか。
4. どのような結論となったか。
5. なぜこのトピックを選んだのか。
6. なぜある理論を採用し、その他の理論を採用しなかったのか。
7. なぜある方法論を採用し、その他の方法論を採用しなかったのか。
8. この論文の問題点、誤りと思われるところはどこか。
9. この論文のオリジナリティ、学問への貢献は何か。
10.この論文の含意は何か。
11.もしこの論文をやり直すとしたら、どこをやり直すか。

などなど。。。(苦笑)

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by agsmatters05 | 2010-02-14 11:00 | Comments(0)

紅茶国で(元)日本語教師(今もちょっとだけ)。身の回りのいろんなことを気ままにつづっていきます。日本語教育のほかに、イギリス風景、たまには映画や料理や本やニュースや旅や、家族のことなど。

by dekobokoミチ