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紅茶国C村の日々

3(火)

とりあえず、今日の記録を。

スタッフ・ミーティングでちょっと問題発生。
くわしい事は言わないでおくほうがよさそう。でも、なにがあったか、はともかくとして、11年生の生徒の一人が、授業に来てなくて、その子はひらがなのテストが受けられなかった。その子に宿題を郵送しないといけない。

オッ君とイッ君の2001年の過去問。

ASレベルでは、こういう文章を理解できるようにならないといけない、らしい。

「見学したり、発見したり、日光はまるできょうかしょです。」
「日光は、中・高校生の修学旅行、課外授業など、フレッシュなカリキュラムのおてつだいをします。」

このうち、きょうかしょ と おてつだい は 漢字を書かせる問題。

でもって、上の文を英語でいうとどうなるか。
You (can) watch and discover: Nikkou is an entire textbook.
Nikkou will give you a help of a fresh curriculum, such as school trips for junior and senior high students, or extra-curricular lessons.

日本語を習い始めて3年目の生徒らにこんなむずかしいことやらせるAS試験って、なんと無茶な・・・。

11年生は、ひらがな、カタカナのテストをした。
Myself の文章を使って、ひらがなはだいぶ書けるようになってきたが、どうもカタカナがうまく行かない。
両方一度に与えたのがよくなかったかも。

今日は生徒の住所をカタカナで書いた紙を渡した。
たとえば、ミルトンキーンズ、プリンセスリズボロー。グレートキンブル、レイトンバザード、そのほか、チノア、ブリル、アストンクリントン、バッキンガムシャー、ベッドフォードシャー、オックスフォードシャー等々。

昼休み。いつもの日本語おたくのN君はこなかった。亜蘭くんと、ジョー、ジェイ、ジョナ、考えてみたら、4人ともジではじまる名前の子達だった。

ちかじか、この学校で、俳句大会をするらしい。
スペイン語の先生が音頭とり。スペシャリストのラングエッジスクールであることの活動の一環として、らしい。それで、ちょっとみんなで頭をひねってみた。

ふだん、日本語の勉強は全然のってこない、ジョーくん。何でもいいから単語を二つ言ってみて、というと、
Cat と Banana と答えた。それで、みんなの合作をやってみた。

ぼくの ねこ バナナをたべて ねむってる。
ぼくの ねこ アイスクリームが だいすきだ。

ジェイ君はひとり、千羽鶴を実行している。もっと積極的にみんなで力を合わせれば、第2の千羽鶴が出来そうなのだけれど、なかなかみんなの気がまとまらない。

午後は13年生。2人欠席。しゅくだいを出したのは一人だけ。
日本語能力検定試験の4級の問題集から、助詞のところをやった。
4択の問題ばかりが並んでいる問題集はながくそればっかりをやっていると、面白くないことを発見。月曜日の放課後もそうだったけど、生徒のあくびが続出した。4択の問題をやるよりは、もっと自由作文を書かせたり、長文の読解のほうが、授業としては面白くできるような気がする。

放課後。女子校の10年生。G校の12年生が3人。フランス語のアシスタントをしているオリさんと、学外からのジェマさん、そして、女子校の5人。日本語学級は10まで終えた。あまりの時間で、Myself の語彙練習をしてもらった。次回はテストだと、言っておいた。これは、木曜の放課後も同じことになる予定。つまり9月に日本語を始めた生徒達(スターター)は、クリスマス前に自己紹介を一通り覚えてくれると、クリスマスカードを書くのにも、都合がよさそう。ただし、もう秋学期の後半なのだから、早めに数字を使った時間表現や、買い物表現にはいらなくては、と思う。

どんどん進むとついていけない子が出てくる反面、ゆっくりやっていると習得の早い子が退屈してしまうというジレンマがある。一人一人、クラスの生徒をみんな一斉にレベルアップしようというこちらの意図はいつもへなへなと砕け散らされてしまう、気がする。

しんどいけれど、ここがふんばりどころかもしれない。  

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by agsmatters05 | 2009-11-04 10:56 | Comments(0)

紅茶国で(元)日本語教師(今もちょっとだけ)。身の回りのいろんなことを気ままにつづっていきます。日本語教育のほかに、イギリス風景、たまには映画や料理や本やニュースや旅や、家族のことなど。

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